ヤクルトを毎日子供が飲む場合は1日1本までにして、乳酸菌の効果と糖分が多い事をしっかり理解してから飲ませるか判断しましょう。
長年愛されているヤクルトは乳酸菌飲料の中でもとても有名ですよね。
ヤクルトに含まれている腸まで届く乳酸菌は子供の腸内環境にもいい影響がたくさんあります。
私も小さい時にヤクルトを飲んでいましたし、ほぼ毎日子供にも飲ませています。
また祖父母の家に遊びに行くとお土産にとヤクルトを子供達に渡してくれます。
みんなに愛されているヤクルトですが、子供の年齢によっては注意が必要です。
乳酸菌による効果は子供にもいい効果がありますが、糖分が多いのでたくさんの量を飲むとリスクにもなります。
効果とリスクを詳しく調査しましたので、ヤクルトを子供に毎日飲ませるべきかどうかを考える手助けができれば嬉しいです。
ヤクルトは毎日飲むなら1日1本を目安に
ヤクルト公式ホームページ
ヤクルトは公式サイトでも1日1本を目安に飲むことを推奨しています。
毎日少しずつ乳酸菌を摂取することが健康効果を高める事につながります。
(前略)毎日継続してご飲用していただきたい商品なので、1日1本を目安に1日の生活の中で、続けやすい時間帯にお召しあがりください。(後略)
ヤクルト公式ホームページ
ヤクルトを毎日子供が飲む場合は1日1本までとし、「糖分のとりすぎ」「虫歯のリスク」がある事も理解しましょう。
ヤクルトは美味しく乳酸菌がとれる事で人気ですが、その美味しさの秘密は糖類です。
我が家でもヤクルトは1日1本までと決めていますが、美味しさゆえに息子はいつもおかわりを要求してきます。
乳酸菌はもともとっても酸っぱいものなので、美味しく飲めるようにたくさん糖類を使う必要があるのです。
砂糖の取り過ぎは子供の成長の妨げにもなるのでヤクルトは子供が飲む場合も1日1本までにしておきたいですね。
どのくらい入っていてどんな影響があるのかの後ほど詳しく説明していきますね。
ヤクルトを毎日子供が飲むいい効果
ヤクルトを毎日子供が飲むと腸内環境の改善ができ、お腹の調子を整えたり、花粉症の軽減につながることもあります。
ヤクルトの主成分である乳酸菌シロタ株は腸にとてもいい影響を与えます。
- 生きたまま腸内に到達
- 腸内で良い菌を増やす
- 腸内の悪い菌を減らす
ヤクルトによるとこの3つの特徴により腸内環境を改善し、お腹の調子を整えてくれると言われています。
腸内環境を整えることは健康管理においてもとても重要な事だという事は一般的にもよく知られていますよね。
腸内環境を整えるには乳酸菌などの善玉菌を継続的に摂取することが大切です。
(前略)乳酸菌 シロタ株やビフィズス菌 BY株は腸に定着しませんので、毎日続けることが大切です。(後略)
ヤクルト公式ホームページ
ヤクルトを毎日続けたら風邪をひかなくなった!お腹の調子がよくなった!という意見もたくさんありました。
私の義理の祖父母もヤクルト毎日飲むようになって調子がいいと言っていました。
1日1本で美味しく腸内環境を整えられるのでとても嬉しいですよね。
乳酸菌が腸内環境を整えて便の悩みを解決する
ヤクルト本社によると乳酸菌を摂取して腸内環境と整えると、便秘などの便の悩みが解決すると言われています。
ヤクルト本社が2020年のベトナムの幼児を対象に行った実験で、便秘の発生率は有意に低い事が確認されています。
ヤクルトを4週間飲み続けてその期間と飲み終わった4週間後を、ヤクルトを飲まなかった幼児と比較しています。
ヤクルトを飲んだことで便秘の発生率は有意に低く、下痢の発生抑制ができていたことが確認されてました。
息子も赤ちゃんから2歳くらいまで便秘気味でした。
小さい子の便秘はトイレの度に痛くて泣いたりと、とてもかわいそうでつらかったです。
息子は3歳からヤクルトをほぼ毎朝飲んでいますが、5歳になった今は朝ごはんを食べた後にトイレを済ませてから幼稚園にいくようになりました。
ヤクルトだけの効果かどうかはわかりませんが、便秘が改善したのは乳酸菌の力もあるかなと感じています。
またヤクルト本社によると便秘だけでなく下痢にも効果があるそうなので、お腹がゆるくて悩んでいるお子様にもおすすめです。
毎日飲むとスギ花粉症の症状を軽減する
2019年にヤクルト本社は乳酸菌飲料を継続的に飲むことにより、スギ花粉の症状を軽くする事を発表しています。
(前略)発表日:2019年12月11日
乳酸菌発酵果汁飲料の継続摂取が、スギ花粉症症状を軽減し、過剰なアレルギー反応を制御する細胞(制御性T細胞)の減少を抑制することを確認(後略)
日本経済新聞
子供の花粉症は年々増加しています。また日本の花粉症の7割がスギ花粉と言われています。
私も花粉症で毎年冬から春までずっと薬を飲んでいます。大人でもつらいので子供はもっとつらそうに感じてしまいます。
また子供だと薬を飲むのを嫌がったり、忘れてしまう事も多いですよね。
ヤクルトを飲むことで花粉症の症状が抑えられるならとても嬉しいなと思いました。
毎日飲むことで効果がでると言われているので、毎朝朝食時に飲むなど時間を決めておけば取り入れやすいですね。
ヤクルト1本に含まれる糖質は角砂糖何個分?
