今や一家に一台あるといっても過言ではない電子ケトルは、すぐにお湯を沸かしたいときにとっても便利なアイテムですよね。
お湯を出した後にふと中を覗くと、白い斑点のカビのようなものがあり、付着したままでも良いのか気になったご経験はありませんか?
電子ケトルの底に付着したカビのような白い斑点は、カビではなくカルキという水垢です。
私も良く電子ケトルを使いますが、「これはカビなのかな…使い続けても大丈夫なのかな?」と心配し、この白い斑点の正体を調べてみました。
カビではないことが分かっても、体に悪い影響などはないか気になりますよね。
今回は、そんなあなたの不安を解消させていただくため、電子ケトルの白い斑点の正体や、その対処方法、付着しないための工夫などを一挙ご紹介します!
電気ケトルのカビのような白い斑点は水垢だった!
いつの間にか底にカビができて、気になるのよね。
そう思っているあなた、カビではないのでご安心ください。
電子ケトルの底に付着したカビのような白い斑点は、カビではなくカルキという水垢です。
これは水分が蒸発したことによって、ミネラル分が固まってできた、いわゆる『水垢』と呼ばれる汚れです。
我が家にも電子ケトルがありますが、私はずっとカビなのか何なのか気になっていたので、ただの水垢と聞いて安心しました。
地域によって含まれている水の成分が異なりますが、場所によってはカルシウムだけでなくシリカという二酸化ケイ素が含まれているところもあります。
シリカが多い場合は、こびりついた白い斑点が取りにくいとも言われています。
ケトルの底の汚れはミネラルの結晶化が原因
でもどうしてカルキができてしまうの?
水にはカルシウム等の、ミネラルが含まれています。
熱が加わった時にそのミネラルが結晶化するため、底が汚れてしまいます。
お湯を沸かす時に、ポットの底の金属の部分が熱くなるため、ミネラルがその部分に付いて蓄積されてしまうのです。
私は、ミネラルが結晶化されるものだということを、初めて知りました。
ちなみに、水道水には塩素が含まれているので、塩素ではないかと心配する方もいらっしゃるかもしれません。
まさに私がそう思ってたわ。
しかし、残留した塩素は気化しやすいため、結晶化されることもないのでご安心ください。
では、体には何か影響があるのでしょうか?次の項目でご紹介します。
白い斑点はミネラルであり体に悪い影響はない
この白い斑点はミネラルであるため、体に悪い影響はありませんのでご安心ください。
あ~よかった。てっきりカビだと思ってたから安心したわ。
一見、カビに似ているので不安になってしまいますよね、そのお気持ちわかります。
ただ、蓄積され続けるとポットの寿命は短くなる可能性もあり、蓄積されてしまうと見た目も良くありません。
ひどくなる前に洗浄をしておく事をおすすめします。
最初は大したことがないから大丈夫だろうと思っても、頑固な汚れがこびりつくと後々取るのが大変です。
なので、出来ることなら、定期的にきれいに洗浄するほうが良いです。
私も長年使っている電子ケトルを掃除する考えがなかったので、調べてからに定期的にお掃除をするようになりました。
ちなみに電子ケトルは、毎回100℃近くのお湯を入れていることによって、カビが生息できるような場所ではないため安心してくださいね。
カルキは放置すると電子ケトルの短命の原因にも
汚れを放置したままにしておくと、知らず知らずのうちに電気ケトル内に蓄積され、どんどん頑固な汚れとしてこびり付いていきます。
カルキをそのままにしても、体に悪い影響はありませんが、電子ケトルの寿命を縮める原因にもなります。
他にも、以下のようなことになりやすいです。
- 電子ケトルの寿命が短くなる
- 電子ケトルの底の熱が伝わりにくくなる
- お湯に匂いが付くこともある
- お湯を沸かすときに変な音が鳴ることもある
水を入れるだけだったら、そう簡単に汚れないよね~。
私もそう思っていた一人なので、お気持ちはとてもわかります。
しかし、日々使い続けることで、少しずつ底に白い斑点が多くなり、見て見ぬフリをする日々についに限界を迎えました(笑)
もうこれ以上は見て見ぬフリできない~
私はこのカルキについてさらに詳しく調べてみたのですが、こまめにお手入れすることが大事だということを知ったので、今後は実践していこうと思います。
具体的なお手入れ方法は、調べてみたら驚くほど簡単でした!面倒くさがりな私でも、簡単にできましたよ。
後ほどご紹介しますので、楽しみにしててくださいね♪
電気ケトルの掃除にはクエン酸が効果的
電子ケトルの掃除には、クエン酸が効果的で簡単に水垢を落とすことができます。
どうしてクエン酸を使うと良いの?
