ミルトンと検索すると「買ってはいけない」という言葉を目にして、不安に思ったり、購入を辞めた方もいるのではないでしょうか。
今回ミルトンについて調べてみると「買ってはいけない」という事はなく、熱で死滅しない菌にも効果が期待できたりと利点が多くあることが分かりました。
私は出産後ミルトンを初めて使用した時、塩素の様な臭いがしたので心配になり、使用を中止した経験があるのです。
当時の私は調べもせず使用を辞めてしまいましたが、あの時きちんと調べて使用を続けていれば良かったと後悔しています。
私のように「臭い」や「買ってはいけない」という言葉を見たからというだけで、ミルトンを使わないのはもったいないですよ。
この記事では、ミルトンの成分や効果、使い方など詳しく紹介していますので参考にしてくださいね。
ミルトンは買ってはいけないは嘘!高い除菌効果
ミルトンは買ってはいけないということはありません。
ミルトンは熱で死滅しない菌にも効果が期待でき、1時間漬けておくだけで洗浄殺菌してくれるので、忙しいママにおすすめの商品です。
私は初めてミルトンを試供品で使用した際、塩素のような臭いが心配になり使うことを辞めた経験があります。
更にミルトンの使用方法をみると、取り出した後すすがないで良いと記載があり本当に大丈夫なのか不安になりました。
塩素みたいな臭いがまだするのに、すすがなくて本当に大丈夫なのかしら?
ミルトン公式に、すすがず使用しても赤ちゃんに害となることはないときちんと明記されていましたよ。
すすがないで良い理由や使用方法についてこの後詳しく説明しますが、まずはミルトンの成分や効果、殺菌効果が期待できる菌について分かりやすく説明しますね。
食中毒の原因となる菌にも効果が期待できる
ミルトン公式によると、食中毒の原因となる一般的な細菌郡に属するバイ菌に対して効果が期待できると記載があります。
私はこれを読んだ時「そうなんだ~」くらいにしか思いませんでした。
しかし、食中毒の原因となる菌には、熱で死滅しないセレウス菌やウエルシュ菌、ボツリヌス菌があるのです。
私は子供が産まれた時、哺乳瓶等の消毒は電子レンジスチーム消毒を使っており、熱で死滅しない菌は残っていた可能性があります。
今考えると結構恐怖よね…食中毒にならなくてよかった…。
でも、食中毒の原因となる一般的な菌って一体何があるのかしら?
千葉県庁の公式ホームページに、食中毒を起こす主な細菌が記載されていましたのでまとめてみました。
サルモネラ | 腸炎ビブリオ |
下痢原性大腸菌 | 黄色ブドウ球菌 |
ウエルシュ菌 | セレウス菌 |
カンピロバクター | ボツリヌス菌 |
中には聞いたことのある菌もあるのではないでしょうか?
食中毒の原因となる一般的な菌にも効果が期待できるとなると、使わない手はないですよね。
次の項で、熱で死滅しないウエルシュ菌やセレウス菌、ボツリヌス菌について詳しく説明しますね。
芽胞菌は熱に強い!加熱処理は万能ではない
ウエルシュ菌やセレウス菌、ボツリヌス菌の芽胞を作る菌は、耐熱性が強く加熱処理で死滅しません。
耐熱性が強いというだけでは良く分からないという方もいると思うので、芽胞を作る菌の特徴をそれぞれ詳しく説明しますね!
ウエルシュ菌
- 100℃で4時間以上加熱処理しても死滅しない
- 酸素がない状態で芽胞は成長するので、加熱により増える可能性がある
セレウス菌
- 100℃で40分加熱処理しても死滅しない
- 増殖する最適温度は28~35℃
ボツリヌス菌
- 空気のない状態で成長し、毒素を作る
- 毒素は、80℃で30分間又は100℃で10分間の加熱処理で無毒化
- しかし芽胞は、120℃4分間又は100℃で6時間以上の加熱処理をしなければ死滅しない
ウエルシュ菌やセレウス菌は、100℃で加熱しても死滅しないのです。
また、ボツリヌス菌についても100℃で6時間以上加熱しなければ完全に死滅しません。
でもなぜ芽胞形成菌は熱で死滅しないのかしら?
