モンテッソーリはすばらしい教育のひとつですが、理解せずにはじめると後悔します。
なぜなら後悔の原因の多くが、教育理念や方針を理解せずにはじめてしまったことだからです。
モンテッソーリ教育の理念や方針を知れば、モンテッソーリの素晴らしさが分かりますし、一般的な幼稚園教育と異なるからこそ得られるものがあります。
私もモンテッソーリ教育の理念や方針を知ってとても素晴らしい教育だなと思いました。
モンテッソーリには「子どもの自由の保障と、自発的な行動」という教育方針があります。
ここでは教育環境やお仕事内容について、詳しく紹介しています。
はじめての方でも、教育理念や方針が理解しやすい内容になっています。
モンテッソーリの教育理念と方針を理解して、後悔のない選択をしましょう。
モンテッソーリ教育を知ることが後悔しない近道
モンテッソーリ教育の理念と方針を理解すると、後悔をしない選択ができます。
モンテッソーリの教育理念
- 子どもの成長には環境が必要
- 大人の役割は環境を整えること
大人が環境を整えてあげれば、子どもは自然と成長し学ぶことができるというのがモンテッソーリ教育の理念です。
モンテッソーリ教育とは、医師であり教育者でもあったマリア・モンテッソーリが考案した教育法です。
(前略)モンテッソーリは、子どもには生まれながらに自ら成長発達する自然のプログラムと力が備わっており、適切な環境と援助が与えられるならば自分自身で積極的に成長を遂げる存在であることを発見しました。(後略)
引用 日本モンテッソーリ協会
お子さんが立って歩こうとしたときのことを思い出してください。
ハイハイをしている子に
立つ練習をさせたでしょうか?
していないですよね。子どもが自ら立ち上がろうとしたときに、歩き方を教えるのではなく、環境を整えたのではないでしょうか。
付き添ったり、部屋を片付けたり、マットを敷いてみたり環境を整えたはずです。
子どものやりたいと思ったことへのパワーはすごいものです。
我が子も何度転んでもソファをつかみ、よじ登っていました。
この自発性をもっと伸ばしていこうというのがモンテッソーリの教育方針なのです。
しっかり理解した上ではじめると、モンテッソーリへの後悔はあまり感じないと思います。
モンテッソーリ教育のメリットデメリット
モンテッソーリのメリットデメリットを知っておくと後悔する可能性が低くなります。
モンテッソーリは、すばらしい教育方法ですが、デメリットがないという訳ではありません。
どちらも知った上で検討することが良いと思います。
- 自主性が育つ
- 集中力がつく
- 意欲的になる
- 責任感が生まれる
- 思いやりのこころが育つ
- 自己肯定感が育つ
- 運動不足になる可能性がある
- 公立の小学校になじみにくい可能性がある
- 時間の区切りをつけることが苦手になる
- 自立しているので子どもらしさがない
- 活発な子どもにはストレスになる
デメリットも絶対ではなく、あくまで可能性ですが、しっかり理解しておくことは必要ですね。
子どもの自立はうれしいですが、子どもらしさがなくなるのは、少しさみしい気もしますね。
授業をちゃんときいているのに
なぜ宿題をしないといけないのですか?
