梅干しはいつから安心して食べさせるのか、気になり調べてみました。
その結果、9か月以降の赤ちゃんであれば、塩抜き梅干しを少量食べさせることができます。
梅干しは、いつからでも食べさせていいという訳ではありません。
私も、子供が離乳食期は、食材ごとにいつから与えていいのだろうと悩むことが多くありました。
梅干しは非常に塩分が多いので、「赤ちゃんに食べさせるの?」とびっくりされた方もいるのではないでしょうか?
この記事では、9か月以降の赤ちゃんに梅干しを食べさせる際の注意点、塩抜き方法やレシピを紹介します。
塩抜き方法を知っておくと、他の食材でも応用できそうですね。
アレルギーや塩分量を理解して、梅干しという新しい食材のデビューをしてみましょう。
梅干しはいつから食べさせる?9か月過ぎまで待とう!
梅干しは、一般的に離乳食後期の9か月から食べさせるといいと言われています。
私は、9か月の赤ちゃんでも梅干しを食べさせてもいいことにびっくりしました。
ただ、非常に塩分量が多い為、塩抜きした梅干しを、ごく少量味付けや風味付け程度に使用するのがおすすめです。
でも、なぜ9か月頃からと言われているのかしら?
「たまごクラブ」「ひよこクラブ」の出版しているベネッセによると、食塩を離乳食の味つけに使うのは、9〜11カ月ごろからがよいと言われています。
赤ちゃんは内臓機能が未発達なので、食塩の量が多いと体に負担がかかり、食塩中毒になるリスクが高いからです。
食塩中毒という言葉を初めて聞く人もいるかと思います。私も実は、この言葉を知りませんでした。
中毒っていうくらいなので、何だか怖いと思ったのが第一印象です。
・頭痛・嘔吐・下痢・口渇感・発熱・痙攣
重症化した場合、意識障害や痙攣、命を落とす可能性もあります。
ここまで聞くと、梅干しを食べさせるのは怖いと思われる人もいるのではないでしょうか?
私は食塩中毒の症状を聞いて、梅干しを食べさせるのは怖いと思いました。
とはいえ、一度に致死量の塩分を摂取するのは、まずないと思います。
与えるタイミングや量を注意し、アレルギーなどを理解して食べさせるのであれば、怖い食べ物ではありません。
梅干しにはアレルギーがあるので最初は要注意!
梅干しで、アレルギーが出る可能性もあります。
りんごアレルギーの方が聞き馴染みがあるのではないでしょうか?
梅も実は、りんごや桃と同じバラ科の植物なんです。
・梅・りんご・梨・さくらんぼ・桃
・プラム・いちご・びわ・あんず
・アーモンド など
(前略)口腔アレルギー症候群
ある特定の果物や野菜などを食べると口周囲の発赤や口腔内の腫れ、のどの痛みや違和感などが生じる病気です。症状があらわれても、多くは食後しばらくすると自然に軽快します。(後略)
私も、特定の野菜や果物でのどの違和感があることがあります。しばらくすると自然に軽快していたので今まで気にしていませんでした。
今思うと、のどの違和感は口腔アレルギー症候群だったのではないかと思えます。
私と同じように、しばらくすると軽快するからと気にしていない人もいるんではないでしょうか?
同じバラ科の食べ物で、アレルギーが出たことがある場合や、花粉症やラテックスアレルギーのある人は特に注意が必要です。
はちみつ入り調味梅干しには注意が必要!
スーパーに売っている梅干しには、よく見ると2種類あるんです。
「塩漬け梅干し」は、食塩で漬け込んだ物になるので、塩抜きをすれば赤ちゃんにも食べさせることができます。
ここで注意してほしいのが、「調味梅干し」です。「調味梅干し」は、塩漬け梅干しを塩抜きし、調味料で味付けしたものになります。
「調味梅干し」には、はちみつを含んだものがあります。
私は、塩漬け梅干しよりまろやかで食べやすい、はちみつ梅干しが好きなのですが、はちみつは赤ちゃんに食べさせてはいけません。
消費者庁によると、はちみつに入っているボツリヌス菌が体内に入ると、体内で毒素を産生して「乳児ボツリヌス症」を発症することがあると言われてます。
梅干しを買う際は、必ず後ろのパッケージを確認した方がいいですね。
赤ちゃんに食べさせてから、「はちみつ入りだった…どうしょう…」なんてことにならないよう、「塩漬け梅干し」を塩抜きしたものにしましょう。
梅干し1粒の塩分量は赤ちゃんの1日摂取量以上に!
