あさりの砂抜きはお湯で行うと時短ができる上、失敗を減らせますよ!
あさりの美味しい季節になるとあさり料理をしたくなりますが、食べる時のあのジャリジャリが心配になることもありますよね。
お味噌汁や酒蒸しなどにピッタリのあさりは、調理する前に砂抜きをされると思います。
砂抜きは意外と時間がかかりますし、時間がかかった割に失敗するとジャリジャリして嫌ですよね。
通常は塩水で行うので、塩水とお湯で実験したのですがお湯で行ったほうが失敗も少なく、時短にもなりました。
子どもも一緒に食べるなら、出来るだけ砂抜きは失敗したくないですよね。
今回は実際にあさりの砂抜きを塩水とお湯で行った結果をまとめました!
砂抜きに失敗したかどうかの見分け方や冷凍保存の方法などもまとめたので最後まで要チェックです!
あさりの砂抜きはお湯で時短して失敗を減らそう
あさりの砂抜きはお湯を使うと時短する事ができます。
しかも、簡単にできるので、失敗も少ないです。
通常、あさりの砂抜きしようと思うと、塩水を作り、冷暗所で数時間から一晩置いておくというイメージがありますよね。
私はとても手間になるというイメージがあり、あさり料理は面倒だなと感じていました。
毎日の仕事の終わり際に「今日の夕飯は何にしよう?」と考えることがよくあるのですが、あさりは砂抜きが必要なので敬遠していました。
過去にお湯でするとすぐに砂抜きできるということをレシピサイトで見て実践したことがありますが、結構砂が残っていて残念な気持ちになったことがありました。
砂抜きはお湯で行うことで10~20分程で完了するのでかなりの時短になります。
過去の失敗から、今回はしっかりと手順を確認して砂抜き実験をしました。
こちらのあさり達を半分ずつ違う方法で砂抜きをして実験してみました。
砂抜きの手順とともに実験結果もお伝えしていきますね!
あさりの砂抜きは50度洗いが効果的!
あさりの砂抜きには50度のお湯を使うのが効果的です!
我が家では夏場にお風呂にお湯をためる時は約40度程でためるので、50度といえば結構な熱さだと思います。
そんな熱いお湯の中にあさりを入れると茹でられてしまいそうですよね。
実際はのぼせたような状態になっていて、少しグッタリとしていました。
しかし、この状態が砂抜きにはもってこいなのです。
それでは、50度のお湯で行う砂抜き方法をご紹介していきます。
- Step1平たいバットを準備する
バット網があるとなお良い
- Step2バットに水を注ぐ
バットの3分の1程度
- Step3水の入ったバットに沸かしたての熱湯を注ぐ
さらに3分の1程度
- Step4手でかき混ぜながら少し熱いかなと思う程度まで注ぐ
水:熱湯₌1:1の割合でおおよそ50度になります
- Step550度のお湯の中に洗ったあさりを入れる
- Step6アルミホイルや新聞紙などをかぶせ、空気穴を開けて10分ほど放置する
- Step7殻同士を擦り合わせるようにガシガシと洗う
殻の隙間にある砂が取れる
- Step8きれいな水で洗い流して完了
調理用の温度計がある場合は使用すると間違いないと思います。
もしくは、給湯器がある方は給湯器の温度を50度にしてお湯を出して使うとよいかなと思います。
ズボラな我が家には調理用の温度計がないので、お風呂を想像しながらお湯を作りました。
お風呂の温度は42度くらいなので50度となると熱湯風呂という感じです。
いつもお風呂に入っているよりもかなり熱めで、なんとか触ることができるくらいの温度に調整しました。
あさりをお湯に入れた瞬間、水管を出して少しグッタリした様子を見せてくれました。
「ヒートショック」の状態になっているということです。
急激に温度変化が起こると驚いて勢いよく呼吸をするため、一緒に砂も吐き出してくれるという仕組みです。
この方法で砂抜きを行った結果、なんとジャリジャリを感じたのはわずか2つでした。
全部の砂を抜ききることはできなかったですが、かなり優秀だと思います。
子ども達も食べてくれたので良かったです。
50度のお湯で砂抜きする時の注意点
50度のお湯で砂抜きをする際はあさりが死んでしまわないように注意が必要です。
注意することは大きく4つあります。砂抜きを失敗しないように注意点を確認していきましょう。
- お湯の温度が高すぎ
- お湯の温度が低すぎ
- 放置時間を長くしすぎない
- ガシガシ洗いをしっかり行う
注意点をひとつずつ少し詳しく見ていきたいと思います。
お湯の温度が高すぎる
お湯の温度が50度より高すぎる場合、あさりが茹で上がってしまい、砂を吐き出さなくなります。
お湯を使う砂抜きはヒートショックを利用して砂抜きするので、温度が高すぎるお湯を使うとあさりが調理された状態になってしまいます。
あさりに上手く砂抜きをしてもらうには50度という温度をしっかりと守りましょう。
お湯の温度が低すぎる
次は反対にお湯の温度が低すぎるという場合です。
あさりは20℃前後で活発に活動すると言われています。
そのため、それ以下になると眠ったような状態になり、砂を吐き出さなくなります。
