名もなき家事はリスト化するとかなりの数があるため、誰か1人が負担するのではなく家族で分担すると良いですよ。
名もなき家事は、主に家事を行う妻が担当している確率が高く、実際我が家も私がしています。
ちなみに夫は「ゴミ袋をゴミ捨て場に持って行く」のみの担当です。
分別、家中のゴミを集める、袋の取替え、袋にまとめるという工程はしていませんし、そもそもこれらの工程の存在や大変さに気付いていません。
何で気付かないの!?
問題を解決するために、まずは名もなき家事のリストを作って家族と共有しましょう!
ゴミ捨てだけでもいくつもの名もなき家事があるので、他の家事を含めてリスト化するとかなりの数になることは容易に想像できますね。
リスト化して家族に理解してもらうことで、あなたの負担やモヤモヤが解消されますよ♪
名もなき家事はリスト化するとたくさんある!
名もなき家事をリスト化すると、かなりたくさんの数があります!
名もなき家事とは、料理、掃除、洗濯などの代表的な家事に含まれない、日常生活における「名前が付かないほどちょっとした家事」の事を指します。
例えば、日用品などの補充、献立を考える、食器を片付ける、タオルの交換、洗濯前のチェックや色分けなどです。
子供がいる家庭であれば、お世話に関する項目も含まれるためさらに増えるでしょう。
1つ1つは大した作業ではなく誰でもできる内容のものが多いですが、数が多いため、主に行う妻の負担はかなり大きくなってしまいます。
我が家では、子供たちが大きくなってきたので「できることは自分でする」ということを教えているところです!
「やってもらって当たり前」という考えをやめ、家族で協力できると良いですね。
大和ハウスのアンケートで夫婦間の認識のズレが判明
2017年に大和ハウス工業株式会社が名もなき家事についてのアンケートを実施したのですが、夫婦間で認識にズレがあるという結果が出ました。
「名もなき家事」という言葉は、このアンケートを実施した際に使用され、話題となったものです。
当時のアンケートは、妻と夫それぞれに対して行われ「30項目の作業を家事だと思うか」という内容でした。
アンケートでは30項目に絞っていますが、実際生活しているともっとたくさんありますよね。
項目は、家族の人数や生活スタイルによって異なってきます。
ちなみに私は「家事」という言葉は「家の事」と書いて家事なので、家のためにする事はすべて家事なのかなと考えています。
アンケートの結果を見ると、夫婦間で認識の違いがあるということがわかりましたので、順に見ていきましょう。
妻の方が多く家事だと認識している18項目
アンケートに使用された30項目のうち「妻が夫より多く家事だと思っている項目」は18項目あり、半数を超えていました。
「町内やマンションの会合に出席する」については、夫が家事だと思っていなくても不思議ではないかなと思いますが、私的には家事の1つです。
私が住んでいる地区は会合が年に1度で、地区の掃除が年に4度、その他にもゴミ捨て場の掃除や班長も順番に回ってきます。
地区に関することは、家族で協力する物だと私は考えており、ご主人が参加されている家庭は多くあります。
それ以外の項目を見ると、毎日のように行っている項目もあるにも関わらず、夫は家事だと認識してもらえていないかもしれないのかとショックを受けました。
例えばアイロン掛けは、夫の仕事用のワイシャツや子供の制服のブラウスなど、自分のためではなく家族のために行っている人も多いと思います。
それが家事だと認識されていないのかもしれないと思うと、悲しくなりますね。
夫の方が多く家事だと認識している11項目
反対に「夫が妻より多く家事だと思っている項目」は11項目ありました。
私はこの結果を見て、子供に関することが4項目も入っていて、特に「子供と会話する」を家事だと思っていることに驚きました。
会話が家事ってどういう感覚!?
大半の夫は、育児も家事と捉えている人が多いということなのでしょうか。
確かに育児の中に含まれる家事はたくさんありますが、会話や子供とのコミュニケーションは家事とは言わないですよね。
ちなみに、妻と夫で認識が同じである項目は以下のものでした。
この項目をお互いが家事だと認識しているというのは、何だかホッとしました。
しかし30項目もあって、同じ割合で家事だと認識している項目がたった1つしかないのですね。
このような夫婦間の認識のズレにより、どちらかに負担が偏ってしまっているのではないでしょうか。
問題点は気付かれないことと妻の負担が大きいこと
名もなき家事の問題点は、代表的な家事の影に隠れて気付かれないことが多く、加えて家事を中心に行っている妻の負担が大きいことです。
下記の画像は「名もなき家事を誰が積極的にやっているか?」というアンケートの回答をグラフにした物です。
大和ハウス工業株式会社公式
結果は一目瞭然で、圧倒的に妻が行っているとわかりますね。
我が家だけじゃなく、どの家庭でもそうなんだね。
名もなき家事は細々しており存在自体が気付かれにくく、気付いたとしても役割分担をしていない家庭が多いです。
そのため、役割分担を明確にしないまま、気付いた人や家事を中心的に行う妻がするという結果が生まれてしまうというわけです。
負担が特定の人に偏ると、夫婦や家族間で不満が溜まってしまい、日常生活を快適に過ごすことができなくなるため、改善しなければいけませんね。
次項から、改善策を提案していこうと思います!
