ミルク作りにケトルを使うのはだめだと聞いたよ
毎日ケトルでミルクを作っているよ!どうしよう…
ミルク作りにケトルを使うことはだめではありませんが、浄水器の水や湯冷ましを使うとより安全です。
ケトルでは水道水の有害物質が除去しきれないことなどが理由ですが、詳しく調べると過度な心配は不要なことが分かりました。
大切な赤ちゃんのためには安全なミルクを作りたいですよね。かといって、毎回時間や手間をかけていては大変です。
安全なミルクを簡単に作る方法を見つけましたのでご紹介します!
私はミルク作りにケトルを使っていましたが、だめだと聞いて不安になりました。
しかし過度な心配は不要であることが分かり今はホッとしていますよ。
注意点を知り、便利なケトルを使って安全なミルクを作りましょう♪
ミルク作りでケトルを使うことはだめではない!
ミルク作りでケトルがだめと言われることがありますが、調べてみるとだめではないことが分かりました。
だめと言われている理由としては以下の2点が挙げられています。
有害物質が除去できない
水道水には「塩素」や「トリハロメタン」といった有害物質が含まれていて、ケトルでお湯を沸かしても除去できません。
しかし、水道水の水質基準では安全な基準が定められているので、過度な心配は不要です。
それでも有害物質が心配な場合は、浄水器の水や湯冷ましを使うことで、より安全なミルクを作ることができますよ。
お湯を冷ますために時間がかかる
熱に弱い栄養素が壊れてしまうため、熱湯で粉ミルクを溶かしてはいけないと言われることがあります。
ケトルでお湯を沸かすと100℃になるため、栄養素を壊さないためにお湯を冷まさなければならないと思われていますが、それは間違いです。
粉ミルクは熱湯で溶かしても問題ないように作られています。
どちらの理由に関しても過度な心配は不要で、ケトルを使って安全なミルクを作ることができます。
私は現在もミルク作りにケトルを使っているので、この2点の理由を聞いて不安になりましたが、安全だと知ることができて本当に良かったです。
過度な心配が要らない理由や、お湯の温度についての留意点はこの後詳しく解説していきますね。
より安全なミルクを作ることができるように、留意点をしっかりとおさえておきましょう♪
水道水は安全だが有害物質を除去できればより安心
水道水には「塩素」や「トリハロメタン」といった有害物質が含まれていますが、水質基準で安全な数値が定められているので安全に飲むことができます。
- 「塩素」…原水を消毒するために使用される物質
- 「トリハロメタン」…原水に含まれる有機物が塩素と反応して発生する物質
WHOの国際がん研究機関によると「トリハロメタン」は「発がん性の恐れがある」とされている物質です。
私は、水道水をそのまま飲まない方が良いというイメージを持っていましたが、発がん性の恐れのある物質が含まれているとは思っていなかったので驚きました。
過度な心配は不要ですが、有害物質を除去できればより安心して赤ちゃんにミルクを作ってあげることができますね。
水道水の塩素やトリハロメタンは濃度が定められている
水道水に含まれる「塩素」と「トリハロメタン」の濃度は、水質基準によって数値が定められています。
調べてみると、これらの有害物質について過度な心配は不要なことが分かりました。
水質基準では、総トリハロメタンは0.1mg/L以下と定められています。
東京都水道局のHPでは「水質基準は、生涯に渡って摂取しても健康に影響が生じない基準値が設定されている」と記載されています。
トリハロメタンの量に関しても、基準値以下で安全性に問題はないとのことでした。
また、塩素に関しては快適水質項目として、おいしい水の観点から1.0mg/L 程度の目標値が設定されています。
(前略)毒性の観点からは水道水程度の残留塩素を含む水を飲んでも中和されるので健康上の影響は生じないと考えられており(中略)毒性で問題となるレベルの濃度よりも臭味の閾値が低い(後略)
厚生労働省
「閾値」とは、内容などが変化する境目となる値のことだよ
つまり「おいしい水」と「まずい(塩素臭い)水」の境界線が1.0mg/L 程度で、毒性に関しては問題ないということだね
このことから、ミルクのお湯の「塩素」や「トリハロメタン」が除去しきれなくても、過度に心配する必要はありません。
私は水道水の安全性が分かり安心したと同時に、やっぱり有害物質の摂取はできるだけ避けたいなという考えが生まれました。
ここからは有害物質の除去の方法を紹介していきます。
塩素とトリハロメタンは10分以上の沸騰で除去できる
過度な心配が不要なことは分かりましたが、できることなら有害物質は除去してミルクを作りたいですよね。
「塩素」と「トリハロメタン」は10分以上沸騰させることで除去できます。
やかんや鍋でお湯を沸かし、蓋を開けた状態で10分以上沸騰させるだけで完了です。
蓋をして沸騰させてしまうと、有害物質が水蒸気と一緒に逃げることができず、またお湯の中に戻ってしまう可能性があります。
沸騰させたお湯を湯冷ましとして保存しておくことで、ミルク作りが楽になりますよ♪
一度沸騰させたお湯は塩素が除去されるため、長時間の保存ができなくなります。24時間以内に使いきりましょう。
湯冷ましの作り方や保存方法についてはこちらの記事をご覧ください。
沸騰させる際はタイマーをセットして、火の消し忘れには十分注意しましょう。
私は煮物などの料理中に他の家事を済ませることが多いので、必ずタイマーをセットするように心がけています。
浄水器の水なら有害物質が除去済みで安心
浄水器を使用すると「塩素」や「トリハロメタン」などの有害物質を除去してくれるので安心です。
浄水器の水をケトルに入れて沸かせばあっという間にミルクが作れます♪
我が家は蛇口にフィルターをセットするタイプの浄水器を使用していますが、除去できる有害物質の種類の中に「塩素」と「トリハロメタン」がありました。
しかし、フィルターのグレードによっては「トリハロメタン」が除去できないものがあったので、導入する際は詳細を確認しましょう。
また、浄水フィルターは古くなると浄水効果が薄れるため、交換期限はきちんと守ってくださいね。
お湯の温度は100℃でOK!低すぎるのはNG!
