スーパーなどで売っている安い卵は衛生面や薬品の投与で安全ではないんじゃないかと思う方も多いと思いますが危険ではありません。
安い卵はケージ飼いで鶏には自由がなくストレスが多いです。
安い卵はにわとりがストレスをかかえながら大量に卵を生んだり、動物愛護の観点からも考えなくてはいけない課題はあります。
でも、薬品の使用は法律で厳しく管理されていて、ケージ飼いの飼育方法は衛生的なのです。
ケージ飼いではふんに触れたり害虫を食べてしまう事がないので安全に飼育されています。
私は、卵が大好きで毎日1~2個は食べるので、安心安全の卵を食べられると聞いて安心しました。
安い卵は危険ではない理由を色々な角度から紹介していきますね。
安い卵は危険と言われる理由は薬品使用を疑われるから
安い卵は危険だと言われることがあります。値段が安い分、裏があるのではないかと思われているのです。
私も安い卵は薬品を多く使っていてにわとりに無理やり卵を生ませて大量生産しているイメージがあります。
インターネットなどを見ると、抗生物質を大量に投与しているとか、遺伝子組み換え肥料を使っているなどの情報が出てきて、安い卵に対して不安に思っていました。
でも本当に危険なものなら店頭に並ばないのではないかと思うようにもなりました。日本での卵はほぼ国産です。
(前略)卵は生鮮品であることや、殻が割れやすく、長時間の輸送に適さないことから、輸入の割合は少なく、令和2(2020)年度の自給率は97%(重量ベース)と、ほとんど国内で生産されています。(後略)
農林水産省
そしてスーパーで売っている卵のほとんどがケージ飼いの卵です。
これだけ安い卵が流通しているのに危険で食べない方がいいのでしょうか?
安い卵がなぜ危険だといわれているのか調べてみました。
日本の養鶏は抗生物質などの薬品は法律で使用を管理されている
日本の養鶏は抗生物質やにわとりが病気になった時の薬品を使用するにあたって法律で管理されています。
日本の養鶏は3種類の飼育方法があります。
- ケージににわとりをいれて飼育し卵を生ませるケージ飼い
- にわとりを鶏舎の中で地面の上に放して飼育して卵を生ませる平飼い
- にわとりが屋外と鶏小屋を自由に行き来できる環境で飼育して卵を生ませる放し飼い
一番多いのがケージ飼いで、日本の養鶏のほとんどがケージ飼いで卵を生んでいます。
ケージは狭い金網に中ににわとりを閉じ込めて自由に動けないようにして卵を生ませるので、ストレスでにわとりの寿命が短いと言われています。
抗生物質を投与した卵を出荷していると思われますが、飼育安全法で抗生物質の使用は厳しく決められています。
抗生物質まみれの卵が出回っていることはないのです。
日本卵業協会によると、飼料安全法により抗生物質、抗菌製剤の使用は一切認められておりませんので、国内産のたまごには、これらの物質は含まれておりません。とあります。
抗生物質の使用については法律で厳しく決められていることがわかりますね。
私は抗生物質を大量に使っていると思っていたので間違った情報を信じてしまったと反省しました。
もちろんにわとりが病気になった時には、薬を投与することがあります。
JA全農たまご株式会社によると、にわとりに使用する医薬品は法律で規制されています。
にわとりが病気になると医薬品が使用されるけど、医薬品使用後は一定期間たまごの出荷が停止されるとあります。
卵に医薬品が残っていることはないという事ですね。
薬品を多く使っていると思っていたので、安心しました。
しっかり正しい情報を確認することは大事なことなんだと改めて思いました。
安い卵は高い卵と違いは餌と育て方と飼い方の違い
安い卵と高い卵では何が違うかというと、餌と育て方・飼い方の違いによって生じるコストの差です。
飼育方法は3種類あるとお話ししましたね。
その中で平飼いと放し飼いは、にわとりを自由に運動させるために広い土地で飼育する必要があります。