モンテッソーリ教育を受けた児童の、教員への発言だそうです。
私が先生なら「ややこしいのキター」って心の中で思ってしまうかも知れません(笑)
モンテッソーリ教育に合わない子はいない
モンテッソーリをはじめるなら、大人の考え方を変える必要があります。
モンテッソーリ教育に合わない子はいませんが、合わない大人はいます。
モンテッソーリは、どんな子にもやりたいことが見つけられる環境になっています。
自己決定ができない場合は、教員が手助けをして導いてくれます。
子どもは自分のやりたいことに夢中になりますので、合わない子はいないのです。
反対に合う合わないがあるのは大人(保護者)のほうです。
〇〇をやらせたい
〇〇になってほしい
我が子に希望や願望を持つことは当たり前のことです。
私も我が子に「人に優しく出来る子になってほしい」「自分で決断出来る力を身につけさせたい」と思っています。
しかしその思いが強いと、子どもの「やりたい」と親の「こうさせたい」がぶつかってしまいます。
「こうさせたい」はモンテッソーリの教育理念と正反対ですので、合わないと感じてしまいます。
保護者も考え方を変えないといけない場合があると、念頭に置いておきましょう。
モンテッソーリ教育のお仕事と教具
教具から学べることや、使い方が細かく決まっている理由を知っておくと、お仕事の理解が深まります。
モンテッソーリは、普段の活動のことを「お仕事」と呼んでいます。
大人のお仕事と同じ意味で、発達や成長に必要な作業=子どものお仕事という考えです。
モンテッソーリ教育の場では教具と呼ばれる専用の道具があります。
教具とは子どもが遊ぶおもちゃのようなものの事で、五感や好奇心を刺激するように様々な工夫がされています。
子ども達は、指示されるのではなく、自発的に教具を使ってお仕事をします。
自分でやりたい「お仕事」を決めて取り組むことで自主性を育てることを目的としています。
モンテッソーリの教具は5つの分野に体系化されています。
- 日常生活の練習
- 感覚教育
- 言語教育
- 算数教育
- 文化教育
日常生活の練習に紐通し、感覚教育に積み木、文化教育に世界パズルなどがあります。
私は教具の奥深さを知ってびっくりしました。
有名なピンクタワーをご紹介するのでぜひその奥深さを知って頂きたいです。
教具のピンクタワーはただの積み木ではなかった
モンテッソーリには、専用の教具があります。
たくさんの種類の教具がありますが、有名なものはピンクタワーですね。感覚教育を養う教具の1つです。
引用 nienhuis
木製のピンクの立方体が10個あり、大きさが全て1cmずつ違います。
私は正直、積み木と何が違うんだろう・・・と思ったのですが、知れば知るほど奥深かったです。
立方体の教具もつかみ方までもが決まっています。
これは大きさが違うということを、指で体感してもらうためです。
ですので、持ち方が違うと教員が持ち方を指導します。
これを知らないと、「そんなことも指導されるの?」と思うかも知れません。
つかんだ立方体を積み重ねたり並べたりすることで、手先の練習や大きい小さいの概念を学習できます。
立方体は10個あり、自然に10までの数字に親しむこともできます。
また1cm×1cm×1cm、2cm×2cm×2cmの立方体で、3乗比の感覚にも親しむ事が出来ます。
10進法や3乗比はまだ先のことかも知れませんが、こういったことに触れていると、導入がしやすくなります。
ここまで計算されてたとは
知らなかったわ!
モンテッソーリには、このようにこだわりの教具がたくさんあります。
モンテッソーリを取り入れて後悔した理由6選
モンテッソーリを取り入れて後悔した理由の多くは、モンテッソーリの教育理念や方針を理解していないということが原因です。
モンテッソーリの後悔した理由が分かっていると、後悔しないための対策がとれます。
私も興味があり、調べたことがありましたが、想像していたものと大きく違いました。
モンテッソーリ教育は、一般的な幼稚園の教育方法とは大きく異なります。
教室でのお仕事や、教員の関わり方など、保護者が教育理念や方針を理解していないと違和感を感じます。
その違和感が不信感へと変わり「やめておけばよかった」という後悔につながります。
モンテッソーリ教育は、教育理念や方針をしっかり理解してからはじめましょう。
家庭での環境作りが大変で徹底できなかった
モンテッソーリ教育では子どもが自発的に学べるように大人が環境作りすることが大切です。
モンテッソーリ教育の理念をしっかり理解すると、家でも同じ環境を作り出す必要性が分かります。