ここからはミルクでケトルがだめと言われているもう1つの理由である「お湯を冷ますことに時間がかかる」点について解説していきます。
結論から言うと、ミルクのお湯は冷ます必要はありません。つまり、ケトルで沸かした熱湯でミルクを作っても問題ありません。
(前略)WHOのガイドラインをうけて、2007年厚生労働省が70℃以上のお湯で調乳することをすすめるようになりました。(中略)栄養素については、熱に弱いビタミンやラクトフェリンなど影響を受けるものはありますが、必要量は十分配慮していますので高温調乳により栄養成分が不足する心配はありません。(後略)
森永乳業株式会社
多くの産院でも使用されている粉ミルク「ほほえみ」の販売元である明治のHPにも、同じような記載がありました。
粉ミルクは熱によって栄養素が損なわれることを想定して作られているのですね。
70℃以上の高温調乳が必要な理由は、粉ミルクに含まれていることがある「サカザキ菌」などの細菌を死滅させるためです。
以上のことから、ミルクのお湯は70℃~100℃のお湯で作ると良いことが分かります。
私は先日義母に「ミルクは熱湯で作ってはだめなことは知ってた?」と言われました。
まだまだミルクを熱湯で作ってはいけないと思っている人は多いようなので、正しい知識を身に付けたいですね。
ケトルを使用した安全なミルクの作り方
ここまでの情報を踏まえて、より安全な「ケトルを使用したミルクの作り方」をまとめてみました。
浄水器の水や湯冷ましとケトルを使うと、安全なミルクを素早く作ることができます。
- 1ケトルに浄水器の水、または湯冷ましを必要量入れ沸騰させる
(温度設定できる場合は80℃に設定する)哺乳瓶に注ぐときに温度が下がるから
80℃設定がおすすめ!
- 2お湯を沸かしているうちに哺乳瓶に粉ミルクを必要量入れる
専用スプーンすりきりで正確に測る
- 3出来上がり量3分の2までお湯を入れて粉を溶かす(熱湯なら半分くらい)
少なすぎると粉が溶け切らなかったり、
冷たいミルクになってしまうから注意してね
- 4浄水器の水、または湯冷ましを出来上がり量まで入れる
哺乳瓶を水平な場所に置いて、
目盛りと目線を合わせると正確な量が分かるよ
- 5乳首、キャップをつけて混ぜる
- 6温度を確認して完成
適温は人肌くらい(約36℃)。熱い場合は流水や氷水で冷やす
ミルクは濃すぎたり、薄すぎてはいけないので、粉と水分を正確に入れることが大切ですよ。
この方法を使えば数分でミルクを作ることができて、赤ちゃんを長時間待たせることがなくなります♪
我が家では温度設定ができるケトルを導入してから、ミルク作りの時短ができました。
ミルク作りにおすすめしたいケトル3選
ここまでで、ミルク作りにケトルを使うと時短になることが分かりました。
ケトルは商品によって特徴があり、温度設定ができたり、安全面に配慮された商品など様々です。
ケトルっていろいろな商品があってどれを買えば良いか分からない
ミルク作りに適したケトルが知りたいわ!
