汗を大量にかく夏場には、ミネラルたっぷりの麦茶は欠かせません。
特にペットボトルの麦茶は、移動の時にも持ち運びしやすく便利ですよね。
ところが、飲みかけのペットボトルの麦茶をそのまま放置してしまうのはとても危険なので、注意が必要です!
なぜなら、飲みかけのペットボトルの麦茶に、口の中の細菌が麦茶の中に入ってしまい、腐敗などを引き起こしてしまう原因となるからです。
特に夏場は細菌が増殖しやすい時期でもあるので、より危険な時期といえますね。
我が家でも、子供から「なんだか麦茶の味が変な気がするんだけど。」と言われて焦ったことがあります。
ペットボトルの麦茶を保管するときに注意する点を確認し、食中毒などの危険を防ぎましょう!
飲みかけのペットボトルの麦茶を常温で保管は危険!
飲みかけのペットボトルの麦茶を常温で保管するのが危険である理由は、麦茶の中で細菌が増殖してしまうからです。
ペットボトルの麦茶を買ったものの、一度に飲み切れずそのままバッグに入れておく。
このような様子は街中でも、よく見かける光景ですよね。
私は子供が麦茶が好きなので、外出先でもよくペットボトルの麦茶を購入します。
ところが、毎回のように飲み切ることはできずに、飲みかけのペットボトルをバッグに入れることになります。
コンビニなどに並んでいるペットボトルの麦茶は500mlのものが多いので、どうしても一度に飲み切るのは難しいですよね。
口を付けて飲んだペットボトルの中の麦茶には、口の中にいた細菌が入ってしまいます。
飲みかけのペットボトルには口の中の細菌が!
一般社団法人日本訪問医師会によると、大人の口の中には300~700種類の細菌が生息していると言われているとのことです。
歯をよく磨く人でも、1000億~2000億個もの細菌が住み着いているというから恐ろしいですね。
この細菌たちは、飲み物の中に含まれている栄養を利用して増殖していきます。
麦茶には原材料の大麦に含まれるでんぷん質や糖質、タンパク質といったものが溶け出していますので、細菌にとっても増えやすい環境になっているんですね。
細菌が増えやすいのは甘いミルクコーヒー
宇都宮市衛生環境試験所が、ペットボトル飲料を飲み残した場合の細菌の増え方についての実験を行っているのですが、その結果がとても興味深いものでした。
実験の対象となっているのは、次の5つの飲み物です。
- ミルクコーヒー
- 麦茶
- スポーツ飲料
- 100%オレンジジュース
- 緑茶
どれもコンビニなどでよく目にする飲み物ばかりですね。
実験は30℃で保管した場合の細菌の増え方の様子を48時間後まで計測しています。
細菌が増えた数で順位付けをすると、1位がミルクコーヒーでした。
24時間後には細菌がおよそ930万個、48時間後には3億個にも達しているとの結果でした。
この数字を見てしまうと口を付けたいとは思えないですね。
麦茶はジュースよりも細菌が増えやすい!
ミルクコーヒーに続いて2位となったのが、なんと麦茶です。
「お茶なのに?オレンジジュースの方が増えそうじゃない?」というのが、私の正直な感想です。
麦茶でも24時間後には細菌がおよそ9100万個、48時間後には3億個にまで増えています!
こんなに細菌が増えているなんて驚きですね。
24時間後でも、すでに3倍に細菌が増えているのをみると、いかにペットボトルの麦茶を放置するのが危険かわかりますね。
オレンジジュースや緑茶より麦茶が危険
他の飲み物の結果についても合わせて比較すると、意外なことにオレンジジュースやスポーツ飲料は48時間経過した後も細菌の数は100個程度。
条件によって異なるとは思いますが、麦茶が大きく増えていたのに比べると違いがはっきりとわかりますね。
同じお茶であっても麦茶であんなにも増えていた細菌が、緑茶では飲んだすぐ後に1700個あったのに48時間後には100個程度と逆に減少しています。
これは緑茶に含まれている「カテキン」が細菌が増えるのを抑制しているためです。
同じお茶でもこれだけ結果に差がでると、飲みかけのペットボトルの麦茶を常温で保管することの危険さがわかりますね。
急激に増えた細菌は食中毒を引き起こす可能性もあるので、飲みかけのペットボトルの麦茶を保管するときには十分注意しなければなりませんね!
開封後のペットボトルの保管のポイント3つ
飲みかけのペットボトルの麦茶を常温で保管するのが危険といっても、一度に飲み切るのはなかなか難しいですよね。
大人でも一度に飲み切れないのに、子供が飲み切るのはなかなか難しいです。
我が子は一人で飲みたがるので、どうしても飲みかけを保管することになってしまいます。
飲みかけのペットボトルの麦茶を保管するときにも、気を付けることで細菌の増え方を抑えるポイントがあるのでご紹介したいと思います。
細菌を増やさない!できるだけ早く冷蔵庫に入れる
細菌が増えやすいのは、気温や湿度が高い環境です。
そのような環境に長い時間、飲みかけのペットボトルを置いておけば当然細菌もそれだけ増えていきますよね。
細菌を増やさないためにも、飲みかけのペットボトルの麦茶はすぐに冷蔵庫に入れましょう。
我が家では、飲みかけのペットボトルがテーブルの上に置きっぱなしになっていることもあるので、気を付けなければと思いました。
外出先で冷蔵庫に入れるのが難しい場合も多いですよね。
その場合はクーラーバッグの中などで冷やしてあげるのもおすすめです!