環境には「物的環境」と「人的環境」があり、子どもがひとりで挑戦できる環境を作ってくださいということです。
棚や椅子すべて子供サイズで
用意することができなかった
見守る姿勢が大事って言うけど
見守ると手助けの判断が難しい
たしかに、おうちで環境を作り出すのは容易ではありません。
例えば手洗いでは、このような感じになります。
【物的環境】
- 洗面所に踏み台を用意する
- 石鹸を子どもの手に合うサイズに切る
- 蛇口が届かないならウォーターガイドを取り付ける
- 手拭きタオルかけの位置を変更する
- 床が水浸しになって良いように敷物をしておく
【人的環境】
- 手洗いの見本になる(通常の8倍くらい時間をかける)
- 集中出来るように見守る
- できないところは手助けをする
手洗いだけでも、これだけの準備が必要です。全体の環境を整えるのは大変ですね。
ですが、幼稚園と家で(自分で)することが違うと子どもが混乱してしまいます。
物的人的ともに環境を統一することが大切、というのがモンテッソーリの考えです。
夕方の忙しい時間帯に
じっと手洗いを見守れるかしら
私は、せっかちなので見守るには相当な忍耐力が必要だなと思いました。
子どもに無理をさせているのではないかと感じた
楽しそうに見えない理由が分かっていれば、過度に心配する必要はなくなります。
我が子が楽しそうにしていないと、保護者は無理にさせているのではないか、と思うことがあります。
作業中、なんだか楽しくなさそう。本当はやりたくないのかな
教具の使い方が決まって
いるから窮屈そう
楽しくなさそうに見える理由のひとつは、お仕事は1人で行う作業だから、という点です。
モンテッソーリでは、自分で好きな教具を選んで作業し、終わったら元の場所へ片付けるという「お仕事」の時間があります。
教具は持つ位置が決まっているなど、細かい決まりはありますが、やりたくないお仕事を強制的にさせることはありません。
お仕事は1人でするので、お友達と楽しくお話している風景は少なく、楽しそうに見えないということもあります。
他にも気分が乗らなかったり、やりたい教具が見つかっていないと、楽しくない姿に見えてしまうこともあります。
一般的な幼稚園の園児の姿を想像して見学に行くと、なんだか楽しくなさそうと感じてしまうかもしれませんね。
たしかに私も、普段活発な娘が静かにお仕事をしていたら少し不安になると思います。
一般の幼稚園と違い外遊びや行事が少ない
行事が控えめな理由や、外遊びが少ない理由を理解しておくと不満が減ります。
行事にかける時間をお仕事の時間に割り当てているため、一般的な幼稚園に比べると少なく感じると思います。
大きな行事はあるけど
少なく感じるわ
運動会やお遊戯会の練習が
少ししかないように感じる
言われてみれば、娘のこども園では運動会やクリスマス会の他に、節分にひな祭り、七夕やハロウィンがありました。
そう考えると少ない気が
しますね。なぜかしら?
モンテッソーリは、特別な日よりも、何気ない日常を大切にしていきたいという考えがあるからです。
毎日のお仕事で自主性を養い、個性を伸ばしたいと考えているようです。
また、お仕事は室内での作業が多いため、外遊びが少なく感じられます。
幼稚園によってお仕事の時間はさまざまですが、外で自由に遊んでも良い時間を設けているところもあります。
これも「外で遊ばないといけない」ではなく「外で遊びたいと思ったら行っていいよ」という指導のようです。
教員の関わりが薄く放置されていると感じた
モンテッソーリの教員の役割を理解できると、教員の対応への不信感は減ります。
先生と子どもの会話が
あまり見られない
子どもを放置されている
ように感じた
これもモンテッソーリの後悔した理由でよく聞く内容です。
関わりが薄いと教員が冷たく見え、不信感を抱いてしまいますよね。
モンテッソーリ教員の心得に「探し物をしている子ども、助けを必要としている子どもに対して、子どもの忍耐の限界を見守る」というものがあります。
援助が必要な子どもに、すぐ駆け寄るのではなく、注意深く観察しタイミングを見極めるということです。
また、お仕事に集中しているときにはむやみに話しかけず、温かく見守り観察するという方針です。
子どもが頼ってきたら必ず行く、仕事を終えた子どもに教員の姿をみせるようにする、という心得もあり、決して放置をしているわけではありません。
我が子が何をして良いか分からずウロウロしている姿を見かけたら、助けに入りたくなりますよね。
教員は何をしているの?!
うちの子が困ってるじゃない!