リストで見える化して分担!その他の解決策も提案
名もなき家事は各家庭でリスト化し、家族に理解してもらい、その上でそれぞれができることを話し合って分担しましょう。
まずは家族に理解してもらうために、主に名もなき家事を行っている人が中心となってリスト化してみることをオススメします!
我が家でもこれを機にリスト化してみましたが、なんと約100個になりました。
これまで日々「気付いたらこのようにして欲しい」と口で伝えてきましたが、改善されないことに不満は募るばかりでした。
紙に書き出してみて家族に見せたところ、知らない間に行われていることに驚いていましたが、理解してもらうことに成功しましたよ!
ママ一人でこんなにしてたんだ!
子供たちは素直なので「できることは自分でする」と前向きな発言が出て、嬉しく思いました♪
夫はそれでも分担に乗り気ではありませんが、理解してもらい一歩前進できたので、リスト化した意味はあったと思います!
必要な家事かを考えて仕組みを変え省略化する
そもそもこの家事をし続ける必要があるのかということを考え、仕組みを変えることで、家事を省略化してみましょう。
生活していく上で「この家事が面倒だなぁ、したくないなぁ」と思う家事はありませんか?
私が面倒だと感じていた家事の1つは、家族全員分の衣替えです。
季節の変わり目に行うものなので年に数回のことですが、家族分となると結構な労力で、時間がかかりますよね。
以前はオフシーズンの衣類を衣装ケースの中に畳んで収納し、オンシーズンの物をハンガーにかけていました。
ハンガーを外す、畳んで収納、ハンガーにかけ直すという工程がいつしか面倒になり、衣装ケースでの保管をやめる事にしました!
所有する数を絞りすべてかけて収納することで、衣替えだけでなく衣類を畳む必要もなくなり、子供たちが自分で選ぶようになるなど、良いことしかありません。
一石三鳥♪
仕組みを変えるとなると最初は大変ですが、その先ずっと楽になるので、ぜひやってみて下さいね♪
アプリで共有し家族で楽しく家事をしよう!
名もなき家事のリストを管理できるアプリがあり、家族で共有することができます。
家族で話し合う際、紙に書き出して管理してももちろん良いですが、アプリを利用するとリアルタイムで共有できますし、追加や削除も簡単で便利ですよ♪
検索してみると何種類か出てきましたが、今回は実際に私がダウンロードしてみた2種類のアプリをご紹介していきます。
興味がある方は、試しに利用してみて下さいね♪
家事分担を夫婦でハッピーに!デザインが可愛いYieto
夫と妻の家事分担を、2人にとってハッピーにすることを目的として作られた「Yieto(イエト)」というアプリです。
アプリを開始すると画像のように現状把握をする事になっており、現在担当している家事が夫、妻、2人のうちどれなのかを選択していきます。
家事だけでなく育児に関する項目もたくさんあり、内容が充実していますよ。
私は、自分たちでリストアップしなくてもある程度の数の項目がすでに登録されているため、すぐに利用ができるところが良いなと思いました。
すべての項目を入力すると、現状のマップが完成します。
色で分けられているため、誰の負担が大きいのか一目瞭然です!
これを元に話し合いを行うことで、夫婦間の認識のズレを改善していくことができますよ。
私は、対象が夫婦であるため、子供たちが一緒に利用できないことが唯一残念な点だなと思いました。
それを除けば、その他にもトーク機能やリマインダー機能などもあり、コミュニケーションを取りながら楽しく取めて便利なアプリですよ。
ご褒美機能でやる気UP!家族で使えるアプリ
次に紹介するのは「家事の名は」というアプリで、名もなき家事をリスト化し、家族で共有することが可能です。
こちらのアプリは、アプリストアで「名もなき家事」と検索すると表示されました!
メンバーの追加は、QRコードを読み込むだけで簡単にできますよ。
このアプリの特徴は、家事をすればするだけポイントが貯まるという点で、自分でカスタマイズが可能です。
貯めたポイントはご褒美と交換することができるため、特に子供は楽しみながら協力してくれるのではと期待できますね!
我が家でもさっそくダウンロードして、家族で利用を始めてみました。
夫のポイントはなかなか貯まっていませんが、私や子供たちは順調にポイントが貯まっていて、楽しく競い合っています!