NEWヤクルト1本(65ml)に含まれるカロリーは50kcalで糖質は11gになります。角砂糖でいうとおよそ2.5個分です。
あの小さな容器に角砂糖2.5個は少し多い気がして心配しますよね。
実際の適正な砂糖の摂取量としてはどのくらいなのか、気になったので調べてみました。
(前略)成人及び児童の1日当たり遊離糖類摂取量を、エネルギー総摂取量の10%未満に減らすよう勧めている。また5%まで減らして、1日25g(ティースプーン6杯分)程度に抑えるなら、更に健康効果は増大するという。(後略)
食品安全委員会
ここでいう糖類とは加工食品や清涼飲料水に加える砂糖のほかに、はちみつや果汁飲料も含みます。
世界保健機関(WHO)は1日の糖類摂取量を総エネルギー量の10%未満に減らすように勧めています。5%まで減らすとさらに健康効果が増大すると発表しました。
推奨摂取量の砂糖25gだとヤクルト1本飲んだら残り14gですよね。
おやつやジュースにはたくさんの糖類が使われているので、気を抜くとすぐにオーバーしてしまいます。
小さな子供だとどのくらいの量が適正になるのか、細かく計算してみましたのでご覧ください。
ヤクルト1本で2歳の1日の糖分を摂取することになる
健康効果があがると言われている1日の糖類の量から考えると、ヤクルト1本で1歳〜2歳のお子様の1日の糖類摂取量と同じになります。
NEWヤクルト1本(65ml)に含まれるカロリーは50kcalで糖質は11gです。
下の表は世界保健機関(WHO)が推奨している糖類摂取量である一日の総エネルギーの10%とさらに健康効果を高める5%を年齢別に具体的な量を計算したものです。
年齢 | エネルギー総摂取量の10% | エネルギー総摂取量の5% |
---|---|---|
1歳から2歳 | 22.5g〜25g | 11g〜12.5g |
3歳から5歳 | 31g〜32.5g | 15.6g〜16g |
6歳から7歳 | 36g〜38.5g | 18g〜19g |
8歳から9歳 | 42.5g〜45g | 21g〜22.5g |
8歳〜9歳でも22.5gなのでヤクルト1本飲むと1日の糖類摂取量の半分になります。
推奨されている砂糖の量を守ろうと思うと小さな子供はヤクルトを飲んだら他のお菓子やジュースは控えなくてはいけません。
小さなヤクルト1本だけで子供達のおやつ時間が済ませられるかと言われたら、我が家には少し難しいなと感じました。
食べ盛りの息子達からクレームがくるのが目にみえます。
小さな子供にヤクルトをあげる時は半分の量にするか、糖質オフのタイプに切り替える事をおすすめします。
糖質が気になるならカロリーハーフがおすすめ
ヤクルト公式ホームページ
糖質やカロリーが気になる方には、カロリーハーフがおすすめです。
NEWヤクルトと同じ乳酸菌シロタ株の量(200億個)を保ちながら糖質とカロリーを半分にした商品です。
味もNEWヤクルトに比べると少しすっきりした味わいです。
我が家で飲んでいるのはこちらのタイプです。小学生の息子がNEWヤクルトだと甘すぎるらしくこちらに変更しました。
NEWヤクルトカロリーハーフ1本(65ml)に含まれるカロリーは25kcalで糖質は5.5gです。
こちらの商品なら、お子様が飲む場合も糖質を抑えられるので安心ではないでしょうか。
注意が必要なのはカロリーハーフはアレルギー特定食品に「大豆」も含まれています。
アレルギーの方は成分をチェックしてから飲んでくださいね。
ヤクルトを飲むと虫歯になる可能性もある
ヤクルトを飲むと虫歯になるといわれますが、乳酸菌が原因ではなく糖類を含んでいるから虫歯になる可能性もあるという事です。
ヤクルトは虫歯になりやすいとよく言われるので、成分自体がよくないと思われている方も多いのではないでしょうか。
虫歯は虫歯菌の栄養である糖類から酸を作り、歯を溶かす事でなります。
なので糖質を含む食べ物や飲み物を飲むと虫歯になるリスクはあります。
ヤクルトの糖質を含むため、虫歯のリスクももちろんあるという事です。
私は子供を定期的に歯科検診に連れて行っていますが、甘い飲み物をちびちび飲むと虫歯になりやすいという話を聞きました。
できるだけ虫歯になりにくくするためにはどうすればいいのでしょうか。
ヤクルトを飲む時間を決めておく
ヤクルトだけではなく糖類を含むものを食べる場合、だらだら食べたり飲んだりしない事が大切です。