私も方針を知らなければ、こう思ってしまうかもしれません。
協調性のない子どもになっているような気がした
協調性は、自己確立のあとに形成されるため、過度の心配は不要です。
お仕事は個人完結だから
協調性が育たない気がする
好きなことだけしているから
協調性のない子になるのでは?
お仕事は1人でする作業のため、こういった心配が上がってくるのは当然だと思います。
しかしあまり過度に心配する必要はありません。
なぜならお仕事は、協調性を養う前に必要な自己確立を養う作業だからです。
モンテッソーリは、自己確立をした子どもは、自分に余裕ができ、人にも優しくできると考えています。
つまり自己確立のあとに、協調性がついてくるという考えです。
娘も同じ歳のお友達より、年下の子には優しくなれています。
これも自分が余裕で客観視できているからなのかもしれません。
また幼稚園は終日お仕事作業ではなく、きちんとお友達との交流する時間もあります。
教育方針が園によってバラバラで理想と違った
幼稚園に見学に行くことで、理想と現実のギャップを最小限にすることができます。
思っていたよりも静かで
暗い印象だった
教員がハズレだった
全然信用できない
モンテッソーリを検討された方は、教育熱心の方が多いと思います。
それゆえに理想と現実がかけ離れていると、落胆も大きくなりますよね。
モンテッソーリの教育理念は一緒でも、日中の活動にモンテッソーリを取り入れている割合は園によって違います。
お仕事の時間を1時間取っているところもあれば3時間取っているところもあり様々です。
またスタッフは、幼稚園教諭免許を持っていますが、全員がモンテッソーリの教員免許を持っているわけではありません。
残念なことですが、園によって質は違います。
モンテッソーリを取り入れている幼稚園はあまり多くはないので、地域に1~2件だと思います。
もし候補の幼稚園があれば、しっかりと見学を行い、教育方針や雰囲気を確認しましょう。
私も自分の子どもを預けるところは、前もってしっかり確かめたいと思います。
モンテッソーリ教育を後悔しない幼稚園の選び方
幼稚園の見学をしっかり行うことで、後悔しない幼稚園選びができます。
幼稚園の見学で、モンテッソーリ教育に必要な環境や、教員の質を確認することで、納得のいく幼稚園選びができます。
モンテッソーリの幼稚園に限らず、みなさんも我が子を通わせようと思う施設は、見学にいきますよね?
環境や雰囲気、園児の様子は重要ですが、それだけでは少し情報不足です。
見学では、以下のポイントを確認してくることをおすすめします。
- 園児と教員の関わり方はどのような感じか
- 家具(棚や机)や洗面所などは子どもに合わせたものか
- モンテッソーリ協会の資格を持った教員はいるのか
- 教員が教具について理解できているか
また見学で教員とたくさん話をすることで、教員の人柄なども確認できます。
私もこども園の最終的な決め手は、見学に行ったときの、保育士さんたちの人柄でした。
我が子を預ける人は
信頼できる人がいいですよね。
環境や知識だけが揃っていても、信頼できない人に我が子を預けることはできません。
信頼がないと、何かあったとき
不信感に変わります
入園後のことも考えて、教員と話しやすい環境かも確認しておきましょう。
見学はしっかりポイントをおさえ、後悔のない幼稚園選びをしましょう。
モンテッソーリ教員は特別な資格を持っていた
教員資格を知っておけば、見学時に幼稚園の質の見極めに役立ちます。
モンテッソーリ教育の教師や、実践しているひとの総称をモンテッソーリアンと言います。
モンテッソーリアンの資格はいくつかありますが、1~2年間勉強して取る資格なので持っている方は専門性が高いと言えます。
つまり、資格を持ったモンテッソーリアンがいる幼稚園は質の高さが期待できます。
見学に行った際に、どのような免許を持ったモンテッソーリアンが、何人在住しているか確認するだけでも、大きな情報ですよね。
国際モンテッソーリ協会(AMI)の資格は年齢別に区切られています。
AMIの年齢別資格
- 0~3歳
- 3~6歳
- 6~12歳
- 12~18歳
国際資格と日本資格の違いは、活動できる範囲の違いだけです。
年齢別に細かく
区切られているのね
その他には、日本能力教育促進協会が認定するモンテッソーリトレーナーという民間資格があります。
こちらは教員資格ではなく、モンテッソーリ教育に携わることができる資格というだけですので、年齢区分などもありません。
もし私が見学に行ったら絶対に資格があるかどうかを聞くと思います。
