子供の体幹トレーニングは、遊びながら行うことで楽しく鍛えることができます。
走ったらよく転ぶ、机に伏せてしまう、猫背の子供など、あなたの身近なところでもよく見かけませんか?
私の息子も食事の姿勢が悪い、テレビを見る時は寝転んでいるなど、座る姿勢を保つ持久力が乏しいです。
最近、3歳の子供がいる友人にも相談されたことがあり、体幹が弱い子供が多いのかなと感じたことがありました。
今回、友人にアドバイスした内容を含め、体幹が弱い子供の特徴やなぜ体幹トレーニングが大切なのかをご紹介します。
大人の筋トレとは違い、子供は「遊びながら」がポイントになりますよ。
一緒に遊びながらは
忙しくて無理!
そんなあなたにも、体幹トレーニングができるとっておきの器具を紹介していますよ。
体幹トレーニングは遊びながら行うことがポイント
子供の体幹トレーニングは「遊びながら」が重要なポイントになります。
親子で遊びながら鍛えると、スキンシップにもなるのでおすすめですよ。
我が家も時間があるときには、遊びながら体幹トレーニングをしています!
バランス感覚や持久力を鍛えると同時に、体幹トレーニングになるような遊びを取り入れていきましょう!
さっそく補足ですが、発達の特性で低緊張により姿勢を保つことが難しい子供も場合はアプローチ方法が変わります!
体幹のコントロールがうまくいかないために、動き回って刺激を求める子供もいます。
この場合は体幹トレーニングの前に、環境から対策してあげることが必要となるのです。
例えば、必要な時間椅子に座るために自宅で対策ができることは、このようなことになります。
- 椅子は「股関節と膝関節が90°程度になるように座面と足底の位置を決める」
股関節は90°以下になると体幹が働きにくいので注意! - 足底は必ず接地するタイプ
- 肘置きがあるタイプだと安心感がある
- 背もたれにクッションを挟む
- 机で勉強等している場合は、あえて届きにくい箇所に消しゴムを置く
同じ姿勢がしんどいので、途中で違う動きを入れることでコントロールしやすい
そのうえで、体のバランスを養い体幹を鍛えるのです。
その後、遊びの中に持久力を高めるトレーニングを取り入れるというように段階を踏む必要があるので覚えておいてくださいね。
子供の体幹トレーニングは大人の筋トレでは意味ない
子供は、大人が行うような筋トレをすることはおすすめしません。
なぜなら、幼児、低学年の子供は筋肉や骨が未発達だからです。
未発達の子供が大人と同じような運動をすると、成長に影響が出ます。
そのことを踏まえて、私と一緒に体幹の勉強をしましょう。
体幹がしっかりしないといけない重要性
体幹の役割としては、体を支える事、体を保った状態で手足を自由に動かすこと、内臓を決まった位置に収めることです。
まず体幹とは、文字通り体の幹で、頭と手足を除いた胴体の部分のことです。
この体幹がしっかりしていないと、中心が安定しないので、手足がうまく動かせません。
逆にいうと体幹がしっかりしていると、日常生活全般において良い影響しか与えません。
このように体幹の重要性をお話ししている私ですが、私自身も体幹が弱いので鍛えないといけない人間です(笑)
赤ちゃんの時にハイハイが重要な理由
ハイハイは、腰回りの筋肉を使ったり、転ばないようにバランスを保つことで出来ます。
進むときは体幹をしっかり保った状態で手と足を動かします。
このため、体幹がコントロールできなれば姿勢が崩れてしまうのです。
ハイハイをしっかりしていることで、子供は腰回りの筋肉やバランス能力、危険回避能力を養っていることになります。
危険回避能力とは、
転んだ時にとっさに手をつく
などのことです!