特に平飼いはにわとりの習性を考えて走り回ったり、砂遊びが出来たり、夜になると止まり木でねたりとてものびのびとした環境で飼育されます。
私はテレビで平飼いの養鶏場を見たことがあります。
にわとりが楽しそうに走り回っていて、ストレスのない環境なので卵も美味しいんだろうなと思った事があります。
でも、広い敷地でにわとりを放して飼うので、管理が大変になりますよね。
にわとりが走り回っている環境だと、どうしても病気やけがをしているにわとりを見つけにくいというデメリットもあります。
にわとりが自由に卵を生むので、卵を生む数はケージ飼いのにわとりよりは少なくなってしまいます。
そのためにどうしても値段が高くなってしまいます。
我が家ではみんな卵料理が大好きなので、平飼いの卵を食べてみたいのですがお値段が気になってためらってしまいます。
ケージ飼いのにわとりは衛生的に管理されている
ケージ飼いのにわとりは、意外にも平飼いのにわとりよりも衛生的なのです。
(前略)給餌・給水作業や集卵作業の効率化・迅速化 =作業性の向上 産卵率の向上(飼料効率の向上) =生産効率向上 鶏糞、土壌菌との隔離、定期的な清掃消毒 =衛生管理徹底 等をはかるため、ケージ飼いがとり入れられています。(後略)
JA全農たまご株式会社
平飼いや放し飼いのにわとりはふんをすれば地面に落ちて、にわとりがふんを踏みながら歩く環境になります。
にわとりの足がふんで汚れます。土の中の害虫を食べてしまう事もあります。
確かに実家の近所で買っていたにわとりは、虫をつついて食べていたのを思い出しました。
ケージ飼いではふんが下に落ちるので、にわとりがふんを踏みながら歩くことがないし、害虫を食べてしまうこともないので衛生的なのです。
養鶏場を直接見たことはないですが、衛生的に管理されているという事がわかって安心しました。
それぞれの飼育方法のメリット、デメリットがありますが、私はケージ飼いの卵も悪くないと思いました。
アニマルウェルフェア(動物福祉)の考えが世界で広がっている
今はアニマルウェア(動物福祉)を考える時代です。「ケージに入れて飼うなんてかわいそう」だという考えが世界中に広まっています。
ケージ飼いは衛生的だという事がわかりました。
確かにケージ飼いは衛生的ではありますが、にわとりにとっては安心できる環境とはいいきれませんよね。
欧米企業がケージフリーでの飼育へと切り替えるように動いています。日本でもそのような動きが始まっています。
私もケージに閉じ込めて、卵を生み続けるだけの一生をにわとりは望んでいるのかを考えると心が苦しくなります。
これはとても難しい問題ですぐに答えが出せることではないですよね。
いますぐケージフリーに出来るわけではないので話し合いは必要だと感じています。
ただ、今は一生をかけてがんばって生んでくれた卵をありがたくいただくことがにわとりへの一番の敬意だと思っています。
感謝してありがたくいただくことが食育にもつながりますね。
日本の卵の安全性は世界トップクラス
日本の卵の安全性は世界でもトップクラスです。
日本は卵を生食する文化がありますね。私も卵かけご飯が好きでよく食べます。
すき焼きや牛丼などに生卵があるととてもうれしいですよね!
実は世界的にみても卵を生食する文化は珍しいのです。
なぜ海外では生食をしないのかというと、食中毒が危ないという事で卵は加熱して食べるものという考えが定着しているからです。
(前略)鶏の産卵する出口と糞尿する出口が同じため、家禽(かきん)の腸管内に常在しているサルモネラ菌が卵に付着している可能性が高いのです。品質管理や衛生管理が十分に整っていない海外では、食中毒になる人が毎年続出していることが悪いイメージを定着させた一番の理由です。(後略)
macaroni
海外の卵は日本ほど衛生管理が徹底されていない国も多いです。その為、卵を生食するのは危険といわれているのですね!