専門性の高いモンテッソーリアンが数名いたら、利用したいと思いますよね。
子どもの家は習い事のように通える施設もある
最初から幼稚園が心配という方は、習い事として、子どもの家に通うのもおすすめです。
「子どもの家」は、モンテッソーリ教育を実践する施設の総称です。
子どもの家には幼稚園や保育施設だけでなく、週1回だけの習い事のような施設もあります。
この「子どもの家」という名称は、使用に許可は必要なく、お互いに関連した施設というわけではありません。
施設によって違いますが、幼児は週3~5日と通える日数を選べます。
私も、毎日じゃなくて週3回とか利用回数を選べるのはいいなと思いました。
また、小学生を対象にしているところもあります。習い事のように1回/週通所するところが多いようです。
モンテッソーリは幼児教育のイメージですが、国際モンテッソーリ協会の教員資格は18歳までの指導資格があります。
高校生まであるのね
モンテッソーリ教育の幼稚園に、はじめから入れるのは少し不安という方は、子どもの家で習い事から検討してはいかがでしょうか。
本1冊ではじめられるおうちモンテッソーリ教育
モンテッソーリの教具は高価ですが、本1冊でおうちモンテが簡単にはじめられます。
私もモンテッソーリには興味があったのですが、少し敷居が高く感じていました。
まずはおうちモンテからはじめてみようと思いました。
しかし正規の教具は高価なものが多く、手が出ませんでした。
この本には、家にあるものや100均にあるもので簡単に用意できるものがたくさん紹介されています。
私が試みたおうちモンテッソーリは、日常生活の練習で、小さい子からでもはじめられました。
ほぼ100均で準備できるものを、ご紹介していますので参考にしてみてくださいね。
ビーズを使って穴通しや紐通しに挑戦しよう
穴通しや紐通しは簡単に準備することができすぐ始めることができます。
穴落としや紐通しとは、ビーズなど小さな物を穴に落としたり、紐に通したりするお仕事です。
期待出来ること
- 集中力が身につく
- 指先が器用になる
- 順序の概念が理解できる
つまむ動作が上達し、慣れてくると小さくても、上手につまめるようになります。
大人が準備すること
- ストロー付きコップのストローを外す
- 横にビーズを用意する
ストローを通す部分が空いていますので、そこにビーズを入れていきます。
プラスチック製の透明なコップがおすすめです。どれだけ入れられたか確認でき達成感につながるからです。
レベルアップ
- 貯金箱に硬貨を入れる。
貯金箱はくちと硬貨の向きを揃えないと入れることができず、難易度があがります。
私が100均で見つけた貯金箱は透明のブタさんの貯金箱です。とっても可愛かったですよ。
初めての紐通しにおすすめなのは、手芸用の紐とホースです。
手芸用の紐の紐は太さもあり、握りやすいからです。
紐の一遍を結び、ホースは3~4cmに切るだけです。
レベルアップ
- ビーズを徐々に小さくしていく
我が家では、大きくなった今でも人気のお仕事です。
年齢が低い子どもの場合は、誤飲する可能性があるので気をつけましょう。
このように、ビーズの大きさもたくさんの種類があります。
子どもの成長に合わせて選択し、十分に注意しましょう。
集中力や想像力がぐんぐん育つシール貼り
シール貼りは、無料ダウンロードや100均で準備でき、簡単に始めることができます。
シール貼りは、台紙にシールを貼り色を付けて行く、子どもに大人気のお仕事です。
期待出来ること
- 集中力が身につく
- 手先の器用さが増す
- 想像力が育まれる
最初は大きな丸いシールからはじめ、シール貼りに慣れましょう。
台紙にはシールと同じ大きさの丸が書いてありますので、そこに合わせて貼ります。
貼るシールの色や場所は、子どもが自由に決めます。
色をたくさん使い自由に貼ることで、想像力が育ちます。
大人が準備すること
- 台紙を準備する
- シールは1枚ずつ切って準備しておく
- シールの大きさは1種類からはじめる
台紙は、シール貼り・台紙・無料と検索すれば出てきます。
ダウンロードしてコピーするだけなので、手間もお金もかかりません。
丸いシールを買うお店のおすすめは、セリアです。
大きさも色もデザインもたくさんありますよ。
レベルアップ
- シールを小さいものへ変更
- 形の違うシールに変更
娘は、カラフルなあおむしを何匹も作り上げていました。
完成したものを取っておいて見比べると、成長も感じられますよ。
子どもが大好きなお水を使ったあけ移し