私の息子は寝返りが遅く、歩くのが早い子供だったので、ハイハイの時期がほとんどありません。
これによるものなのか、息子は転ぶことが多くみられていました。
大人がハイハイをしてみると分かりますが、自分の体を支えながら手と足を使ってリズム良く動かないといけないので大変労力を使います。
まとめると、ハイハイをができる環境を整えることで、将来的に体幹周りが強い子供になるのです。
子供は必ず自重トレーニングを行うこと
基本的に子どもは、自重トレーニングをすることをおすすめします。
自重トレーニングとは、
自分の体重の重みで行う
筋トレのこと
先ほども少し触れましたが、成長段階にある子供の筋肉や骨に過度な負荷を与えると、ケガの原因や成長が阻害されることがあるのです。
つまり、錘やダンベルなどは使用を控えた方が良いでしょう。
適度な筋トレは成長を
促進する効果があるので
積極的に行いましょう
私自身もダンベルなどの錘は得意ではないので、子供と一緒に適度な自重トレーニングがちょうど良いです(笑)
では、次の項から適度な体幹トレーニングを紹介していきますね。
毎日の生活が子供にとって最強の体幹トレーニング
子供の場合は体幹をトレーニングするというよりも、楽しいと思える遊びの中で自然に筋肉がついていくことが大切です。
このベースになる動きが、以下のような動きです。
- 走る
- 転がる
- ぶら下がる
- 跳びはねる
- 渡る
この動きを組み合わせる事で、バランス能力や体幹の筋肉がついていきますよ。
例えば、単体で考えるとこのような感じの遊びが思いつきますね。
「走る」
鬼ごっこ、二人三脚、だるまさんが転んだ
「転がる」
でんぐり返しなどのマット運動
「ぶら下がる」
うんてい、ぶら下がり棒
「飛び跳ねる」
なわとび、ケンケンパ
「渡る」
平均台、線上歩き、タイヤ飛び
私たちが、子供の頃に遊んでいたものばかりですね。
私たちが行っていた遊びこそが、体幹を鍛えることに繋がっていたのです。
親子や兄弟で遊びながらできる運動メニュー
では、屋内と屋外で遊びながらできる体幹トレーニングを紹介しますね。
屋内の運動を知っておけば、天候に関係なくいつでも出来るのでおすすめですよ!
私が個人的に、親子で楽しくできるかなと思った運動を紹介しています。
屋内できるスキンシップ体幹トレーニング
家の中でできる体幹トレーニングをいくつか紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
このように、家の中でできるトレーニングは紹介した以外にもたくさんありますよ。
私はこの中では「四股」が良いと思います。本気でこの体勢をとると大人でもしんどいですよ。
子どもと一緒に遊びながら大人も鍛えることができるので、運動不足が心配な方にはぴったりです!
まさに私にピッタリ!
屋外では大きな動きで楽しく体幹トレーニング
屋外では、屋内より少しダイナミックな動きができるので体全体を鍛えることができます。
- 公園やアスレチック
- 体操、マット運動
一番手っ取り早いことは公園に行くことです。
ジャングルジム、鉄棒、ブランコ、うんてい、タイヤ飛びなど公園によって置いてあるものは違いますが、しっかり運動できます。
私も、公園に行けばOKだと思っているタイプなので、休みの日にはよく公園に連れていきます。
ただ単に、家の中で出来る運動をしたくないという面倒くさがり屋なだけですが…。
子供の体幹トレーニングができる器具4選
先ほどは器具を使わない運動でしたが、器具を使っての運動もおすすめなので紹介します。
私の子供が実際に使っていたものや、買おうと検討していたものを中心に紹介します。
一応、リハビリ職員が選んだ商品だと思って参考にしてみてくださいね。
何度も飛べて楽しく運動できるトランポリン
不安定な場所でジャンプを続けて行うので、バランス能力が養われます。
しっかりジャンプをすることで全身運動にもなりますよね。
このようにトランポリンは全身の運動になるため、全身の筋肉や持久力も養えるメリットがある器具なのです。
我が家にもトランポリンがありますが、子供は飛び始めたら楽しんでひたすら飛んでいますよ。
我が家、床が傷ついたらいけないので足の部分に100均で購入した「椅子の足に被せる靴下」を履かせています。
バランス能力が鍛えられるバランスボード
商品価格 | 2480円 |
遊びながら体幹を鍛えるバランスボードになります。
バランス感覚や力の入れ方、抜き方などが必要な動きとなり適度な体幹トレーニングになりますよ。
外で遊べない雨の日にもってこいな遊び物です。
私も夫も子供のために買おうと思っていましたが、物が増えるのが嫌だったので結局買わなかった商品です。
今になってこの商品を買っておけば、子供も遊びながらトレーニングできたのにと後悔しています。
また、子どもは見たことないものに対して好奇心旺盛で、本来の使い方ではない方法で遊んだりもしますよね。
このバランスボードも色々な遊びに変換できるので、体幹だけでなく考える能力も鍛えられますよ。
手足を上手に使って進む遊びのぽっくり
商品価格 | 425円(送料390円) |
あなたは、ぽっくりをしたことがありますか?
