お中元とお歳暮は必要ないと考える人は7割なので、もう無理に送らなくてもいいですよ。
どちらかにするならお中元をやめてお歳暮一択、もしくは思い切ってやめてしまいましょう。
私は結婚後、主人の親戚に何度か贈りましたが、何が喜ばれるのか分からず困り、結局無難な洋菓子を選ぶパターンが多かったです。
これだと贈る意味がないし、必要ないですよね?私は贈るなら相手が喜ぶものが良いです。
夏にお中元を贈ったのに、その半年後にはお歳暮を贈るというシステムが私には謎でした。
しかも安物では失礼になるため、それなりの出費で家計にも辛い‥。
なぜ、2つのワードが存在するのか?その違いや由来を調べてみました。
また、相手方へ贈る際の注意点やこの行事が「必要ない」のでやめたい場合の上手なやめ方についてもご説明しています。
お中元もお歳暮も必要ない派は半数以上!やめてもいい?
お中元やお歳暮は昔の風習と捉えて、必要ない派が7割と増えています。
私もその一人で、いくら風習だからと言って無理して贈る必要はないと思います。
お中元やお歳暮を贈っているのは、自分の親やご年配の方が多いイメージだよね
なぜ一年に2回も同じ相手によそゆきの贈り物をしないといけないのか、私は前々から疑問に思っていました。
結婚して子供が生まれるまでは、金銭的にも時間的にも余裕がまだあるので、ちょっと手間だな‥ぐらいの気持ちでした。
ですが、自分が親の立場になってみると、子供が成長するにつれてお金もかかってくるので、できれば余計な出費は避けたいのが本音です。
これまでの経験から、私なりにお中元やお歳暮のデメリットを考えてみました。
私が実際に感じたお中元やお歳暮のデメリット
お中元やお歳暮に対して、正直なところ私はデメリットの方が大きかったです。
私と同じように思われた方は、おそらくいらっしゃるかと思います。
・お中元やお歳暮は贈る時期が決まっているので、その時期に合わせて買いに行かねばならない
・相手が目上の人なので、安物ではなく3000円から5000円ぐらいの品物でなければならない
・たいてい配送の手配になるので、店舗で購入した場合は送料がかかり、ギフトコーナーでは番号札順で待ち時間がかかる
・相手方からお中元やお歳暮が届いたら、お礼の電話やメールをしなければならない
この中で私が一番面倒に感じたことは、お礼の電話をかけても繋がらず、何度もかけ直さなければならなかったことです。
電話に出られないので着信を残して切った後、折り返しのタイミングで今度は私が出れず、着信が何回か残っていた‥なんてこともありました。
これはお互いにとっても、落ち着かないしロスタイムだよね
それに百貨店のギフトコーナーで注文すると、平日はまだしも土日は混むんですよね。
待ち時間に加えて、配送の手続きに自分と届け先の住所の登録など‥特に初めてお歳暮を贈った時は時間がかかりすぎて、どっと疲れたのを覚えています。
会社でもお中元やお歳暮は虚礼廃止の方向へ
虚礼廃止とは、形ばかりで心のこもっていない儀礼はやめるという意味です。
表面的な付き合いだけのために経費や時間を費やすのは、企業にとって大きな負担とマイナスです。
省けるものは省いて、コスト削減をしながら友好関係を続けていくのが必要な時代になりつつあります。
「虚礼」って何のこと?
分かりやすい例でいうと、年賀状やバレンタインのことだよ
実は私も昨年から年賀状をやめたのですが、それまでは年賀状の専用サイトで、写真とデザインをアレンジして注文していました。
どうして急にやめたの?何かきっかけがあったの?