お水のあけ移しができると、飲み物を自分で準備することができるようになります。
あけ移しは、容器から容器へお水をこぼさずに移すお仕事です。
期待出来ること
- 調整することを覚える
- 丁寧な作業ができる
自分でお茶を入れることもできるようになります。
娘はお茶をよく飲む子で、私が家事が終わって一息付こうと思ったら、呼ばれます。
ママーおちゃちゃ
いーれーてー
言い方がかわいいのですが、何回も呼ばれると辛い。
これが自分でできるようになった時はほんとうにありがたかったです。
大人が準備すること
- カップを2つ用意
- 片方にお水を入れる
- こぼれても言いように防水対策する
最初は計量カップがおすすめです。注ぎ口がついているのでお水の誘導がしやすいからです。
また透明なので中身が見え、水の流れが分かります。
100均には、こんなに可愛い子供用の軽量カップが売っていますよ。
レベルアップ
- お水の量を増やす
- 分量を指定する
娘は「このメモリまで入れてください」と量指定すると、慎重になりすぎていつまでたってもお水がいっぱいになりませんでした(笑)
色水を使ったお仕事は自分で作った色に大喜び
色水のお仕事は、子どもが色の仕組みを体感できます。
色のついたお水を混ぜ、自分でいろんな色を作り出すお仕事です。
期待出来ること
- 色に興味を持ち、覚える
- 色の仕組みを知ることができる
先ほどと同じ、大人気のお水をつかったお仕事です。
子どもの食いつきもよく、集中力も発揮します。
大人が準備すること
- 絵の具で、赤・青・黄色を着色したお水を用意する
- 透明のコップに入れておく
- 何も入っていないコップも用意し置いておく
- こぼれても言いように防水対策する
子どもは、違う色を混ぜて新しい色が作り出されると大興奮です。
娘も色水のお仕事が大好きで、何回もむらさきを作っては自慢していました。
子どもってほんとうにお水が好きですよね。
興味をもって集中してくれるのは、いいのですが、まわりは水浸しになります。
こぼさないでほしいけど
ムリよねぇ・・・
見守るのが大事と分かっていても、ママは気が気じゃありません(笑)
我が家は色水の時、1人用のレジャーシートを敷いていました。
お水を使うお仕事は、防水対策をしておくと、優しく見守ることができますよ。
磁石を同じ場所に置くマグネットチャレンジ
マグネットチャレンジは、子どもの注意力やどこに何があるかを把握する能力が育ちます。
見本と同じ位置にマグネットを置くお仕事です。
期待出来ること
- 注意力が養われる
- 空間認識に強くなる
- 作業能力があがる
マグネットチャレンジは、空間把握の学習にも出てきますし、図形に強くなると言われています。
大人が準備すること
- 3×3のマスを2セット作る
- 片方のマスにランダムにマグネットを置く(色もバラバラ)
- もう片方におくマグネットをお皿に入れて置く
我が家ははじめ、画用紙を使っていたのですが、手が当ってマグネットが散り、娘はそれがストレスのようでした。
マスは、ホワイトボードで作るのがおすすめです。
しっかりマグネットが、固定されるからです。
ホワイトボードは、マスも簡単に書き換えることができ、レベルアップは無限です。
レベルアップ
- マス目を4×4、5×5と増やす
- マスを不均等な形にする
- 使わないマグネットを混ぜる
色や大きさの違ったポンポンを仕分けよう
ポンポンを使った仕分けは、子どもが色の違いや大きさの概念を、理解することができます。
あけ移しの一種で、トングを使ってポンポンを指定の場所に移して行くお仕事です。
緑の大きいシールには、緑の大きいポンポンを入れる、といった感じです。
期待出来ること
- 大きい・小さいの概念を理解することができる
- 複数の条件を理解できる(色と大きさなど)
- 手先が器用になる
トングを使うことで、指先の器用さも成長します。
大人が準備すること
- 区切りのあるケースの底に色や大きさの違うシールを貼る。
- 同じく色や大きさの違うポンポンとトングを準備する。
100均の手芸コーナーには、たくさんの種類のポンポンが売っています。
シールと合わせないといけないので、一緒に準備するのがおすすめです。
娘はトングで移す作業が、おままごとをしているように感じていたらしく、楽しんでやっていました。
レベルアップ
- 色の種類を増やす
- 大きさの種類を増やす
小さなポンポンは、トングでつまむ力も必要で、娘は苦労していました。
2歳でも練習すればハサミも使えちゃう
練習をすれば2歳頃からでもハサミを使うことができます。
2歳?!危なくないの?