ぽっくりは、紐を持っている手と乗せている足の強調した動きと、動いたときのバランス能力が必要になります。
足を乗せて紐を持って歩く遊びで、一見簡単そうに見えますが、結構難しいですよ。
普段歩くときには、地面を踏みしめた感覚があり進んでいけますが、ぽっくりは物を介して歩くという点が難しい原因の一つです。
私の息子は保育園の頃に遊んでいましたが、コツをつかむまで時間がかかりました。
転ぶ可能性があるので小さい子供には注意が必要ですが、楽しめて運動にもなるのでおすすめですよ。
バランスを保つのが難しいバランスボール
tokyu sports oasis
バランスボールは、座る前から全身の筋肉をコントロールしてバランスを保つ必要のある器具です。
バランスボールは不安定性が高いので、上に座るだけでも難しく、簡単にボールから転げ落ちますよね。
運動だけではなく、ごはんを食べる時、宿題をするときも使用していれば効率良く鍛える事が出来ますよ。
私も以前、バランスボールが好きでご飯を食べるときに座っていました。
ちなみに子供もバランスボールが好きで、よく登ってよく転んでいました(笑)
バランスボールのサイズ
バランスボールに座って、膝が90度くらいになるボールの大きさが好ましいです。
ボールの大きさの目安としては、以下の表をご覧ください。
身長 | 大きさ |
129cm | 30~35cm |
130~144cm | 45cm |
145~165cm | 55cm |
上記を参考にして、ネットやスポーツショップなどで購入しましょう!
では、次の項からは体幹が弱い子供と強い子供の特徴をお伝えしますね。
もし弱い子供に当てはまっていても大丈夫です!
一番若い今日から体幹トレーニングを始めましょう♪
体幹が弱い子供の特徴を見てみよう
体幹が弱い子供は、このようなことが起きることが多いです。
- 姿勢が悪い
- 集中力が続かない
- よく転ぶ、怪我をする
- 疲れやすい、持久力がない
私の息子も姿勢が悪い、集中力が続かない、よく転ぶなどの特徴がみられます。
私の息子は早く歩いたので、ハイハイの時期が少なく腰回りが鍛えられなかったことが原因かもしれません。
では、体幹が弱い子供の特徴を一つずつみていきましょう。
姿勢を保つことができず姿勢が悪くなっている
子供の猫背やO脚などが、最近増えているように感じませんか?
姿勢を保つ役割のある体幹の筋肉が育っていないことも、姿勢が悪くなる原因の1つです。
体幹が育っていても、長期間の姿勢不良により体幹がしっかり働かず姿勢が悪くなった可能性もあります。
私の息子もごはんを食べる時は猫背で、背もたれに持たれていたりと姿勢はとても悪いです。
また息子の姿勢をよく見ると、体幹が弱いことにより反り腰傾向でもあります。
このように姿勢が悪いことで、別の問題も出てきてしまいますよ。
姿勢を保つことができないため集中力が続かない
集中力が続かない理由は色々ありますが、その理由の一つに体幹が弱いということが挙げられます。
ちなみに他の理由としては、栄養不足、睡眠不足、発達の問題などです。
なんで集中力が続かないことに、
体幹の弱さが関係するの?