年賀状を辞めたって、ママ友から聞いたの。普通に送ってると思ってたから「やめてもいいんや!」って
ラインやSNSで繋がっているのに、毎年お金と時間をかけて家族写真の年賀状を送るのは、もういいかなと、私は感じたからです。
それに結局、毎年何枚か余るのが勿体ないし、年末はバタバタで「年賀状書かなきゃ‥」と、ノルマになっていたのがしんどかった‥。
さらにお中元やお歳暮に関しては、高額な上に購入までにかかる交通費や配送代などもかかるので、経費の中でカットできるならカットしたいですよね。
きっと毎年買いに行かれていた方も、内心ほっとされているのではないでしょうか。
昔からの風習も、時代の流れとともに変わっていってるんだね
こんなにお中元やお歳暮が衰退しつつあるのに、なぜ昔は当たり前のように行われていたのでしょうか?
私はお中元とお歳暮の基本的な情報を調べてみました。
お中元やお歳暮についての由来や違いを詳しく調べてみた
言葉は違いますが、日ごろからお世話になった方へ感謝やお礼を表す贈り物をする習慣です。
そういえば、学生の頃はCМで「ハムの人」とかよく見てたよね
お中元とお歳暮は江戸時代から続いている習慣ですが、その由来は違います。
江戸時代にはこの時期に「お盆のお礼」という形で、親戚や知人に贈り物をするようになり、お中元のはじまりだとされているよ
まさか江戸時代から続いていたとは‥
どっちも日本の文化だと思ってた
ちなにに関西と関東では、ご覧のように贈る時期が違うことは知っていましたか?
お中元の時期 | お歳暮の時期 | |
東日本 | 7月上旬~15日 | 11月下旬~12月20日前後 |
西日本 | 7月中旬~8月15日 | 12月13日~20日前後 |
似たような言葉でも、こんなに歴史の違いや儀礼を重んじた文化だったとは‥そう思うと、私は昔から大事にされてきたのも分かる気がしました。
やめるなら思い切ってお中元からやめてみよう!
金銭的にも負担を感じる場合は「お中元」をやめて「お歳暮」だけでも大丈夫です。
なぜなら「お歳暮」には一年間の感謝を込めて贈る意味があるからです。
どちらかにする場合は「お歳暮」を贈ろう
お歳暮は一度贈った相手には基本は毎年贈るものなので、急にやめると大変失礼にあたります。
恥ずかしながら、私はこの事を知らなかったので、良さそうな物が見つかった時だけ贈っていました。
もし、お中元やお歳暮のような形式ばった形ではなく、ただ「ありがとう」の感謝の気持ちを伝えたい場合は、「熨斗なし」で送りましょう。
そうすれば、お返しをする必要がないので、相手方にも気を遣わせずに贈ることができますよ。
のしがあるのとないのとでは、受け取った時の気持ちが全然違うんだね
では、どのようにしてお歳暮だけに絞っていくのか、具体的にご説明していきます。
お中元やお歳暮をうまくやめるタイミングやコツはこれ!
引っ越しや転職、上司が定年退職するときなど、関係が疎遠になるタイミングは一番のやめ時です。
お中元やお歳暮をやめたい時は、言葉で伝えず徐々にやめていくことをおすすめします。
疎遠になった後も贈り続けていると、その後でやめるタイミングを失うこともありますよ。
「お中元やお歳暮がしんどい…」と感じているなら、思い切ってやめていいと思うよ!
お中元やお歳暮は今も関係が続いていて、「これからもお付き合いをしたい」と思っている方に贈るのが基本です。
やり取りが年賀状のみの相手と同じように、お中元やお歳暮だけの表面的な付き合いになっている相手なら、「贈るのをやめたい」と思った時にやめても問題ないはずです。
もしかしたら、相手も「やめたいなぁ」と思っているかもしれないしね
大事なのは相手の方に失礼にあたらず、お互いが気持ちよくやめられることです。その方法をまとめてみました。
- ステップ1お中元は贈らず暑中見舞いに
お歳暮は続ける両方とも急に贈られなくなると、相手方と気まずくなる可能性が‥
お中元をやめても暑中見舞いで丁寧な挨拶を送れば、失礼にはならないよ。年末のお歳暮は今まで通り贈ろう
- ステップ2お歳暮の金額を少し下げる(5000円から3000円など)
いつものお歳暮と違う物が贈られてきたら、相手方も「やめたい」気持ちを察してくれるかも?