先ほど食塩中毒について説明しましたが、実際梅干しってどれくらいの塩分があるのか気になりませんか?
大人の私が食べても、すっぱいと感じる梅干しです。
こんなにもすっぱいと感じる梅干しなのに、私は塩分量についてはあまり意識したことがありませんでした。
一般的にスーパーで売られている塩漬け梅干しで、1粒に含まれる塩分量が、約1.5gくらいです。(メーカーや大きさにもよります)
離乳食期は、塩分を控えるということは知っていましたが、実際どれくらいの塩分量を1日で摂取していいのか分かる人は少ないと思います。
正直私も、正確な数値までは知りませんでした。
年齢別に1日の塩分摂取量をまとめてみましたので、参考にしてみてください。
男子 | 女子 | |
6~11か月 | 1.5ℊ未満 | |
1~2歳 | 3.0ℊ未満 | 3.5ℊ未満 |
3~5歳 | 4.0ℊ未満 | 4.5ℊ未満 |
これを、単純に1日3食と考えて計算すると1食0.5ℊです。
ただ離乳食時のお子さんは、まだ母乳やミルクを飲んでいると思います。
母乳やミルクにも塩分は含まれているので、離乳食として1回の食事から摂取できる塩分は0.3~0.35ℊです。
私は、この数値を見て1日に与えられる塩分摂取量は、案外少ないと感じました。
もしかしたら、我が子の離乳食時は塩分が多かったのではないかと思ったほどです。
梅干し1粒の塩分量と比較すると、1~2歳のお子さんでも、1粒の梅干しを食べたら1食分の塩分量を超えてきます。
こうやって見ると、いかに離乳食時の赤ちゃんにそのまま梅干しを食べさせるのは危険かが分かります。
離乳食時を終えたお子さんでも、普段の食事(うどんやパンなど)にも塩分は含まれているので、合わせて1日の摂取量を超えないように食べさせたいですね。
塩抜き梅干しは簡単にできる!一晩漬けておくだけ!
「塩抜き梅干しとは一体何?」「自分で作れるの?」と疑問に思われた人もいると思います。
私も、赤ちゃんに梅干しを食べさせていいのか調べるまでは、塩抜き方法を知りませんでした。
塩抜き梅干しは、用意するものはたった3つで誰でも簡単にできます。
準備するもの
・梅干し 4~5個
・水300㎖
・塩3ℊ(1つまみ1ℊ位なので3つまみ程度)
・全て入れられる容器(ボール等)
上記の材料を全て入れて一晩漬けておくだけです。使い切れない分は、しっかり水気を切って冷蔵庫で保存できます。
衛生上、1週間で使い切るようにするといいですね。
これだったら、私でも簡単にできそう。でも、一晩かかるのは待てないかも…。
確かに、一晩というと8時間。私はせっかちさんなので、8時間もかかるのか…なんて思ってしまいます。
ただでさえ育児や家事で大変なので、もっと早く塩抜きできる方法はないかと思い、調べてみました。
実は、もっと早く塩抜きできる方法はあるんです!!
急いで作りたい場合は、お水ではなくお湯(30~40度程度)を使うと、早く塩抜きできるみたいです。
お水をお湯にするだけで、塩抜きが早く出来るなら、私にもできそう!!
数時間程度で塩抜きできるようなので、これなら私のようなせっかちさんでもやってみたくなりました。
梅干しの塩分量によっても異なるので、様子をみて取り出すのがいいかと思います。
塩抜き梅干しを使った簡単離乳食の作り方を紹介♪
梅干しを使った離乳食の作り方を紹介します。
梅干しは、塩分量が多いので風味付け程度に使用しましょう。
初めて梅干しを食べさせる時は、ドキドキとワクワクでいっぱいだと思います。
私も、我が子が離乳食期の頃は、初めての食材を与える時「どんな反応をするんだろう」とワクワクして写真や動画で収めたりしていました。
初めて梅干しを食べさせる時は、お米やうどんの風味付けに入れるのがおすすめです。
初めての梅干しレシピ
材料(1人分)
・軟飯 90ℊ(いつも食べている量でいいかと思います)
・塩抜き梅干し 少々(爪先程度の量)
1.塩抜き梅干しは包丁でよく刻む
2.軟飯に指先程度の梅干しを加える
初めての梅干しの時は、アレルギー等の危険もあるので爪先程度少量にしましょう。
慣れてきたら、他のレシピも参考にしてみてください。
塩抜き梅干しを使ったおじやレシピ
材料(1人分)
・お粥 80g
・塩抜き梅干し 少々(多くても小さじ1程度)
・人参 大さじ2
・釜揚げしらす 大さじ2
・だし汁 80ml
※野菜はお好みのものを足してもいいです
1.人参は柔らかく茹でて細かく刻む
2.釜揚げしらすに熱湯をかけ、塩抜きし、細かく刻む
3.鍋にだし汁とお粥を入れ一煮立ちさせてから、しらす、塩抜き梅干し、人参を入れ、更に一煮立ちさせる
月齢に応じて軟飯の硬さや野菜の大きさを変えてみてください。
しらすも梅干しも塩抜きしたものを使用していますので、味が濃くなりすぎないレシピになっています!