そんなあなたにミルク作りに便利な機能が備わっているケトルを3つ紹介します。
私も出産するにあたってケトルの購入を検討したときに、種類がありすぎて迷ってしまった経験があるので、購入を検討している方は参考にしてみてください。
温度設定が便利なT-falアプレシアロックコントロール
「あっという間にすぐに沸く」でお馴染みのT-falの電気ケトルで、温度設定、転倒防止機能、保温機能が便利な商品がありました。
この商品のおすすめポイントはこちらです。
- お湯が早く沸く(カップ1杯分なら約68秒)
- 8段階の温度設定機能付き(40℃、60℃、70℃、80℃、85℃、90℃、95℃、100℃)
- 転倒お湯もれロックで万が一倒れても安全
- 目盛りが見やすくお湯の残量が一目で分かる
80℃に温度設定ができることがこのケトルを特におすすめするポイントです。
ミルク以外にも、紅茶や日本茶を飲むときに最適な温度設定ができるので、育児の合間にホッと一息つきたいときにも使えますよ♪
我が家は前シリーズのケトルを使っていて、転倒お湯もれロックがなく、万が一倒れることがないよう細心の注意を払っています。
転倒防止機能は小さな子どもがいるご家庭ならぜひつけておきたい機能ですね。
お湯の量が調節しやすいアイリスオーヤマドリップケトル
注ぎ口が細いので、お湯の量を正確に測る必要があるミルク作りにはとても便利な商品です。
この商品のおすすめポイントはこちらです。
- 注ぎ口が細く、お湯を少量ずつ注げる
- 温度設定可能で、5℃刻みで変更できる(60℃~100℃)
- おしゃれな見た目
私の実家でも別メーカーの温度設定可能なドリップケトルを使用していて、里帰りしていた時に使用してとても便利でした。
注ぎ口が細いので「ミルクのお湯を入れすぎてしまった!」ということがほぼなくなります。
通常のケトルの注ぎ口だと、哺乳瓶の目盛りぴったりにお湯を入れることはなかなか難しいです。
実家のケトルは温度調節が1℃単位で変更するタイプだったので、80℃に設定するためにボタンを何度も押していました。
この商品は5℃刻みなので数回押すだけで80℃に設定できます。
お湯を沸かしたときにケトル本体も熱くなるので、使用する際は十分注意してください。
ドリップ機能と蒸気レスが嬉しい象印CK-AX08
温度設定機能はありませんが、90℃で保温できてハンドドリップ機能付きの商品です。
この商品のおすすめポイントはこちらです。
- 1時間の保温機能付き(90℃)
- ハンドドリップモードあり(切り換え式)
- 蒸気レス構造
- 転倒湯もれ防止機能付き
- 外側が熱くなりにくい「本体二重構造」
私はこの機能を見たときに、温度設定ができないこと以外は、ミルク作りに最適な電気ケトルだと思いました!
温度設定ができない点は、お湯を早めに沸かして90℃に保温しておくことでカバーできます。
100℃のお湯でミルクを作っても問題ないので、お湯と湯冷ましの量を調節すれば、簡単に適温のミルクが作れますよ。
注ぎ口がハンドドリップモードと通常モードで切り換えができるので、用途に合わせた注ぎ方ができる点も嬉しいポイントです。
まとめ
- ミルク作りにケトルを使うことはだめではないが、浄水器の水や湯冷ましを使うとより安全
- ミルク作りでケトルがだめと言われてる理由は「有害物質が除去できない」「お湯を冷ますことに時間がかかる」という2点
- 水道水には「塩素」や「トリハロメタン」といった有害物質が含まれていて、10分以上沸騰させないと除去できない
- 「塩素」や「トリハロメタン」は水質基準で安全な基準が定められているので、過度な心配は不要である
- 浄水器の水や湯冷ましは有害物質が除去されているので、より安全でおすすめ
- 粉ミルクは熱で栄養素が損なわれることを考慮して作られてるので、熱湯でミルクを作っても良い
- 「サカザキ菌」などの細菌を死滅させるために必ず70℃以上のお湯を使う。哺乳瓶に注ぐときの温度低下も考えると80℃のお湯がおすすめ
- 浄水器の水や湯冷まし、ケトルを使うとより安全なミルクを素早く作ることができる
- ミルク作りにおすすめのケトルは温度設定ができ、注ぎ口が細くてお湯を少量ずつ注げる商品。安全面も考慮して選ぶと良い
ミルク作りにケトルを使うことはだめではありませんが、浄水器の水や湯冷ましを合わせて使うとより安全なミルクを素早く作ることができます。
私はミルク作りにケトルを使っていて便利だったので、ケトルがだめと聞いて不安になりました。
しかし、正しい情報を知り留意点さえ押さえればむしろメリットの方が大きいと感じました。
ケトルはミルク作りだけでなく、料理やティータイムなどいろいろな場面で活躍してくれる便利アイテムです。
便利なアイテムはどんどん取り入れて、家事や育児の時短をしながら、子どもと関わったり自分時間を作りましょう♪
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