虫歯にならないために注意すべき点はこちらです。
- 食後にうがいや歯磨きをする
- おやつは時間と量を決める
- 寝る前に食べない、飲まない
- 規則正しい生活習慣
- 歯の定期健診を受ける
私の息子達は朝食の時にヤクルトと一緒にお水も飲んでいます。
単純に水分が足りないからと思いそうしていたのですが、虫歯の観点からも一緒に水やお茶を飲むとよさそうですね。
正しい予防をして虫歯にならないように備えれば、ヤクルトで虫歯になるという事も避けられますよ。
赤ちゃんにも効果はあるが飲ませる時は薄めてから
ヤクルトは離乳食が始まった頃が飲むことができますが、薄めたり温めたりしてから飲ませましょう。
私はヤクルトが赤ちゃんから飲める事を知らなかったのでびっくりしました。
(前略)ヤクルトの乳製品は、子ども(赤ちゃん、幼児等)もお飲みいただけます。
赤ちゃんは、ミルク以外のもの(離乳食等)を口にする頃からお与えいただけます。ぬるま湯(人肌程度)で2倍くらいに薄め、赤ちゃんの便や健康状態をみながら、ごく少量から与えはじめてください。(後略)
ヤクルト公式ホームぺージ
ぬるま湯程度に温めて、2倍に薄めれば赤ちゃんでも飲むことができます。
やはりそのままでは甘みも強いので薄めなくてはいけませんね。
またヤクルトを温めるのも少し手間がかかるなと感じました。
私は赤ちゃんにヤクルトを飲ませる事はあまりおすすめしないです。
少し手間がかかるのでそこまでして飲む必要があるかなとも疑問に思いますし、甘みの強さとアレルギーも気になります。
赤ちゃんにおすすめしない理由はアレルギーと甘さ
3歳までに腸内環境は完成するといわれているので、乳酸菌を摂取する事自体はいい事に感じますよね。
しかし、アレルギーや甘みの強さから考えると赤ちゃんからヤクルトを飲むのはあまりおすすめしません。
NEWヤクルトには「乳」
カロリーハーフには「乳」「大豆」
が含まれているよ
ヤクルトにはアレルギー特定原材料の「乳」が含まれていて、カロリーハーフには「大豆」も含まれています。
アレルギーがあるかどうかの確認をしてからあげなくてはなりません。
また、ヤクルトはとても甘味が強いです。赤ちゃんに味の濃いものを与えてしまうと他の食べ物を食べなくなったり、クセになったりしてしまいます。
離乳食本では乳酸菌飲料はダメとかかれているものもあります。
私も息子の赤ちゃん検診の時に乳酸菌飲料は早くから上げる必要なないと教えられました。
まずは野菜やお魚など普通の食事から栄養を取れるようになるべき時期だと言われて確かにそうだなと思いました。
アレルギーや味の濃いものしか食べなくなるかもしれないリスクに加えて、あげる際の手間もあります。
ヤクルトは乳酸菌を摂取できるメリットはありますが、手間や心配事を考えたら赤ちゃんの時からあげる必要はないかなと思いました。
もしそれでもあげたい時は上記の方法で少しずつあげてくださいね。
まとめ
- ヤクルトを毎日子供が飲むなら1日1本までにする
- ヤクルトを毎日子供が飲むと、腸内環境が改善し便秘や下痢などの症状がよくなる可能性がある
- ヤクルトはスギ花粉の症状を軽くする効果も証明されているので花粉症対策に毎日飲むとよい
- ヤクルトは糖分も多いので1歳〜2歳くらいの子供には半分の量もしくはカロリーハーフがおすすめ
- ヤクルトの乳酸菌が虫歯の原因に直接はならないが、糖分を含むので虫歯になる可能性もある
- ヤクルトは離乳食期の赤ちゃんから飲めるが手間やアレルギーを考えるとおすすめしない
ヤクルトは長く愛されている乳酸菌飲料なので、祖父母かすすめられてなんとなく飲ませている方もいると思います。
ヤクルトを飲むことはメリットもあればデメリットもあります。
糖分が気になる方にはヤクルトは控えたい方がいいですし、乳酸菌の効果を試してみたい方は毎日飲む方がいいと思います。
私は息子達がそれぞれ幼稚園に入園するタイミングで朝ごはんの楽しみとしてヤクルトを飲むことをはじめました。
1日1本まで、一緒にお水やお茶を飲むという約束をしながら続けています。
今のところ元気で風邪もひかず、虫歯になってもないのでこのまま続けていこうかなと思っています。
お子さまに毎日あげるかどうかの悩み解決の手助けになれば嬉しいです。
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