あなたもご存じLIONの公式ホームページに、芽胞形成菌について詳しく説明があったので載せておきますね。
(前略)芽胞形成菌は生存するのに厳しい環境になると、芽胞を形成し、芽胞の中で休眠します。その結果、加熱、薬剤、乾燥、紫外線などに強い耐性を持つとされています。(後略)
ライオンハイジーン株式会社
私は熱に強い菌があるとは知らず、加熱処理は全ての菌に対して有効だと思っていました。
芽胞形成菌は熱に強く、加熱処理では完全に菌が死滅しないということですね。
私は食中毒の原因となる菌は、加熱することで食中毒とは無縁になると思っていた為、驚きを通り越して怖くなりました。
ミルトンの公式ホームページでも、加熱処理で死滅しない芽胞を作る菌もある為、ミルトンでの消毒を勧めますと記載がありましたよ。
このような結果から、哺乳瓶等の殺菌は加熱処理よりもミルトンがおすすめです。
成分は液体と錠剤によって違う!それぞれ詳しく紹介
ミルトンは、液体と錠剤の2種類ありますがそれぞれ成分が異なります。
液体の主成分は「次亜塩素酸ナトリウム」で、錠剤タイプの主成分は「ジクロルイソシアヌル酸」です。
次亜塩素酸ナトリウムは馴染みがあるけど、錠剤の方は聞いたことがない名前だわ
しかし、錠剤タイプも水に溶かし入れることで「次亜塩素酸溶液」になり同様の除菌効果があるのです。
私は、液体も錠剤も成分は同じだと思っていましたが、成分が異なることを初めて知りました。
更に、錠剤タイプも説明書通りに水に溶かし入れることで性質が変わり同様の効果が得られるとは、企業努力がすごいと思いませんか。
成分 | |
液体 | 次亜塩素酸ナトリウム1.1w/v% |
錠剤 | ジクロルイソシアヌル酸ナトリウム500mg アジピン酸 乾燥炭酸ナトリウム |
成分をまとめてみましたが、錠剤タイプの成分は聞きなれない言葉ばかりですよね。
この後、液体タイプと錠剤タイプの主成分について詳しく説明しましょう。
次亜塩素酸ナトリウムは医療機関でも使われている
液体タイプに使用されている次亜塩素酸ナトリウムは、殺菌能力が高く医療機関でも使用されています。
私も医療機関で長い間勤めていましたが、嘔吐後の処理にも使用されていましたよ。
厚生労働省からも、ノロウイルスによる食中毒の予防や嘔吐処理方法として、次亜塩素酸ナトリウムが推奨されているのです。
調理器具などの殺菌予防ができ、嘔吐後の処理にも有効とは効果が高いことが分かりますよね。
ここまでで、次亜塩素酸ナトリウムとは一体何なのかと疑問に思われる方もいるのではないでしょうか。
次亜塩素酸ナトリウムとは、塩素系除菌漂白剤の主成分で一般的に殺菌や消毒を目的として使用される化学物質です。
なるほど!だから使用した時塩素のような臭いがしたのね。
自宅にあるハイターの成分を見てみると、次亜塩素酸ナトリウム(塩素系)と記載がありましたよ。
嘔吐時ハイターを薄めて拭くと良いと聞いたことがありますが、次亜塩素酸ナトリウムが主成分だからということですね。
次亜塩素酸ナトリウムは、予防だけでなく嘔吐処理にも有効ですので殺菌力の高さが分かりますね。
錠剤タイプも希釈すると次亜塩素酸水になる
錠剤タイプの主成分「ジクロルイソシアヌル酸」は、希釈すると次亜塩素酸水となります。
ここで私が疑問に思ったことが「次亜塩素酸ナトリウム」と「次亜塩素酸水」に違いがあるのかということです。
若干名前が違うけど少し名前も似てるし…何か違いがあるの?
次亜塩素酸水 | 次亜塩素酸ナトリウム | |
主成分 | 水溶液 | 塩素系漂白剤の主成分 |
用途 | 金属部分も使用可能 | 金属部分の使用不可 |
性質 | 酸性 | アルカリ性 |
性質の違いはあるもののどちらも高い殺菌作用がありますよ。
次亜塩素酸水は酸性のため、次亜塩素酸ナトリウムに比べ皮膚付着した際ダメージが少ないと言われています。
しかし、ミルトンの錠剤には他の成分も含まれているので、直接手で触ることはしない方が良いですね。
置く場所があまりない方には、錠剤タイプであれば場所も取らず収納しやすいです。
ミルトンの使い方と哺乳瓶以外で洗浄できる物
ミルトンの魅力が伝わったと思いますので、使い方や洗浄できるものをお伝えしますね。
液体、錠剤ともに用意する水の量は同じです。では、ミルトンの作り方を手順を追って説明しましょう。
- 1水4Lを用意する
- 2ミルトン液の場合は50ml、錠剤の場合は2錠入れる
- 31時間以上浸す
ミルトン専用容器も購入できます。専用容器を使用することで、メモリまで水を入れると4Lになるようにできているのです。
私は、液体よりも錠剤の方が簡単で場所も取らず良いなと思いました。
錠剤は特に誤飲が心配になりますが、赤ちゃんが手で開けられないように工夫もされており安心して使うことができますよ。
赤ちゃんが開けられない作りにしたり、専用容器で水の量を測らないで済んだりと配慮がとても魅力的ですよね。
あなたも、ミルトンを購入の際は使い方を参考にしてみてくださいね。
哺乳瓶以外にもプラスチックやゴムなどの洗浄も可能