細菌をつけない!コップに注いでから飲む
ペットボトルの中の麦茶で細菌が増えてしまう原因は、直接口を付けて飲むことです。
直接飲むのではなく、コップに注いでから飲むことによって、細菌が麦茶の中に入ってしまうことを防ぐことができます。
我が家では車での移動があるときには、よくストロー付きのタンブラーを持っていきます。
ペットボトルからの移し替えもできますし、こぼしてしまう心配が少なくなりますよ♪
部屋の中や車の中に放置しない!置き忘れに注意
気温の高くなる部屋の中や車の中に置きっぱなしにしないように注意するのも大事ですね。
私は置き忘れることが多く、つい先日も飲みかけのペットボトルを車に置きっぱなしにしてしまいました。
「ついうっかり」でも数時間放置した飲みかけのペットボトルの麦茶の中では、細菌が劇的に増えてしまいます。
暑い車の中などに置いたままにしないよう、十分注意したいですね。
数日間放置されてしまった飲みかけのペットボトルは破裂の危険性もあります。
子供と一緒のお出かけは荷物が多くなりがちですが、移動の際にはしっかり確認しましょう。
熱に弱いビタミンCは後から補う必要あり!
多くの飲料メーカーのペットボトルの麦茶には「ビタミンC」が入っています。
伊藤園の「健康ミネラル麦茶」の原材料表示は下記のようになっています。
- 大麦
- 飲用海洋深層水
- 麦芽
- ビタミンC
ビタミンCというと私には酸っぱいイメージがあったので、お茶になぜ入っているのだろう?と思いました。
これに対して、伊藤園では緑茶にビタミンCが入っている理由として回答していまし
(前略)緑茶を加工する際、加熱によりビタミンCが失われますので、それを補うために入れています。(後略)
引用 伊藤園
もともとお茶自体に含まれていたビタミンCを補うためということですね。
麦茶にビタミンCが入っている理由についての説明は見当たりませんでしたが、同等の理由として考えてよいでしょう。
子供に飲ませる機会が多いため、私はあまり保存料などはは入れてほしくないと思っています。
こちらに対しても、伊藤園ではこのように説明しています。
(前略)保存料・防腐剤が入っていないため、開封後は日持ちがしません。(後略)
引用 伊藤園
ここまで説明してくれていると、安心できますね。
健康ミネラル麦茶に対しては、乳児用規格適用食品と同等の管理をしているとの説明もあり、放射線物質についても1歳未満の子が口にしても問題ないとしています。
どうしてもビタミンCが入っているのが気になるという方は、無添加の麦茶を選んであげるといいかと思います。
今回は2つご紹介するので、選ぶ時の参考にしてください。
六条大麦を100%のみを使用した麦茶です。
原材料をみると六条大麦のみで、ビタミンCなどの添加物が入っていないことがわかります。
とてもシンプルに作られているので安心ですね。
アレルギー特定原材料不使用というのが安心です♪
原材料をみると大麦、炒り米、はと麦、発芽大麦、海藻エキスと記載していますね。
大麦以外に発芽大麦なども入っていますが、添加物は見当たりません。
パックで作る自家製麦茶の保管方法にも注意!
夏になると、自宅で麦茶を作られるご家庭も多いかと思います。
重いペットボトルを買い込まなくていいので、自宅で作ることのできる麦茶パックはとても手軽ですよね。
子供たちが麦茶はごくごくと飲むので、我が家でも麦茶パックは常備しています。
自宅で作った麦茶でも保管の仕方によって、細菌が増えてしまうことがあるんです。
自家製麦茶も冷蔵庫に入れて細菌が増えるのを防ぐ
パックで作った自家製麦茶も、冷蔵庫で保管するようにしましょう。
ペットボトルと同じように自宅で作った麦茶はでんぷん質が溶け出していて、細菌が増えやすい状態です。
特に気温の高い夏は、常温で放置してしまうと、細菌が急激に増えていきます。
パックで作った自家製麦茶も、常温で保管せずに、冷蔵庫に入れましょう。
清潔な容器に入れた麦茶であれば、冷蔵庫で2~3日は保管できるとのことです。
我が家でも麦茶の容器も洗ってしっかり乾かしてから使うように、3つの容器を交代で使うようにしています。
麦茶パックはそのままにしないで取り出す
麦茶パックは、麦茶ができきあがったら取り出すようにしましょう。
麦茶を水出しで作るとき、「冷蔵庫に入れたまま麦茶パックを取り出すのを忘れていた!」なんてことを私は何度か経験しているのですが、これはNGです。
麦茶パックを入れたままにしておくと、でんぷん質がどんどん溶け出していくため、腐りやすくなってしまうのです。
煮出して作るときも、水出しで作るときも、麦茶パックは入れたままにならないように気を付けてください。
麦茶パックを取り出すときも、清潔な菜箸などを使って細菌が入らないように注意してくださいね。
煮出して作るときは急冷して細菌が増えるのを防ぐ
麦茶パックを煮出して麦茶を作るときには、できあがったらなるべく早くあら熱を取ってください。
細菌が増えやすい温度は30~40℃といわれています。
細菌が増えやすい温度の時間をなるべく短くすることで、細菌が増えるのを防ぎましょう。
私は大きなボウルに氷水をいれて、やかんごと冷やしてしまっていますよ。
あら熱がとれたら清潔な容器に入れ替えて、すぐに冷蔵庫で保存してください。
麦茶パックの保存は高温多湿を避けるのが鉄則!