日本では衛生管理が徹底しているので、生食しても安全です。
もちろん、殻が割れた卵や、賞味期限が切れている卵などは危険度が高いので生で食べない方がいいですよ。
そして食中毒が気になる方は加熱した卵を食べて下さいね。
生卵も美味しいですが加熱した卵もとても美味しいですよね。
我が家では卵かけご飯も人気ですが、一番人気はオムライスです。
色々な卵料理が食べられる日本の卵は衛生管理が徹底されていて栄養も豊富な優れた食品です。
是非日々の食卓に卵料理を並べて下さいね。
卵は殻が薄いものがあるが品質には関係ない
卵は殻が薄いものがありますが品質には問題ありません。
卵を割る時に殻が薄くてすぐ割れるものと、殻がしっかりしていてなかなか割れないものがありますよね。
私もスーパーで買った卵を勢いよくコンコンしたら、殻が薄かったので床に落としてしまったことが何度もあります。
高い卵は買ったことがあまりないのでわかりませんが、スーパーの卵は殻の薄いものが結構ありますよね。
やっぱり安いから品質が良くないのかな?と思っていました。
卵の殻が薄くなるのはにわとりの日齢や摂取するカルシウムが影響しています。
卵の中身には特に問題はなく、殻が薄くても厚くてもおいしく食べられますよ。
(前略)殻の厚みについては:飼料のカルシウム分が大きく影響します。夏場は鶏の飼料の摂取量が大きく減り、卵の大きさが小さくなるため、殻の厚みは本来変わらないのですが、気温が急に下がったりすると飼料の摂取量の割に卵が大きくなることがあり、殻が薄くなることがあるようです。ただ、鶏によって個々の特徴や発育状態、日齢などそれぞれ違いがあります。(後略)
生活協同組合おおさかパルコープ
殻が薄いものはにわとりのカルシウム不足なんですね。
これから薄い殻の卵に当たったら、にわとりのカルシウムが足りてないんだなぁと思うようにします!
卵は積極的に取りたい完全栄養食
たまごの「丸金」
卵は積極的に取りたい完全栄養食です。卵は食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含んでいるからです。
すべての栄養素が含まれている食品なんてなかなかないですよね。
そして、スーパーの安い卵も平飼いの高い卵も栄養素は変わらないのです。
私は安い卵と高い卵では高い卵の方が栄養が高くて、安い卵の何倍も栄養があるのかと思っていたのでびっくりしました。
前述しましたが高い卵と安い卵の違いは餌と育て方・飼い方の違いです。
どうしても平飼いではコストがかかってしまいます。
卵は安くても高くても栄養満点で積極的に取りたい食品なんですね!
栄養は変わらないので、購入するときにどんな所をこだわりたいのかで選ぶ卵は変わってきます。
価格なのか、飼育方法なのか、餌なのか、あなたのこだわりで卵を選んでくださいね。
まとめ
- 安い卵が危険ではない理由は、日本の養鶏は抗生物質使用など法律で厳しく使用を管理されているから
- 安い卵と高い卵の違いは餌と育て方・飼い方の違いによって生じるコストの差だけで、どちらも危険ではない
- 今はアニマルウェア(動物福祉)という考えが世界で広がっているが、ケージ飼いのにわとりは、平飼いのにわとりよりも衛生的というメリットもある
- 海外では生食できないが、日本の卵は生食できるほど徹底した衛生管理がされている
- 卵の殻が薄いものは品質には問題はなく、にわとりのカルシウム不足なだけで危険ではない
- 卵は食物繊維とビタミンC以外のすべての栄養素を含んだ完全栄養食
安い卵は危険と思われていることがありますが、日本の養鶏はとても衛生的に管理されています。
養鶏場の種類は色々ありますが、どこの養鶏場でもおいしい卵を食卓にお届けしたい!という思いは一緒なのではないでしょうか?
あなたはどんな卵料理が好きですか?我が家では毎日朝から卵焼きを食べて元気に仕事に学校に向かっています。
是非美味しい卵料理で元気に毎日を過ごしてくださいね!
日本の安い卵は危険ではないことがわかったので、にわとりに感謝をして、安心して美味しい卵をいただきましょうね。
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