小学校などで子どもが使うリコーダー、掃除はきちんとできていますか?
リコーダーの掃除に使うガーゼは100均で手に入れられるもので十分ですが、正しい掃除方法が必要です。
ガーゼは100均のものでも問題はありませんが、正しく掃除を行わないと、リコーダーに傷が付いたりカビや臭いが発生してしまうことがあります。
私の小学生の息子は音楽会に向けてリコーダーの練習が増え、それに伴い掃除をする機会も多くなってきました。
そこで今回、使うガーゼや掃除方法などについて、大手楽器メーカーに問い合わせるなどして調べてみました。
100均で手に入る代用品や、掃除用ガーゼの作り方と併せて紹介します!
リコーダーの掃除に使うガーゼは100均で手に入る
リコーダーの掃除に使うガーゼは、100均で購入することができます。
大手楽器メーカーへの問い合わせで普通の医療用ガーゼで大丈夫と教えていただき、確認したところ100均で医療用ガーゼを見つけることができました。
我が家の息子のリコーダーの取扱説明書には、掃除には「ガーゼなど」を使う、と書いてあります。
家にある医療用のガーゼやガーゼハンカチでいいのかな?
確かめるために、大手楽器メーカーに問い合わせてみました。
医療用ガーゼで大丈夫です!
ガーゼハンカチは無理なく入る大きさのものを使ってください
詰まってしまわないよう、大きさには気を付けて欲しいとのことでした。
一般的な医療用ガーゼやガーゼハンカチなら、手に入れやすいので助かりますね。
私の家の近くにある100均で見たところ、医療用ガーゼは衛生用品売り場に、ガーゼハンカチは衣料品売り場のハンカチコーナーに置いてありました。
リコーダーの掃除棒は100均にはない
リコーダーの掃除には、管の中にガーゼを入れ込むための掃除棒も必要ですよね。
私はこの掃除棒も100均で購入できるのか気になり、探してみました。
残念ながら、掃除棒は100均の店舗やオンラインストアでは見つけることができませんでした。
リコーダーに付属していた掃除棒を無くしてしまった場合は、ネットや楽器店で購入する必要があります。
ガーゼとセットで売っており値段も高くないので、ガーゼと掃除棒、両方を購入する必要がある場合はこちらもおすすめです。
リコーダーの掃除に使いやすいガーゼの大きさを検証
ガーゼを掃除に使う場合は、リコーダーの中に無理なく入れられるサイズにしましょう。
大き過ぎると入れるときに力が入って傷などの原因になり、また中で詰まってしまう可能性があります。
先ほど紹介したセットのガーゼの大きさは幅30cm、長さ50cmです。
家にあったガーゼを同じ大きさに切って長さを2つ折りにし、我が家にある23cmの掃除棒を使って私の息子に試してもらいました。
きつくて入らない!
結果、分解したリコーダーの管の中の、真ん中あたりまでしか入れることができませんでした。
そこで、今度は細長くなるように幅を2つ折りにして挑戦してみました。
最後まで入った!
ガーゼを細長くすることで、掃除棒に巻きつける布地の量が減り、細くすることができたようです。
巻き終わってもガーゼが余って持ちにくそうだったので、長さを40cmにしてみましたが、問題ありませんでした。
試してみた結果、ガーゼは幅30cm、長さ40cmほどのサイズ、それを幅半分に折り細長くして使うのがおすすめです。
ガーゼの巻き方は後ほど紹介します!
