冷凍ブロッコリーが体に悪いと言われていますが、適量摂取であれば問題ありませんよ。
ブロッコリーはキレイな緑色で栄養も豊富で、食卓でもお弁当でも色どりよくなりますよね。
生の野菜は値段が高いので、冷凍ブロッコリーが安価で家計に優しいですよ。
しかし、気になっている体に悪いと言われている理由も知りたいですよね。
体に悪いと言われている理由としては「農薬残留、消化不良、体臭、一部の薬と合わない」ということです。
我が家もブロッコリーが大好きでよく食卓に並びますよ。
私の息子は野菜の中でも2番目に好きで、マヨネーズをかけてよく食べています。
この記事では、冷凍ブロッコリーの悪いと言われている点とそれを覆すメリットをお伝えします。
離乳食や弁当に使う時の解凍方法も書いてあるので、是非ご覧くださいね。
冷凍ブロッコリーは体に悪いと言われる理由
冷凍ブロッコリーが悪いと言われる理由ですが、冷凍したブロッコリー自体が悪いというわけではありません。
おそらくあなたが心配していることの1つとして多いのが「外国産」「残留農薬と添加物」ではないでしょうか。
私も、残留農薬と添加物を心配していました。
しかし、私たちの心配は内容を良く知らずに「何か危ない気がする…」と思うことが多いのではないでしょうか。
しっかり内容を知ることで、正しく判断することが大切になります。
輸入された冷凍の野菜に残留農薬の心配はない
冷凍の野菜に対して、残留農薬の心配をする必要はありません。
冷凍された野菜は、外国から輸入されることが多いですよね。
ここで「外国産って大丈夫?」と思う方は少なからずいると思います。
私は時と場合で外国産と日本産を買い分けていますが、私の母は日本産でないと買いません。
それはなぜなのか?なぜ「外国産は大丈夫?」と思うのでしょうか?
海外から輸入する食材に関して、心配となる残留農薬や添加物のことを良く知らないからです。
日本冷凍野菜品質安全協議会の凍菜協は「農薬は正しく使えば安全」と、いわれています。
農薬は危険なイメージがあると思いますが、化学の進歩により安全性の高い農薬が開発使用されています。
もう一つ重要なことは、農薬のほとんどが微生物や日光により分解、雨により洗い流されるのです。
このため、野菜の残留農薬の平均割合は0.44%となっていてごく少量となっています。
では、残留農薬とはどのような基準で決まるのか調べてみました。
日本は残留農薬が基準を超えると廃棄処分
外国から輸入された冷凍野菜の残留農薬は基準値以下となっており、基準から少しでも外れると処分される仕組みになっています。
日本冷凍野菜品質安全協議会に記載されている、残留農薬基準の設定の考え方はこのようになっていますよ。
食品からの毎日の農薬摂取量が、1日当たりの摂取許容量(ADI)の範囲内に収まるように設定
1日摂取許容量とは人が一生の間
その農薬を毎日摂り続けても
健康上悪影響を及ぼさない量のことだよ!
この1日摂取許容量の80%を超えないように、農作物ごとに設定されているのです。
ここで80%を超えないようにというところも、ポイントだと私は思いますよ!