ミルトンは、哺乳瓶以外にも陶器やガラス、プラスチック、ゴムなど洗浄が可能です。
赤ちゃんのマグやおしゃぶりは、ゴムが使われている部分も多いですよね。
このゴムの部分は洗いづらく、カビも生えやすいので私は何個もダメにしてしまっています。
念入りに洗ったつもりでも、見えにくいところに隙間があったりするのよね
ゴムパッキンやおもちゃなど様々な物を洗浄、殺菌できるのは嬉しいですね。
しかし、ミルトン公式によると金属腐食性、漂白作用があるので使用できない素材もあることが明記されています。
このことから金属類や、漂白作用があるので色落ちしては困るものは辞めましょう。
私は、プラスチックのおもちゃなど桶に入れて漬け置き洗いをする際、軽いと浮いてきてしまい大変なことがありました。
しかし、ミルトン専用容器には落し蓋が付いているので、浮いてくることなくきちんと洗浄殺菌できるのです。
また、ミルトンセットには専用のトングも付いていますよ。
毎回使い捨てのゴム手袋を使うとコストもかかってしまうので、ゴム手袋の節約にもなります。
私が最も良いなと思ったのところは、ミルトン専用容器にはメモリが付いているので4Lをわざわざ測る必要がありません。
育児をしながら4Lを軽量カップで測るのはとても大変なことですよね。
ミルトンを初めて購入する際は、ミルトンセットで購入すると良いでしょう。
消毒時間は1時間で完了!つけるだけで簡単殺菌
ミルトンは1時間以上漬けておくことで、洗浄殺菌が完了しますよ。
作った洗浄液も24時間有効なので、24時間以内であれば繰り返し使えます。
私は子供が赤ちゃんの時は、電子レンジスチームで殺菌していましたが、容量も小さく何回も出し入れをしていて面倒でした。
更には、赤ちゃんのおもちゃなどはアルコール綿で一つ一つ拭き、沢山ある物はオキシ漬けと時間に追われる日々だったのです。
ミルトンは、4Lと容量も大きいので一度に洗浄ができるのがとても良いですよね。
私が中でも驚いたことは、洗浄液から出した後すすがずそのまま使用できることです。
本当に大丈夫なの?って心配になるよね。
ミルトン公式でも、同じ質問がありきちんと明記されていましたよ。
哺乳瓶にミルクや白湯などを入れると、消毒成分は水道水と同じ位に薄まるとのことです。
すすがずそのまま使用しても、赤ちゃんに害はないことも書かれていました。
水道水と同じ位薄まるということなら安心ね!でも臭いが気になる時はどうしたら良いのかしら?
臭いが気になる場合は、水道水ですすいでから使用してくださいとのことですよ。
洗浄液は繰り返し使え、洗浄後はすすかずに安心して使えますね。
忙しいママには、時短にもなり様々なものも洗浄にも使えるのでおすすめです。
ミルトンスプレーなら布製品にも使えて便利
ミルトンでは、ぬいぐるみ等の布製品に使えるノンアルコール除菌スプレーもあります。
布製品だけでなく、テーブルや包丁まな板といった物にも使用ができるのでおすすめです。
成分は食品として使える物のみを使用しており、安心して使うことが出来ますよ。
食品として使える成分の上、ノンアルコールだから安心!
私は、子供が赤ちゃんの頃ぬいぐるみは特に除菌しにくいと思い購入を控えていました。
更に現在は除菌スプレーも様々な会社から出ており、どの商品が良いのか悩みますよね。
ミルトンは60年も続く信頼のある会社ですので、安心して購入し使用できるでしょう。
私のように、ぬいぐるみの除菌やどの会社の除菌スプレーを使ったら良いか悩まれている方におすすめです。
まとめ
- ミルトンは熱で死滅しない菌にも効果が期待でき、買ってはいけないというのは間違え
- 1時間漬けておくだけで洗浄殺菌できすすがず使用できるので、忙しいママにおすすめの商品
- ミルトンは熱に強い芽胞形成菌にも効果が期待できる
- 液体タイプと錠剤タイプでは成分は異なるが、同様の除菌効果が得られる
- 使用方法は、4Lの水に液体タイプであればミルトン液を50ml入れ、錠剤タイプであれば2錠入れ1時間以上漬けるだけ
- 哺乳瓶以外にも、陶器やガラス、プラスチック、ゴムなどの洗浄殺菌が可能
- 金属腐食性や漂白作用があるので、金属類や色落ちしたくないものは控えると良い
- ミルトン使用後は、消毒成分は水道水と同じ位に薄まるためすすがなくて良い
- ミルトンスプレーは布製品にも使えて、成分も食品として使えるものなので安心
ミルトンは「買ってはいけない」ということはなく、熱で死滅できない菌にも有効でむしろおすすめの商品でした。
私は塩素の臭いが気になり使用を辞めた経験がありましたが、あの時きちんと調べて使用していれば良かったと思いました。
ミルトン公式にも、すすがないで良い理由や安全性もきちんと明記されており安心して使うことができますよ。
加熱処理で死滅しない菌にも効果が期待できるので使わないのはもったいないです。
お子さんの哺乳瓶などの洗浄除菌で悩まれた際は、ミルトンを使ってみると良いですね♪
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