私もはじめは、2歳はまだ早いのではないかと思っていました。
刃物ですので十分注意が必要ですが、使用は可能です。
- 約束が守れる
- ハサミを開閉できる握力がある
この2点が開始の目安になります。また保護者が必ず見守りましょう。
大人が準備すること
- 画用紙で、切り紙を準備する。
- 切る部分はマジックペンで太めに書く
- 一回切りできるものにする
- 手に持つ場所もマーキングする。
- 聞き手に合ったハサミを用意する。
画用紙で準備する理由は、ある程度の硬さがあるからです。
片手も持ったときにぐにゃっと曲がらないので作業しやすいですよ。
「一回切り」とは、ハサミを一回使うと切れる(分離)する長さにすると言うことです。
まずは、一回で切りきれるものから練習すると、切る動作を理解しやすいです。
また我が家では、紙を持つ部分に★を付けていました。
娘は★に親指を置き迷わず切ることができていました。
娘2人は聞き手が違うのでハサミも別物でした。よく見ると刃合わせが逆なんですね。
たまに間違って姉のハサミを使っていた妹は切れないと言って怒っていました(笑)
レベルアップ
- 切る距離を伸ばす
- 曲線や切り取りを取り入れる
曲線や切り取り作業は、レベルがグッと上がります。
このように切り始めを書いてあげると、迷わずに自分で切りはじめられますよ。
まとめ
- モンテッソーリの理念と方針を理解していないと、理想と現実のギャップがあり後悔してしまう
- モンテッソーリの理念は、子どもの自由の保障と自発的な行動である
- モンテッソーリ教育は特別な教具を使ってお仕事をすることで子どもの自発性を育てている
- モンテッソーリを取り入れるには、保護者の考え方を変えることが必要な場合もある
- モンテッソーリは家でも同じ環境を作る必要があり、準備が大変という理解が必要
- モンテッソーリは、特別な日よりも、何気ない日常を大切にしたいという考えから、行事が少ないことがある
- モンテッソーリ教員は、集中している子どもには話しかけず、助けを必要とする子どもに対しては、タイミングを見極めて援助に入っている
- モンテッソーリを取り入れている施設の質には差があり、見学で雰囲気や教員の質を確かめる必要がある
- 国際モンテッソーリ協会の資格は1~2年かけて取る免許があり、幼稚園に資格取得者がいると、質の高さが期待できる
- モンテッソーリは、たくさんの教具とお仕事があるが、本を活用しておうちで簡単に始めることが出できる
モンテッソーリ教育には、たくさんのメリットがあります。
ですが、一般的な教育方法や環境とは異なります。
教育理念や方針をしっかりしていないと「こんなはずじゃなかった」と後悔してしまいます。
我が子に良い教育を受けさせたいという思いは、みなさん一緒だと思います。
モンテッソーリをはじめる前には、ぜひ理解を深めてから検討することをおすすめします。
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