日本は、農場の管理や農薬の使用を徹底していたり、食品工場においても決められた基準に沿って適切に衛生管理しています。
また各企業において独自の検査も行い、衛生状態や農薬等が適切に使用されているかなど定期的に検証も行っています。
この管理や検証により、基準を超えたものに関しては、徹底的に回収や廃棄処分などの取り組みがされているのです。
私は、たくさんの取り組みによって管理されていること、基準を超えたものが廃棄されているということが分かり安心できましたよ。
大変なハードルを越えたもののみが、私たちの手の元に入ってくる仕組みになっているのですね。
このように正しく理解することで、正しい判断をすることが大切になりますね。
ブロッコリーは国産でも食べすぎると良くない
先ほどの農薬のお話以外にも、ブロッコリーが体に悪いと言われるポイントが3つあります。
- 消化不良でお腹の具合が悪くなる
- 体臭が臭くなる可能性がある
- 一部の薬と合わない
こちらは全て、食べ過ぎた時に起こる症状なので、食卓に並べられる範囲の量では問題ありません。
驚いたかもしれませんが、私もブロッコリーを食べすぎるとこのような症状が出る事を知りませんでした。
食物繊維が豊富なので消化不良を起こす可能性がある
ブロッコリーは食物繊維が豊富に含まれているため、食べ過ぎると消化不良を起こし腹痛、下痢、便秘になる可能性があります。
一見、食物繊維が多いと便秘の解消になって良いと考えると思いますが、食べ過ぎは禁物です。
我が家はみんなブロッコリーが好きですが、小鉢に添える程度しか食卓に出していないので大丈夫ですね。
ブロッコリーに含まれている食物繊維は、水溶性と不溶性があります。
硫黄やコリンにより体臭や口臭が気になることがある
ブロッコリーは硫黄やコリンという物質を含んでいるので、食べ過ぎると体臭や口臭が気になることがあります。
私はブロッコリーがまさか硫黄を含んでいるとは知りませんでした。
ブロッコリーに含まれているコリンという物質は、体内でトリメチルアミンという臭いを発する成分に変化します。
通常多くの人は、肝臓で酵素によって分解され無臭になります。
しかし、酵素を遺伝子的に持たない場合はトリメチルアミン分解されません。
これにより息や汗から排出されることで、体臭や口臭の原因になることがあるということです。
ブロッコリーは体に良い野菜ですが、食べ過ぎると体臭や口臭にまで影響が出るのですね。
ビタミンKを含んでいるので一部の薬の効果を弱めてしまう
血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は、食べすぎには注意が必要です。
(前略)ビタミンKには、血液を固める作用があります。(中略)ビタミンKを含む食べ物には、納豆の他にホウレンソウやブロッコリーなどの緑黄色野菜があります。(後略)
日本製薬工業協会
このようにビタミンKには血液を固める作用があるので、血液をサラサラにする薬を飲んでいる方は食べすぎに注意が必要となります。
薬の作用が弱くなってしまうと、体にも影響が出るので気を付けましょう。
薬と合わない野菜や果物はその他にもありますよね。
私の母も薬を飲んでいて「この果物は合わないから食べたらいけない」と、よく言っています。
医師や管理栄養士に聞くことが一番なので、心配な方は相談してみてくださいね。
冷凍ブロッコリーは栄養満点のメリットがある
先ほどまでは、ブロッコリーのデメリットをお話ししましたが、次はメリットをお伝えしますね。
ブロッコリーは栄養満点で体にとても良い野菜です。
私は、デメリットを覆すことが出来るほどのメリットだと思っています。
冷凍野菜は急速冷凍する前にブランチング
ほとんどの冷凍野菜は、急速凍結する前にブランチングを行います。
<ブランチング>
- 90〜100℃位の熱湯に漬けたり蒸気にあてて調理加熱の70〜80%程度加熱する
- 酵素の働きを抑え、冷凍保存中の品質低下の防止(色や栄養素の変化の防止)を行う
加熱時間が野菜の種類によって違い、グリーンピースやほうれん草などは1.5分程度加熱しています。
ブランチングの目的としては、加熱により野菜の持っている酵素を不活性化させる事です。
不活性化とは活動できない
状態にすることだよ!
冷凍食品の栄養素や色合いや添加物の関係
ブランチング後、急速凍結することによって損なわれる栄養素はありません。
一般社団法人の日本冷凍食品協会は、-18℃以下の冷凍保存中の栄養価や色合いについてこのように書かれています。
- 概ね8ヶ月から24ヶ月間は最初の品質が保たれることが、研究や実験で明らかになっている
- ビタミンCの減少は、生野菜を加熱調理する場合の減少と同様で、貯蔵中の減少も極めて緩やか
このように、栄養の心配をするかもしれませんが、冷凍により損なわれる栄養素はないとのことで安心ですね。
ブロッコリーが鮮やかだけど
着色料は使っている?
着色料は決して使っていませんよ。どの冷凍野菜も急速凍結して-18℃以下の低温で保存します。
このため、原料本来の鮮やかな色がそのまま保たれるのです。
添加物は入っている?