塩抜き梅干し入り餡掛けうどん
材料(1人分)
・うどん 80g
・人参 10g
・ほうれん草(葉先) 10g
・塩抜き梅干し 少々
・しょうゆ 少々
・だし汁 100cc
・片栗粉 小さじ3分の1
1.ほうれん草と人参は柔らかく茹でて刻む
2.小鍋にだし汁、野菜、しょうゆを入れ煮る
3.塩抜き梅干しを加える
4.水溶き片栗粉でとろみをつける
5.うどんは柔らかく茹で、お好みの長さに切って器にいれておく
6.うどんに餡掛けをかけて完成
今回は餡掛け(あんかけ)うどんを紹介しましたが、普通のうどんに入れてみるのもおいしそうですね。
多めに作って、離乳食で取り分けてから、大人分は、梅干しを足してみるのもいいと思います。
子供と同じ食材を一緒に、上手に食べられると食事もより楽しくなりますね。
梅干しには疲労回復以外にも沢山の効果がある
梅干しには、疲労回復効果があるというのは聞いたことがある人は、いるのではないでょうか?
梅を販売している熊平の梅でも、疲労回復効果以外にも、梅干しには沢山の効果があると言われています。
中でも、私は整腸作用があることにびっくりしました。
健栄製薬によると、梅干しに含まれる成分に、腸内細菌の悪玉菌の増殖を制御してくれる作用があると言われています。
悪玉菌や善玉菌なんて言葉はみなさんよく聞くと思います。ヨーグルトは、善玉菌を増やして腸内環境を整えてくれると聞きますよね。
ここでおすすめなのが、梅ヨーグルトです。
梅は悪玉菌を抑制してくれ、ヨーグルトは善玉菌を増やしてくれます。同時に摂ることで、より腸内環境を良くしてくれます。
梅干しヨーグルトはちょっと…という人は、梅シロップや梅ジャムでも大丈夫です。
私も、今年から梅シロップを自宅で作ってみたので、家族や自分のお腹の調子が悪い時にやってみようかなと思います。
また、整腸作用以外にもさまざまな作用がありますが、カルシウムの吸収を助けてくれる作用もあるとは知らず、梅干しのすごさに驚きました。
カルシウムが多い食材と一緒に食べると尚よさそうなので、お魚などと一緒に試してみようと思います。
まとめ
- 梅干しは9か月以降の赤ちゃんであれば、塩抜き梅干しを少量食べさせることができる
- 梅干しには、りんごアレルギーと同様のアレルギーがあるので、食べさせる時は注意が必要
- 市販の梅干しは「塩漬け梅干し」と「調味梅干し」2種類あり、「調味梅干し」にははちみつが含まれている可能性があるので1歳未満は要注意
- 梅干し1粒の塩分は高いので、赤ちゃんに食べさせる時は塩抜きが必要
- 梅干しには、疲労回復や整腸作用など沢山の効果もある
梅干しは、9か月以降の赤ちゃんであれば、塩抜きした梅干しを少量食べさせることができます。
塩分量が非常に多いので、風味付け程度にしましょう。
また、りんごや桃と同じようにアレルギーを発症する可能性があるので、初めて食べさせる時は、念のため病院のやっている時間帯に与えるようにしましょう。
塩分量やアレルギーなどを理解して、赤ちゃんの梅干しデビューが上手にできるといいですね。
梅干しデビューで悩まれている人がいましたら、ぜひ参考にしていただければと思います。
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