水垢はアルカリ性の汚れであり、反対の性質である酸性のクエン酸によって、汚れが中和されて落ちやすくなるからです。
水垢の他のアルカリ性汚れの代表例として、石鹸カス、尿石などがありますが、これらも同じくクエン酸で落とすことができます。
クエン酸は、ドラッグストアや100円ショップなどで簡単に手に入れることができるので、非常に便利です。
そんな身近なところで買えるのね~
私はクエン酸の存在は前から知っていましたが、水垢汚れに効果的なことは初めて知ったので、お風呂掃除やキッチンの掃除で取り入れてみようと思います。
ちなみに、クエン酸はフルーツにも含まれている自然由来の成分なので、電気ケトルの掃除に使って溶いたお湯を飲んでも安全で、体に害はありませんよ。
クエン酸を使った掃除は沸騰させてつけ置くだけ
では、クエン酸を使ったお掃除はどのようにすればよいのでしょうか?
クエン酸を使った掃除は沸騰させて、つけ置くだけというとても簡単な方法です。
象印でも、水アカはアルカリ性の性質を持っているため、酸性の性質を持つクエン酸を使用したお手入れの方法を推奨しています。
つけ置きの時間を除けば、全体で5分程度で完了するので、あなたも気軽に実践してみてくださいね。
用意するもの
- クエン酸
- ウェットティッシュ or キッチンペーパー
所要時間
つけ置き:1時間程度・その他:5分程度
- 手順1電気ケトルに満タンまで水を入れる
- 手順2クエン酸を大さじ1杯入れて、軽く混ぜたら沸騰させる
- 手順31時間放置する(水垢が分解されるのを待つ)
- 手順4時間がたったらクエン酸を溶かしたお湯を捨て、再度きれいな水で満水にする(気になる汚れがまだ残っていたら、②の洗浄を繰り返します)
- 手順5沸騰したら流水ですすげば完了
最後にキッチンペーパーなどで軽く拭くとピッカピカになるよ
BEFORE
これがカルキです。なかなか取れないんですよね、この汚れ。
AFTER
1回の掃除で、水垢のカルキがここまでなくなりピカピカになりました。
実は、私は電子ケトルの中を軽くゆすぐくらいの掃除しかしたことがなく、今回クエン酸で掃除してみてあまりの簡単さと高い洗浄力にびっくりしました!
我が家の電子ケトルが、ここまでピカピカでキレイになるなんて、驚きです。やはりキレイになると、気分も上がりますよね。
あなたのお家の電子ケトルも、底が汚れていませんか?
すごく簡単なので、ぜひ一度試してみてくださいね。
クエン酸が無ければお酢を代わりに使おう
電気ケトルの掃除をしたくても、手元にクエン酸がないことも多いですよね。そんなときは料理に使うお酢を使うのがおすすめです。
お酢はクエン酸と同じように、『酸性』の性質があるので、水垢を中和させる効果があります。
①電気ケトルに、コップ1杯分(約200ml)のお酢を入れ、水を注いで満水にします。
②クエン酸を使った掃除方法と同じように沸騰させて、汚れが落ちにくいときは同じことを繰り返します。
私だったらクエン酸が手元になければ、どのご家庭でも1つはあるお酢を使うと思います。
ただし注意点は、お酢を使って掃除すると、クエン酸とは違って、お酢特有のツンとした臭いが残りやすいことです。
臭いが気になるときは、すすぎの回数を増やしてみてくださいね。
クレンザーやタワシを使うのは逆効果
クレンザーでも落ちそうだけど、どうなの?
汚れが付着した場合に、クレンザー等の研磨系洗剤を使おうかと考える方もいらっしゃるかもしれませんが、逆に落ちにくいのでご注意です。
また、金属タワシを使うことは、電子ケトルに傷がついて雑菌が繁殖して傷んだり故障したりする危険性があるのでおすすめしません。
私は掃除をするときに、よくスポンジなどでゴシゴシしていれば良いと思っていました。
しかし、その物の性質を理解して、どんな成分のものだったらキレイになるのか調べてから掃除することによって、より効率的に汚れが落ちるようになりました。
ちなみに、市販の洗浄剤の主な成分はクエン酸と界面活性剤です。
効果は普通のクエン酸やレモン水、お酢とほとんど変わりませんので、市販の洗浄剤を買う必要はないかと思います。
電気ケトルがカビ臭い時もクエン酸が有効
クエン酸には汚れを落とす効果だけでなく、臭い消し効果もあります。
水垢の汚れは、見た目も気になりますが、汚れを放置し続けると臭いが気になるようにもなります。
そんなときは、先ほどのクエン酸を使った掃除の方法で洗浄してしまえばOKですよ。
へ~臭いにも効果があるんだ!
また、お酢で電子ケトルの洗浄をした場合、多めに入れると白い斑点は取れやすくなりますが、どうしてもお酢の臭いが気になることもあります。
私もお酢の臭いは得意ではないので、洗浄した後にあのツーンとした臭いが残っていたら、電子ケトルを使う気持ちが薄れてしまうと思います。
ケトルの中を何度もすすいでも臭いが取れない、という場合は電子ケトルに熱湯とクエン酸を入れて冷めるまで数時間放置しましょう。
その後、中をきれいにすすぐとお酢のツーンとした臭いが気にならないくらいになりますよ。
電気ケトルの外側の側面汚れには重曹を使おう
内側の掃除方法はわかったけど、外側はどうしたらいいの?