冷凍自体が細菌の活動を抑える作用を持っています。
このため、保存料などを使う必要がないのです。
ただし、使用が認められている食品添加物は使われている場合はあります。
このように、冷凍ブロッコリーは栄養満点の食材ということが分かりましたね。
私も、冷凍ブロッコリーにはお世話になっています。
息子の保育園の弁当や夫の弁当の色どりを良くするために、入れる事が多いです。
何も考えず色どりが良いだけで入れていましたが、栄養満点と分かれば今後も適量に入れていきたいですね。
冷凍ブロッコリーの栄養は長期間保たれる
ブロッコリーの栄養を表にしてみたので、ご覧くださいね。
生 | 茹で | 冷凍 | |
エネルギー | 37kcal | 30kcal | 34kcal |
タンパク質 | 5.4g | 3.9g | 2.5g |
脂質 | 0.6g | 0.4g | 0.4g |
炭水化物 | 6.6g | 5.2g | 5.1g |
冷凍ブロッコリーは市販で売っているものを参考にしました。
生と茹でのほうが栄養価は高いですが、そのまま保管していると違う問題がでてきますね。
日本冷凍食品協会は「ビタミンCの減少について新鮮な野菜と冷凍野菜と比べるとどうか?」という質問に対して、このように答えています。
- ビタミンCは、収穫後4.5℃の低温で保存をしても3日間で78%になる
- 常温25℃では3日間で56%まで低下する
反対に、-18℃で貯蔵した場合は、ビタミンCの残存量が50%になるのは33ヶ月後となります。
このことから、冷凍されている野菜は栄養価を保っているといえますね。
ブロッコリーの茹で時間やレンジでの解凍方法
冷凍ブロッコリーの解凍方法は色々ありました。
私はいつも、100均の蒸し器で温めています。
しかし、今回フライパンで解凍してみるといつもより美味しいブロッコリーが作れたので紹介しますね。
- 1フライパンは油を引かない
- 2凍ったブロッコリーをフライパンに入れ、水を大さじ1~2
- 3フタをして中火で2~3分蒸し焼き
- 41分経ったら水分を確認、水分がなくなっていたら少量加える
- 5フタをとり、水気がなくなるまで1分加熱
- 6完成
正直、今までしてきた中で一番おいしかったです。
水分でべちゃべちゃしておらず、シャキシャキ感が残っていてこれは良い方法を見つけたと思いましたよ。
その他にもブロッコリーを解凍する方法はあるのでご覧くださいね。
電子レンジでするよ
- 冷凍ブロッコリーの余分な氷や霜を取り除く
- キッチンペーパーで包みラップをかける
- レンジで600w2分(大きさで調節する)
- 栄養を逃さず触感を上手く残して茹でる事ができる
キッチンペーパーで包むことがポイントですよ。
続いては、100均の蒸し器を使用する方法です。
100均の蒸し器でするよ
- 蒸し器にブロッコリーを入れて塩をかける
- 水を適量入れる
- 電子レンジで2分程度温める
ちなみに、私はこちらの方法で今までしていましたが、ガス代節約の視点からいくとおすすめです。
生で食べる時は、以上のような方法で行うことが良いですね。
炒めものやスープなどに加えるときは、凍ったままのブロッコリーを鍋やフライパンに入れて調理しても大丈夫です
離乳食や弁当に色どりを添えるブロッコリー
離乳食やお弁当にも、冷凍ブロッコリーは安価で簡単調理が出来るので役立ちますよ。
しかし、使う時の注意点があるのでお伝えしますね。
私も改めて知ることができて、今後の料理に役立つなぁと感じました。
生のブロッコリーを買うよりも安価で買える、冷凍ブロッコリーを賢く使いましょう。
貧血や便秘解消できるブロッコリーの離乳食
離乳食の時期は食べる量が少ないです。このため保存がしやすい冷凍ブロッコリーが便利です。
離乳食はどの野菜もそうですが、少量しか使わないので冷蔵庫で大半が残りますよね。
私も子供に色々な野菜を与えようとし、冷蔵庫の野菜室がいっぱいになっていたことを思い出します。
そして普段使わない野菜は調理にも困るので、何とか使い切ろうと料理アプリを見ながら消費していました。
ブロッコリー自体はクセが少ないので、赤ちゃんが食べやすいです。
また、キレイな緑色なので離乳食に彩りを添えてくれますね。
栄養面でも鉄や食物繊維が豊富なので貧血や、便秘がちな赤ちゃんにも役立ちますよ。
そして、赤ちゃんを連れて買い物へ行くことは大変なのでストック出来るところも安心ですよね。
- 開封後は早めに使い切る
- 開封したものは密閉して保管する
- 必ず加熱して使うこと
上記の注意点をしっかり心がけて、使いましょうね。
お弁当に入れる時は自然解凍に注意!