ガーゼと掃除棒を使った掃除のやり方
リコーダーを使い終わったら、毎回きちんと掃除をする必要があります。
リコーダーの中に水分がついたまま放置すると、音が出づらくなったりカビや臭いが発生する原因となるからです。
我が家の息子にも、これを機会に正しい掃除方法を教えることにしました。
掃除方法の前にリコーダーの各パーツの名前と、ガーゼの巻き方をお伝えしますね。
リコーダーの各部の名称とガーゼの作り方
リコーダーの内側の水分を拭き取るためには、リコーダーを分解する必要があります。
また、ガーゼをきちんと巻いた掃除棒を使うことも大切なポイントです。
リコーダーの各部の名称
左から頭部管、中部管、足部管といいます。掃除の時には途中で頭部管をはずします。
黄色い丸の部分は「ウィンドウェイ」、青い丸の部分は「窓」といいます。
赤い丸の部分は「ラビューム」または「エッジ」といい、音をつくる大切な部分です。
掃除棒への正しいガーゼの巻きつけ方
- STEP1半分に折ったガーゼの角を掃除棒の穴に入れます
- STEP2掃除棒の先端を覆うようにガーゼをかぶせます
管の内側に、掃除棒の先端が直接当たるのを防ぐためです!
- STEP3軽く引っ張りながら、くるくると巻きつけて完成!
巻き始めに先端部分をつまんで押さえると、上手くいきますよ!
ほどけないよう、巻き終わりはしっかり押さえて持ってくださいね。
掃除を始める前に巻きつけておくと緩んでしまうので、使用する直前に巻きましょう!
優しくがポイント!水分と汚れを拭き取ろう
リコーダーを掃除する際は優しく丁寧に行いましょう。
子どもはリコーダーの中の水分を飛ばそうと、振り回したりすることもあります。
リコーダーが傷付いたり、事故やケガの原因にもなるので行わないよう注意してください。
- STEP1音が鳴らないように窓の部分にガーゼを優しく差しこんで押さえ、息を強く吹き込みます
こうすることで、頭部管の水滴を吹き飛ばせます。
- STEP2ウィンドウェイも拭いておきます
- STEP3頭部管を取り外してから、掃除棒にガーゼを巻きつけます
- STEP4頭部管、中部管と足部管、それぞれに掃除棒を差し込んで動かし、中の水分を拭き取ります
- STEP5水分を拭き取り終わったらリコーダーを組み立て、全体を丁寧に拭き上げます
ラビュームは音をつくる大切な部分なので、特に優しく拭いてください。
- STEP6ケースにしまって完了!
カビや臭いが発生する原因となるため、使ったガーゼはケース内に入れないでくださいね。
また、ウィンドウェイに菌が付くとカビの原因になるので、演奏前には歯磨きやうがいをすることが推奨されています。
私の息子の場合、基本的にリコーダーは学校に置きっぱなしです。今回のことで、ガーゼを持ち帰ってこないことに気付きました。
学校では掃除してないよ!
下にガーゼを当ててポンポンってして、口のとこ拭いてるだけ!
!!
これは徹底洗浄が必要だと思い、洗い方も調べてみました。
丸洗い可能!漬け置きでリコーダーを徹底洗浄
リコーダーは中性洗剤を溶かした水に漬け置きし、丸洗いすることができます。
我が家のように、普段リコーダーを学校に置きっぱなしにしている場合は、学期末などに実践してみてくださいね。
- STEP1容器に水やぬるま湯を入れ、1Lあたり5〜10ccの中性洗剤を加える
楽器が変形するので熱湯は使わないでください!
- STEP2分解したリコーダーを30~40分つけ置き洗いする
- STEP3リコーダーを取り出したら、洗剤をしっかりと水で洗い流す
- STEP4外側の水分をガーゼやタオルなどで拭き取る
- STEP5ガーゼを巻いた掃除棒を使い内側の水分を拭き取る
- STEP6タオルの上などで自然乾燥させる
しっかり乾いてかららケースにしまってくださいね
掃除棒に巻きつけやすい掃除用ガーゼの作り方
ガーゼを上手に掃除棒に巻きつけるのって、子どもにとっては中々難しい作業ですよね。
今回、私の息子もきれいに巻くのに手こずっていました。
そこで、授業中でもサッと拭けるよう、掃除用ガーゼを手作りしてみました。
- STEP1布を横15cm、縦23cmに切ります
- STEP2表になる方を下に向けて置き、下から1cmほどを折り上げます
- STEP3折った部分をボンドで貼るか、縫います
私は接着剤で貼りました!