麦茶パックは1袋にたくさん入っているので、使い切るまでには時間がかかりますよね。
開封した後の麦茶パックをどう保存するのか悩まれる方もいるのではないでしょうか。
麦茶パックはにおい移りがしやすく、湿気を嫌うことから、高温多湿の場所を避けて保存することが推奨されています。
我が家ではダニや湿気を防ぐために、密封できるキャニスターに入れて保存しています。
長期保存するようであれば、冷蔵庫で保存してあげると風味が落ちにくく、おいしさが長く保てますよ。
美味しい麦茶アレンジのおすすめ3選♪
麦茶はそのままでも十分美味しいのですが、ちょっとしたアレンジを加えてあげても美味しいんです。
カフェインが入っていないので、妊娠中・授乳中のママや小さな子供にもおすすめですよ。
私も妊娠中はコーヒーの代わりに麦茶を使った麦茶オレをよく楽しんでいました。
早く飲み切るためにも、いろいろなアレンジで美味しく麦茶を楽しみましょう。
カフェインゼロ♪妊娠中にもおすすめの麦茶オレ
麦茶と牛乳を1:1の割合で混ぜます。お好みで砂糖を加えてくださいね。
意外に見えますが、香ばしい麦茶と牛乳の組み合わせはカフェオレのようです。
麦茶は濃い目に煮出してあげるのがおすすめ!
コーヒー好きの私は、妊娠中にかなり愛飲していたレシピです。
牛乳を豆乳に変えてもソイラテのようになるので美味しく飲めますよ♪
さっぱり飲むならレモン麦茶がおすすめ
コップ1杯の麦茶に小さじ1程度のレモン果汁を加えるだけです。
生レモンを絞ると美味しいですが、ポッカレモンなどでも十分美味しいです。
レモン果汁を入れてあげることで、すっきりとした味わいになります。
こちらもお好みで砂糖を加えても美味しいですよ。
夏に冷たくして飲むのが私のおすすめですが、もちろんホットでも美味しいです!
少し甘めのレモン麦茶はレモンティーのようなさわやかさです♪
意外な組み合わせが美味しいカルピス麦茶
「え?カルピス?」と思われるかもしれませんが、ぜひお試しいただきたいのがカルピス麦茶です。
私もこのレシピを知ったときは、美味しいのか疑問に感じてしまったのですが、そんな心配はまったく不要の美味しさでした♪
麦茶とカルピスがケンカすることもなく、カルピスの甘酸っぱい味わいが麦茶でも楽しめます。
水で割るときと同じ分量で麦茶を注ぐだけで、さっぱりと飲めて美味しいですよ。
まとめ
- 飲みかけのペットボトルの麦茶を常温で放置すると、細菌が増えて危険
- 開封後のペットボトルを保管するのときは、冷蔵庫に入れる、口を付けない、置き忘れしないが大事!
- ペットボトルの麦茶にビタミンCが添加されている理由は、熱に弱いビタミンCを補うため
- パックで作る自家製麦茶の保管方法も細菌を増やさないための注意が必要
- 麦茶のアレンジレシピを使って、おうちカフェ気分で麦茶を美味しく楽しめる
- 麦茶に牛乳を入れるとカフェオレ風、レモン果汁を入れるとレモンティーのようになる
コンビニや自動販売機でも手軽に購入できるペットボトルの麦茶は、夏の必需品ですね!
我が家の子供たちも水筒に麦茶を入れて持っていくのですが、それだけでは足りなくてよくペットボトルの麦茶を購入しています。
炎天下の中、冷たい麦茶を口に含んだ瞬間は生き返るような心地ですよね♪
カフェインも入っていないので、子供から大人まで一緒に楽しめるのも嬉しいところです。
アレンジの仕方もたくさんあるので、親子で試してみるのもいいですね。
ペットボトルの麦茶を飲みかけをそのまま保管しておくのはとても危険ですが、注意するポイントをしっかり押さえて、美味しく麦茶を飲みたいですね!
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