どちらのアプリも楽しみながら利用できるという共通点があり、家族も積極的に参加してくれるようになったので、利用する価値があるとわかりました。
こちらの記事では、他にもおすすめの家事シェアアプリの紹介などをしていますので、ぜひ併せて読んでみて下さいね♪
本を読むことで名もなき家事が理解できる
リストを作成して名もなき家事の大変さを伝えても家族に理解してもらえない場合、名もなき家事についての本を読んでもらうことも1つの手です。
一緒にリスト化してみても、いまいち家族がピンときてくれない、大変だと理解してもらえない場合もありますよね。
そんなに大変じゃないでしょ?
わざわざ分担しなくても、気付いた人がやれば良いじゃん!
「できる人がやれば良い」と私も思いますし理想ですが、気付いても面倒でしてくれず、結局同じ人がやることになるんですよね。
調べてみると、名もなき家事について書かれている本はいくつかあるとわかりました。
話すだけでは伝わりにくいことも、本などを読むと「なるほど」と思ってもらえるかもしれませんよ!
今回、実際に私が2冊読んでみましたので、紹介していきますね。
家事を妖怪に例えて退治!漫画だからサクサク読める
1冊目は、大和ハウス工業株式会社が制作協力している、カワグチマサミさんのコミックエッセイ「名もなき家事妖怪」です。
こちらの本は、漫画なので子供から大人までサクサク読めますよ!
家事や育児に悩む4人家族のお母さん、トモコの前にねこ妖怪「ニャン吉」が出現し、名もなき家事妖怪を可視化して一緒に退治する方法を提案するというお話です。
家族に理解してもらい分担して一度は上手くいくのですが、だんだん家族が面倒になり結局お母さんだけがやっている状況に戻るところはリアルだなと思いました。
私はしてくれないとつい文句を言ってしまうのですが、本の家族はなぜできないのか原因を洗い出し解決策を家族で考えていてハッとしました。
すぐに文句を言うのではなく、1つでも何かしてくれたら感謝の気持ちを伝えることがとても大事だなと思ったので、私も実践していきたいです!
5つの法則で家事を楽しく減らすアイデアが満載
2冊目は、知的家事プロデューサー本間朝子さんの「名もなき家事を楽しく減らす法」です。
こちらの本では、大きく分けて5つの法則に当てはめながら、気持ち良く家の中を整えていくアイデアが提案されています。
法則1 その時、その場で終えてしまう
法則2 簡略化し、とことん手間を減らす
法則3 困っているモノ自体を変える
法則4 やらずに済ませる
法則5 みんなで盛り上がる
私はかれこれ10年以上専業主婦をしていますが、夫は朝早くから夜遅くまで仕事で不在です。
その間に子供が2人産まれましたが、ワンオペの日々で家事が蔑ろになることも多々ありました。
試行錯誤を繰り返した結果、この本の法則1〜3については、自然と取り入れていたと気付きちょっと嬉しくなりました。
先ほど提案した解決策と重なる部分がかなり多かったです。
細かい内容については実際に本を読んで欲しいのですが、簡略化やモノ自体を変えることはすぐにできるので、ぜひやってみて下さい!
法則5は、1冊目の本でも学んだように「伝え方」が大事だということです。
「やってもらえると助かる」などのプラスの感情を織り込んで伝えるということを、今後は意識したいと感じました。
まとめ
- 名もなき家事はリスト化するとかなりの数があるため、誰か1人が負担するのではなく家族で分担すると良い
- 大和ハウス工業株式会社のアンケートで、名もなき家事に対して夫婦間で認識にズレがあるという結果が出た
- 名もなき家事の問題点は、代表的な家事の影に隠れて気付かれないことと、家事を中心に行っている妻の負担が大きいこと
- 名もなき家事は各家庭でリスト化し、家族に理解してもらい、それぞれができることを話し合い分担すると良い
- 必要な家事なのかを再考し、家事の仕組みを変えることで、省略化をするのもおすすめ
- 紙にリスト化するのも良いが、アプリでリスト化することで、家族で共有することができる
- 名もなき家事を題材にした本はいくつか出版されているので、話し合いが上手く進まなかったり理解が得られない場合に読んでもらうのも1つの手段
名もなき家事は生活をしていく上で必ず発生する物ですが、ずっと主に家事を行う人が負担してきました。
近年では共働きの家庭も増えていますし、例え専業主婦でも、誰か1人に負担が集まるという状況は良くないでよね。
まずは家族で話し合いをして、名もなき家事の内容や負担について理解してもらいましょう。
リストにして見える化すると、より家族が理解しやすいのでぜひ作ってみてくださいね♪
我が家もようやく理解してもらえるようになったので、問題が起きるたびに話し合い、全員が快適に暮らせるよう頑張っていきたいと思います!
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