- STEP4中表になるよう、半分に折ります
- STEP5輪になっている部分と下以外の2辺を縫います
- STEP6表に返します
- STEP7ガーゼを巻く時に掃除棒がずれないように、差し込み口から上までを直線で縫います
- 完成!
巻く時は先を押さえながらグルグルと巻いていきます。
管の中に上手く入れることができました!しっかり水分を拭き取れそうです♪
布や包帯は掃除に使うガーゼの代用として使える
家にあることも多い端切れなどの布や包帯も、リコーダーの掃除に使うガーゼの代用として使えます。
何もない場合などは、ティッシュなどを使うこともあるのではないでしょうか。
問い合わせをした際、ガーゼの代用品として考えられるものについても聞いてみました。
布
お家には手芸などで使った端切れの布が余っていることも多いですね。
布でも大丈夫ですが、大きさに気を付けて詰まらないものを使用してください
はぎれ布などで代用するときは、水分を拭き取ることが目的なので吸水性の高いもの、そして無理なく入る大きさと素材のものを選んでくださいね。
包帯
伸縮性のないタイプの包帯は、巻きつけやすいとの理由でネットでもよく目にする代用品です。
水分を拭き取ることが目的なので包帯でもいいですよ
私の息子に試してもらったところ、「巻きやすいけど、先っぽを覆うのが難しい」とのことでした。
我が家にあった包帯の幅は6cmだったのですが、もう少し幅が広ければ覆いやすかったと思います。
ティッシュやキッチンペーパー
紙類であれば、使い捨てできて衛生的に感じますし便利ですよね。
私が子供の頃も、ティッシュを管の中に入れ、掃除棒で押して反対側に出して拭いていた記憶があります。
紙類は破れて残ったり、詰まる原因になるので使わないでください
確かに、紙類は水分を吸ったり掃除棒で押すことで破れる可能性が高いので、使うのはやめた方がいいですね。
まとめ
- リコーダーの掃除に使うガーゼは普通の医療用ガーゼでよく、100均で購入することができる
- リコーダーの掃除棒は100均では売っておらず、ネットや楽器店で購入する必要がある
- リコーダーの掃除に使いやすいガーゼのサイズは幅30cm、長さ40cmほどのサイズ。それを幅半分に折り細長くして使うのがおすすめ
- リコーダーの中に水分がついたまま放置すると、音が出づらくなったりカビや臭いが発生する原因となるため、使用する度に掃除をする必要がある
- 管の内側に掃除棒の先端が直接当たるのを防ぐため、ガーゼを掃除棒の先を覆うように巻く
- リコーダーを掃除する時は傷を付けないよう、優しく丁寧に行う
- カビや臭いが発生する原因となるため、使ったガーゼはケース内に入れない
- リコーダーは丸洗いすることもできる。しっかりと乾燥させてからケースにしまうようにする
- ガーゼを巻くのが難しい場合は、巻きやすい掃除用ガーゼを手作りするのもおすすめ
- 無理なく入る大きさと素材の布、伸縮性のないタイプの包帯は掃除に使うガーゼの代用として使える。紙類は破れて詰まる原因になるので使わない
100均で手軽に購入することができる医療用ガーゼを、リコーダーの掃除に使えるのは助かりますね。
リコーダーを使用した後に掃除をせず放置すると、音が出づらくなってしまいます。
今回、丁寧に掃除したリコーダーを吹いた私の息子は「音がきれいに出る」と喜んでいました。
ガーゼを巻くのが苦手な場合は、掃除用ガーゼを用意することで掃除へのハードルを下げることができます。
掃除方法は難しくないので、ぜひお子さんと一緒にリコーダーをきれいにしてみてくださいね。
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