また、40℃以下の場合は雑菌が繁殖しやすくなってしまうので、砂抜きする際の温度はとても重要になってきます。
放置時間が長すぎる
50度洗いをするときはあまり長く放置するとあさりが茹で上がった状態になってしまい熱が通って死んでしまいます。
放置時間は5~10分が理想です。さらに静かな場所に置くということも大事になってきます。
私は以前、「もう少し置いたらもっと砂を吐いてくれるだろう」と思いながらかなり長い時間放置したことがありました。
結果、調理して食べた時にジャリジャリした記憶があります。
ガシガシ洗いをしっかり行う
ガシガシと貝同士を擦り合わせて洗っていないとジャリジャリが残る要因になります。
ガシガシ洗いをすることで貝の隙間などに付着している砂を落とすことができます。
この工程を省いてしまうと調理して食べた時にジャリジャリを体験してしまうことになります。
50度のお湯に浸け5分程経ったあとにしっかりとガシガシするのがポイントです。
砂抜きを塩水でするときは濃度に注意
あさりの砂抜きを塩水を使って行う方法がありますが、濃度には注意が必要です。
濃すぎても薄すぎても上手く砂を吐いてくれず、ジャリジャリのあさりを食べないといけなくなります。
それでは塩水での砂抜き方法をご紹介します。
- Step1平たいバットを準備する
バット網があるとなお良い
- Step2バットに洗ったあさりを入れ、重ならないように並べる
- Step3濃度が3%の塩水を作り、あさりが並んだバットに注ぐ
あさりの頭が少し出る程度
- Step4アルミホイルや新聞紙をかぶせてあさりが呼吸できるよう空気穴を数か所開ける
- Step5そのまま静かな場所に5~6時間放置
室内温度が高い夏場は冷蔵庫に入れると良い
- Step6流水で洗って完了
濃度が3%の塩水を作るというところが一番の山場ではないでしょうか。
塩分濃度が3%になるよう計算しながら塩水を作ったのですが、私は正直言うと、このやり方は失敗してしまいました。
濃度が薄すぎたのか濃すぎたのか、写真の内の半分ほど砂が残っていました。
これは失敗かなと思い子ども達には食べさせられなかったです。
塩水で砂抜きしたものはあさりバター醤油にしたのですが、なかなかのジャリジャリ感でした。
時間をかけて塩水を作り、たくさん砂を吐いてくれるかなと期待しながら5時間待ったのですが失敗してしまいました。
この実験で勉強したことは塩分濃度3%は絶対に守らないといけないということです。
塩分を計る機器などは我が家にないため、水1カップ(200ml)に塩小さじ1(5g程)を混ぜたものを2回作り行いました。
塩分を計る機器をお持ちの場合は使用されることをおすすめします。
あさりが開かないのは砂抜きに失敗した可能性あり
砂抜きが終わった後、火を通してもあさりが開かない時は砂抜きに失敗している可能性があります。
開かないということは、既にあさりが死んでしまっている可能性が高いということです。
あさりが死んでしまっているのかを見分ける方法がいくつかありますので、簡単にご紹介します。
- 水管を出している場合、水管を触っても塩をかけても引っ込めない
- 加熱調理した際に殻が開かない
- 砂抜き時のお湯が白く濁っている
- 異臭がする
上記のような場合はあさりが死んでしまい、砂抜きに失敗している可能性が高いと言えます。
例えば、お湯の温度が35〜40度などでぬるいと、雑菌が繁殖して異臭がすることがあります。
(前略)細菌の繁殖を抑制するには、TT管理(温度と時間)が要となります。(中略)細菌が増殖しやすい20℃~40℃の温度領域に長時間放置しない。(後略)
株式会社 東邦微生物病研究所
私が砂抜きをした際には幸運にも死んでいるあさりはいなかったようです。
砂抜き前から死んでしまっているあさりがいた場合には雑菌繁殖の観点から、他のあさりにも少し注意が必要だなと思いました。
砂抜き前にあさり1つずつに目を配ってあげることも大事だなと思いました。
あさりの砂抜きが失敗しても食べれる
あさりは砂抜きに失敗してしまってももちろん食べることができます。しかし、それには少し要件があります。
- 砂抜きの方法が悪く砂抜き中に死んでしまったものでも、すぐに調理したものであること
- 砂抜きする前から既に死んでしまっていたあさりでないこと
- 異臭がしないもの
- お湯が白く濁っていないこと
砂抜きに失敗しても上の要件に当てはまれば食べることができます。
しかし、砂抜きの失敗の仕方によっては食べない方が良い場合もあります。
例えば、お湯に浸けたまま長時間経った場合です。
ぬるま湯の中に長時間浸かっていることになるので、雑菌が繁殖してしまっている可能性があります。
食中毒のおそれも出てくるので、この場合は食べない方がよいかなと思います。
私は塩水での砂抜きに失敗しましたが、塩水はぬるま湯ではなかったので通常通り調理をして食べられました。
食中毒などのおそれがなければ、砂抜きに失敗しても食べられるということですね。
