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江國香織を読む
福田和也

女性に絶大な人気を誇る作家、江國香織の代表作を取り上げ、そのワンダーランドの深淵に迫る。

目 次

デビュー作「桃子」と「草之丞の話」所収の『つめたい夜に』。

第一回「父と娘」

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1991年に刊行された『きらきらひかる』。

第二回「女流作家の宿命」

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怖いくらいに美しい「結婚」の情景を描いた14の連作短編集『赤い長靴』。
2005年、文藝春秋刊。

第四回「婚姻という理不尽な罠」

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著者いわく、「大人の身体と子供の視点、大人の分別と子供の欲求、を、一人でその身内に抱えてしまった女の独白」。
『ウエハースの椅子』2001年、角川春樹事務所刊。
2005年、文藝春秋刊。

第五回「甘美きわまる危険な崩落」

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メルヘンのスタイルで日常を描き、生きることの本質をみつめた、物語。
『ホテル カクタス』2001年、ビリケン出版刊。

第六回「帽子と、きゅうりと、数字の『2』の成長物語」

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濃密な恋がそこなわれていく悲しみを描く表題作ほか、男女の物悲しさを秘めた全12編。第130回直木賞受賞短編集。
『号泣する準備はできていた』2003年、新潮社刊。

第七回「現場に戻らない犯罪者」

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犬山家の三姉妹、麻子、治子、育子。三人三様の問題を抱えて生きながらも、ともに育った家の記憶は三人をのびやかにする。一つの家の優雅な没落の物語。
『思いわずらうことなく愉しく生きよ』2004年、光文社刊。

第八回「享楽主義をモットーとする家訓の邪な蠱惑」

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人生を愉しむ術と才能を持ち合わせながら、おたくっぽくて女性にもてない兄弟をめぐる恋愛小説。2004年、小学館刊。

第九回「スタイルと考え方をもった高貴な兄弟のゆくえ」

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45歳の翻訳家・柊子と大胆で不穏な夫、そこに15歳の美しい少女・美海が現れ……。恋愛の隙間からこぼれ出す愉悦ともどかしさを描いた長編小説。2007年、新潮社刊。

第十回「「HAPPY FEW」の甘美な戒律」

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大学の先生でアメリカ人のジョーンズさんと裕福な家庭の主婦、美弥子さんは「フィールドワーク」と称する散歩を繰り返すうちに、どんどんと恋に落ちていく。恋愛のあらゆる局面をかつてない文体で描いた意欲作。2010年、講談社刊。

第十一回「不倫という逸脱の肯定」

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福田和也

福田和也 (ふくだ・かずや)

1960年、東京生まれ。文芸評論家。
慶應義塾大学環境情報学部教授。

現在日本の文壇、論壇、アカデミズムで広範な活躍を見せる。1993年『日本の家郷』で三島由紀夫賞、2002年『地ひらく』で山本七平賞受賞。

著書に『悪女の美食術』『昭和天皇』『人間の器量』『福田和也の超実践的「文章教室」』など多数。

(写真撮影 田中長徳)