‥だといいんだけど
- ステップ3お歳暮も贈らず年賀状に変える(その翌年は両方贈らず、暑中見舞いと年賀状で)
こうして3年かけて少しずつ変えていくと、失礼がないからスムーズにやめられるよ
石の上にも三年‥の根気が必要ですが、焦らずじっくり進めていきましょう。
お中元やお歳暮をやめたいと思ったら挨拶状を書こう
翌年からお中元やお歳暮をやめたい時は、品物に添える挨拶状に辞退したい意向を伝えましょう。
お礼状に辞退の言葉を加える場合に注意すべき点は、お礼が先で辞退の言葉は最後にすることです。
贈っていただいたことへの感謝の気持ちを伝えた後で、来年からは辞退したい意向を書くと、相手の気分を損ねることなく伝わりますよ。
もし相手側から「来年からはお気遣いなさいませんように」という言葉があったら、相手には辞退する気持ちがあります。
こちらから一方的に贈っている場合でも、受け取る側には気を遣わせていたのかもしれませんよね。
大事なのは断っても相手に不快な思いをさせず、これからも良き関係を築いていけることだね
お中元やお歳暮は最低でも、3年は贈り続けるのがマナーとされています。
3年未満でやめたいときは、お中元よりお歳暮を重要と考えられる人が多いので、最初からお歳暮のみにする方が良いかもしれません。
親しい間柄であれば電話やメールでも構わないでしょう。
上司にはお礼状や挨拶状を送るなど、相手方に合わせた伝え方にするといいよ
失礼のないような言葉遣いにするのが難しそう‥
お中元やお歳暮をやめたい事を文書で伝える場合の例文も検索すれば参考になるものがありましたので、例文を参考にしてみてください。
まとめ
- お中元やお歳暮は必要ないと考える割合は7割と増えている
- お中元やお歳暮は商品を探す時間や費用がかかり、デメリットの方が大きいので無理して贈る必要はない
- 年賀状やバレンタインと同じように、会社でも虚礼廃止という表面的な付き合いはやめていこうという流れに変わりつつある
- お中元は中国の文化が日本に伝わり、お歳暮は江戸時代からの「歳暮回り」が由来
- お中元は半年間お世話になった方への夏の挨拶、お歳暮は一年間お世話になった方への感謝と来年に向けた挨拶の意を込めた贈り物
- 金銭的にお中元が厳しい場合は、お中元をやめてお歳暮のみでもマナー違反ではない
- お中元やお歳暮ではなく、ただ感謝を伝えたい場合は、熨斗なしで送ると良い
- お中元やお歳暮をやめたい時は突然やめるのではなく、お中元を暑中見舞いにしてお歳暮は贈り、徐々にやめていくとスムーズ
- お中元やお歳暮をやめたい時は、やめたい意志を書いた挨拶状を送るのも一つの方法
私は誕生日のプレゼントやお礼の品を贈る時、相手が喜ぶ姿を想像しながら選ぶのが好きです。
だから、性に合わないお中元やお歳暮の習慣が薄れていく傾向にあるのは賛成です。
だからといって疎遠になる訳ではなく、出先で相手の好きそうな物があれば買ってみたり、お誕生日にメールを送ったりしています。
私はただ義務的に無難な商品を贈るのではなく、相手の事を思いやったものを贈るのが、お互いにとって一番良いと思います。
これまでお中元やお歳暮をノルマとして渋々贈られていた方は、もう形式にとらわれずに本当に贈りたいと思う大事な方にこそ、心のこもったギフトを贈りましょう。
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