ただし、ジャリジャリは覚悟してお召し上がりください。
砂抜きしてもすぐに食べないなら冷凍保存がおすすめ
お湯や塩水を使って砂抜きした後、すぐに食べないのであれば冷凍保存する事をおすすめします。
料理に使う予定よりもたくさんのあさりが手元にある場合、砂抜きは一気に終わらせて冷凍しておくのが便利です。
私はたまに無性にあさりのお出汁がきいたお味噌汁が飲みたくなります。
そんな時に砂抜き済みの冷凍あさりがあると手軽に飲めるので、仕事が遅くなった日でも砂抜きの時間を待たなくて良いのは嬉しいです。
殻付きのまま冷凍しておく方法とむき身にして冷凍しておく方法を簡単に紹介していきますね。
殻付きのあさりを上手に冷凍して活用しよう
冷凍する際は殻付きのままでも鮮度を長持ちさせることができますよ。
さらに嬉しいのが、冷凍することで3週間ほど保存が可能になります。
また、生のまま冷凍することで調理した時にうま味成分が出やすくなり、お料理も美味しくなりますよ。
- Step1あさりを砂抜きをしておく
あさりを先ほどご紹介した方法で砂抜きしておきます
- Step2キッチンペーパーでしっかりと表面の水気を拭いておく
- Step3フリーザーバッグに重ならないように平らに並べて入れる
- Step4フリーザーバッグ内の空気を抜きながらジップを閉じる
ストローなどを使って中の空気を吸い出しながら閉めると空気をしっかり抜くことができます
- Step5金属製のトレイに乗せて、冷凍庫に入れ急速冷凍させる
冷凍庫に急速冷凍用のトレイなどが付属している場合は、そちらを活用してもOK
砂抜き後に水気はしっかりと拭いておくこと、冷凍庫で急速冷凍することがポイントですね!
私はかなりのめんどくさがり屋なので、冷凍できるのであれば一気に砂抜きして冷凍し少しずつ使いたいなと思いました。
頻繁に食べるわけではありませんが、旦那さんもあさりが好きなので手軽に使えるようにしておけるのは嬉しいなと思います。
調理する際は必ず凍ったまま一気に加熱して使用してくださいね‼
自然解凍をしてしまうと貝柱の組織が壊れ、加熱しても殻が開かなくなってしまいます。
むき身で冷凍すれば殻のいらない料理で大活躍
殻ごと冷凍だけでなく、むき身にして冷凍することもできます。
むき身で冷凍することで、炊き込みご飯など殻を使わない料理で大活躍してくれますよ。
たしかに冷凍のシーフードミックスなどの中にあさりが入っているものを見かけます。
むき身にするにはひと手間かかりますが、その後の便利さは想像しただけで嬉しいですね。
- Step1あさりを砂抜きしておく
- Step2フライパンに並べて酒を回しかけ中火にかける
ふたをして酒蒸し状態にする - Step3殻が開いたら火を止めてボウルなどにうつす
- Step4スプーンなどで殻から身を外していく
ひと手間の作業ですがこれをしないとむき身になりません
- Step5冷凍用のジップバッグに平らに入れ、空気を抜きながらジップバッグの口を閉じる
- Step6金属トレイに入れて急速冷凍させる
1時間程経って様子を見て凍りかけていたら、少しほぐすことで使うときにバラバラになって使いやすいですよ
調理の時はもちろん凍ったまま使うことが出来ます。
むき身で冷凍するには殻から身を外すという作業が必要になるので、少し手間に感じますが、後々便利なのでここは我慢ですね。
ズボラな私も未来の自分のために頑張って、むき身冷凍に挑戦していきたいと思います!
お味噌汁の具材などで何にしようか迷った際にあさりの冷凍があるとすごく便利ですよね。
我が子たちは殻から身を外す作業などは好きそうなので、一緒に協力してもらいたいと思っています。
まとめ
- あさりの砂抜きはお湯を使うと簡単な上、時短ができ失敗も少ない
- あさりは50度のお湯で「ヒートショック」状態を利用するとかなり砂抜きできる
- 50度のお湯で砂抜きする時は、死んでしまわないように注意が必要
- お湯で砂抜きする時は温度、放置時間、ガシガシ洗いをしっかりするということに注意する
- 塩水で砂抜きをする時は、塩分濃度3%が大事
- 砂抜き後に火を通してもあさりが開かない時は砂抜きに失敗している可能性がある
- 砂抜き前に異臭などがしないか1つずつチェックすることが大事
- あさりは砂抜きに失敗しても食中毒のおそれがなければ食べられる
- あさりは砂抜きして冷凍保存しておくと使いたいときに気軽に使えて便利
今回はあさりの砂抜き実験の結果、お湯の方が失敗しにくいなと感じました。
もちろん、塩水で行ってもしっかりと塩分濃度に注意すればうまく砂抜きできると思います。
しかし、子育て中などは毎日が忙しく、出来るだけ時短したいときがあると思います。
そんな時に今回の砂抜き方法を思い出して、子ども達にも美味しく栄養を摂ってもらえたら嬉しいです。
しっかり砂抜きして美味しいあさり料理を作りましょう!
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