それは、体幹が弱いと同じ姿勢でいる事が難しいからです。
このため、学習中椅子に座ってじっとしていられず集中力が途切れやすくなるのです。
テレビや絵本を見るときにすぐに寝転がる、体勢を変えるのは姿勢を保つ筋肉が十分に備わっていない可能性がありますよ。
私の息子は、授業中に後ろを向いたり手で悪さをしたりと集中できていないことがあると、先生から聞きました。
体幹が弱いことで、集中力が続かないことに繋がってしまうのですね。
ふらつきやすくよく転んでケガをすることが多い
体幹が弱いとふらつきやすく、よく転びます。
走るとよく転ぶ子供がいますよね。私の子供もそうでした。
保育園の時はよく転んでおり、ケガをしていたものです。
今でも足に傷を作って帰ってきますよ(笑)
走るときや小さな段差を上がる時、階段などでバランスを崩しやすくなります。
さらに、体幹が弱いことで転んだ時にとっさに手が出ないということも起こります。
これに関しては、受け身が取れないと大きなケガにも繋がるので注意が必要ですよね。
持久力がないので疲れやすくバタンキュー
体幹の筋力が弱いと他の筋肉がカバーしないといけないので、体全体に負担がかかっています。
常に全身の筋肉を使っているので、体を上手に休めることができません。
これにより、効率の悪い体の動かし方をしてしまうのです。
持久力がないために、すぐに休んだり座ったりする姿が見られるでしょう。
私の息子は同級生に比べると運動神経が良いほうです。
でも夜にはバタンキュー
普段効率の悪い動かし方をしているので、疲労がたまっているのでしょうね。
体幹が弱いと、良くないことばかりでしたね。
では、反対に「体幹を鍛えるとこんな良い事があるよー!」を次の項から伝えていきますね。
体幹を鍛える効果は毎日の勉強と運動に役立つ
体幹を鍛えると、とても良い効果があるのでご紹介しますね。
- バランス感覚が良くなり運動神経UP
- 集中力がUP
- 疲れにくくケガをしにくい
- 気持ちをコントロールでき健康に過ごせる
基本的には、体幹が弱い子供の特徴の反対だと思っていただければと思います。
これから、体幹を鍛えることによる効果を詳しく説明していきますね。
バランス感覚が良くなり運動能力アップ
体幹が強くなると、自分の体のバランスをコントロールしやすくなります。
手足の動きを生み出しているのは、しっかりとした体幹です。
スポーツで欠かせない手足の動きは、体幹が関係しているのです。
運動神経が良いと言われる子供は、小さい頃から体幹がしっかりしていることが多い傾向にあります。
私が子供の時にも、運動なら何でもできる男の子がいました。
勉強をした今でこそ分かることですが、体幹の筋肉が備わっていたということなのですね。
集中力がアップすることで勉強が好きになる
姿勢が良いと椅子に長く座れるため、落ち着いて集中した学習ができます。
すると、学習が楽しいと思えてくるのです。楽しいと思えると、色々な知識を吸収していきますよね。
姿勢が良いと深い呼吸もできるので、精神的にも安定しますよ。
私自身も実感したことがありますが、姿勢が悪い時は体調が悪く、姿勢に気をつけるようになったら精神的に安定した経験があります。
子供も同じように姿勢を良くすることで、身体的にも精神的にも変わってくるのでしょう。
疲れにくくなりケガをしにくい体を作れる
体幹が育っていると、体のバランスをとれるので、転んだ時でもとっさに手が出ます。
私は、転んだ時に手が出る能力を養うだけで、子供を守ることができると思っています。
走っていて急に止まったり、さっと動くことができる子供は体幹が強いということなのですね!
さらに、体幹が強いことで体を効率良く使えるので疲れにくいというメリットもありますよ。
効率良く動けることで、必然的に持久力も上がるので良いことづくめですね。
気持ちをコントロールでき健康に過ごせる
体幹が育っていると、正しい姿勢に保てるだけでなく、体の中の内臓も正しい位置に保つことができます。
内臓の機能が適切に働くと、体の新陳代謝や免疫機能も良くなります。
また、自分の気持ちをコントロールする機能も育ちます。
例えば、嫌いな物でも食べる、宿題が嫌でも最後まで諦めない等といったことです。
諦めない気持ちが育っている子供を見ると、私はとても嬉しく思います。
姿勢一つで自分をコントロールできるようになったら、親としてはありがたいですよね。
まとめ
- 子供の体幹トレーニングは遊びながらすることで親子のスキンシップとなる
- 子供は筋肉や骨が未発達のため、過度な負荷は禁止なので自重トレーニングを行うことを守る
- 立ったままでできる運動は「走る」「転がる」「ぶら下がる」「飛び跳ねる」「渡る」が組み合わさったもので、私たちが子供時代にしていた遊び全般である
- 自宅内では親子で楽しくできる運動をしたり、屋外は公園やアスレチックに行くことで遊びながら体幹トレーニングができる
- 体幹トレーニングができる器具はバランスボールやトランポリンがある
- 体幹が弱いと「姿勢が悪い」「集中力が続かない」「転びやすい」「疲れやすい」といった特徴がある
- 体幹が強いと「運動能力UP」「集中力UP」「ケガをしにくい」「健康に過ごせる」という特徴がある
子供の体幹トレーニングは遊びながら行うことで親子のスキンシップ、運動能力UP、集中力UPにも繋がり日常生活に良い影響を与えます。
親子で一緒に体幹トレーニングをすることで、私たち親世代も運動不足解消になりますよ。
子供が楽しめる運動を一緒に考えていきましょうね。
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