ブロッコリーは、お弁当の色どりを添えるのに最適です。
私も夫の弁当に、ブロッコリーやトマトなど小ぶりでインパクトのある色もの野菜を頻繁に入れます。
それだけでも茶色のお弁当が美味しそうに見えます(笑)
冷凍ブロッコリーをお弁当に入れる時に、注意することをお伝えしますね。
そのまま入れ自然解凍すると、このような危険が起こります。
- ブロッコリー自体が水っぽくなる
- 出た水分によって菌が繫殖しやすくなる
- 菌が原因で腐る可能性が高くなる
夏場、冷凍ブロッコリーを使用する場合は、解凍後キッチンペーパーなどでしっかり水分をとりましょう。
または、ブロッコリーだけ別の容器に入れるのも良いですね。
他のおかずに触れないようにすることが大切ですね。
また、食品メーカーが記載している加熱時間を守って調理しましょうね。
夏場のお弁当の工夫はこちらも参考にしてくださいね。
解凍した野菜の再冷凍は注意が必要!
一度解凍した野菜の再冷凍は、細菌が増殖している可能性があるため再冷凍はしない方が良いです。
食べ残しや解凍後常温で置いていた食材は、細菌が繁殖している可能性があるのです。
解凍した食材をもう一度再冷凍することは、衛生的に良くありません。
私たちはもちろん、赤ちゃんの安全を考慮し潔く処分が好ましいです。
さらに、解凍後そのまま使わなかったからといって再冷凍することも良くないですよ。
冷凍庫から出していた時間が長ければ長いほど、細菌が繁殖している可能性があります。
私も、半分くらい解凍しようと出したままの時があるので気を付けなければならないと思いました。
解凍すると水気が出たり
触感が変わるし使いまわし
しても美味しくないよね
では、調理をした料理は冷凍しても良いのでしょうか。
一般的に加熱調理をした料理に関しては、加熱殺菌されるため、衛生面も安心でき再冷凍可能なのです。
私は解凍後調理したものも、再冷凍できないと思っていたので目からうろこでした。
あなたも、冷凍野菜の再冷凍は注意点に気を付けて行ってくださいね。
まとめ
- 冷凍ブロッコリーが体に悪いと言われているが、適量摂取であれば問題ない
- 残留農薬は決められた基準で徹底管理されているので心配をする必要はない
- ブロッコリーを食べすぎると「消化不良でお腹の具合が悪くなる」「体臭が臭い」「一部の薬と合わない」ということが起こる
- 殆どの冷凍野菜は急速凍結する前に、熱湯に漬けたり蒸気にあてて調理加熱の70〜80%程度加熱するブランチングを行っている
- ブランチングの目的は、冷凍保存中の品質低下の防止(色や栄養素の変化の防止)
- 冷凍ブロッコリーの解凍方法は色々あるが、一番おいしく解凍出来たのはフライパンで蒸す方法
- 貧血や便秘がちの赤ちゃんに役立つブロッコリーは冷凍を使うことで、忙しい育児中でも頻繁に買い物へ行かなくて済む
- お弁当に冷凍ブロッコリーを入れる時はしっかり解凍をしないと水気が出るため、細菌の繁殖の可能性がある
- 解凍した食材を再冷凍しても良いのは、調理済みの料理のみ
冷凍ブロッコリーは、体に悪いと気になっているかもしれませんが、正しく理解することで安全だと分かります。
毎日の食事やお弁当に、安価で買える冷凍ブロッコリーを使わない手はないですよ。
毎日忙しいあなたにとっては、楽になる手段ではないでしょうか。
フライパンで解凍する方法がとてもおすすめなのでぜひ挑戦してみてくださいね。
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