ケトル外側の汚れは内側と違って、手で触ることによる皮脂の汚れや、キッチンで使用している場合の油汚れが原因となります。
油汚れは酸性にあたるので、中和させて落とすにはアルカリ性の重曹が適しています。
掃除の手順は簡単で、下記の方法があります。
- 水で薄めた重曹水を濡らしたふきんで拭く(目安は500mlの水に、大さじ1杯の重曹)
- 汚れがひどくない場合は中性洗剤を薄めたタオルで水拭きをする
これだけでこれまで薄汚かった電子ケトルの外側も、ピカピカにきれいになるので驚きですよね。
家庭の汚れは水垢や油汚れがほとんどなので、クエン酸と重曹だけでかなり掃除が楽になると思いました。
電気ケトルをきれいに保つためにすること3選
電気ケトルをキレイに保つためには、毎日のちょっとした心がけや工夫が大切です。
いつでも気軽にお湯を沸かせて便利な電気ケトルですが、日々の使い方を間違えると汚れの蓄積や故障の原因になりやすいです。
ここでは、電気ケトルをきれいに保つためにすること3選をご紹介します。
- 電気ケトルの掃除の頻度は月に1回程度行う
- 電子ケトルで毎回使い終わった残り湯は捨てること
- ミネラルウォーターは水垢が付く原因になりうる
私もこの事実を知ってから、日々の使い方やメンテナンスがいかに大切かを思わされました。
ただ水を入れるものだからといって、放置しすぎていると汚れてしまうのは当然ですよね。
ここでは、電気ケトルを日々きれいに保つためのポイントを見ていきましょう。
電気ケトルの掃除の頻度は月に1回程度行う
電子ケトルのクエン酸の掃除は、月に1回は行いましょう。
お湯を沸かした後に、底に汚れが見えたら、その後もなんとなく気になってしまいますよね。
ケトルの中がピカピカだと、お湯を入れるときの気分も違ってきます。
たしかにコーヒーを淹れるのが楽しくなりそう~
私はどちらかというと掃除は苦手なほうなのですが、大さじ1のクエン酸を満水の電子ケトルに入れて沸かすだけだったら、続けやすいと思いました。
クエン酸を水に入れて沸騰させる、という簡単な作業だけで完了するので、ぜひ試してみてくださいね。
電子ケトルで毎回使い終わった残り湯は捨てること
電気ケトルを使い終わったら、毎回残りのお湯は捨てるように習慣化しましょう。
お湯を残したまま放置しておくと、水垢が付きやすくなり、さらに雑菌が繁殖する原因になります。
私は、いつもお湯を捨てずに放置したままにしてました。だから、水垢がこびりついていたのですね。
あ~私もそれやりがちだなぁ。
この事実を知ってからは、毎回お湯を残さず捨てるようにしています。
ちなみに水道水には塩素が含まれているため殺菌されていますが、沸騰後のお湯には塩素が残っていません。
そのため、お湯の温度が冷めていくうちに雑菌が繁殖しやすくなるのです。
電気ケトルをきれいにかつ衛生的に使うためにも、使用後の残り湯は毎回捨てて、お湯を沸かす時は、新しい水を使うようにしましょうね。
ミネラルウォーターは水垢が付く原因になりうる
電気ケトルでミネラルウォーターを沸かしても問題はないのですが、水垢が付きやすくなる原因になります。
ミネラルウォーターは水道水と比べると、ミネラルが豊富に含まれているからです。
なるほど~そういうことだったのね。
ミネラルウォーターを長い期間使い続けると、電気ケトル内に水垢がどんどん蓄積され、熱効率も下がっていってしまいます。
ミネラルウォーターを沸かす場合は、クエン酸掃除の頻度を月に1回から月に2回にするなどして調整しましょう。
私もお湯を沸かすときはミネラルウォーターをよく使っていたので、こびりつきやすくなる原因が分かってよかったです。
やはり、知っているのと知らないのとでは、生活のしやすさも変わってきますよね。
まとめ
- 電子ケトルのカビのような白い斑点の正体はカルキという水垢である
- 電気ケトルの底の汚れの原因は、熱が加わった時にミネラルが結晶化するから
- 電気ケトルに付着する白い斑点はミネラルなので体に悪い影響はない
- カルキは放置すると電子ケトルの短命の原因にもなり、底の熱が伝わりにくくなる
- 電気ケトルについた白い水垢を落とすにはクエン酸が効果的
- クエン酸が無ければ同じ酸性の性質をもつ「お酢」を使うのがおすすめ
- クエン酸を使った掃除は電気ケトルが臭う時にも有効
- 電気ケトルの外側の側面汚れには重曹を使う
- 電気ケトルをきれいに保つためには、月に1回は掃除する
今回、私は電子ケトルの掃除を初めて体験しましたが、クエン酸を入れた水を沸騰させてつけ置くだけで、あれほどキレイになるのは驚きました。
あんなに手軽にできるのならば、もっと早く知りたかったなと思います。
日々、あなたのご家庭の便利で早くて頼りになる電子ケトル。
今後も長く使っていくためにも、日々のメンテナンスや使い方に注意しながら、楽しいティータイムを過ごしませんか?
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