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妙なものにこだわる男、宮田珠己が表現する「旅行記」とは?!

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宮田珠己ってどんな人?

宮田珠己は、1964年生まれの旅行エッセイストです。
作家でありながら「変なカタチの海の生き物」「ベトナムの盆栽」「迷路のような旅館」「石」などさまざまな"妙なもの"への執着がある人物として知られています。そんな宮田珠己は、エッセイストとしての活動にとどまらず、ジェットコースター評論家としても活躍をされています。ちなみに、宮田珠己の愛称は「タマキング」であり、本人公認のファンサイトの名前は「タマキンガーの部屋」という、なんとも口に出すのが憚られるサイト名になっています。

宮田珠己の経歴は、始めから物書きとしての活躍ではありませんでした。兵庫県生まれの彼は、大阪大学の土木工学科を卒業後、株式会社リクルートの不動産関係の部門に配属されました。その後、編集部門に転属したことが彼の転機でした。求人広告を作る部門にいるなかで、面白いことをしようと思い社内報を作り始めたのでした。社内報が徐々に盛り上がりをみせ、旅行記を書き始めるようになりました。ここから、彼のエッセイストとしてのキャリアが始まりました。
その後、1995年に処女作『旅の理不尽』を自費出版したのちに退職し、アジアを中心に旅をしながら旅行記やエッセイを刊行しています。現在まで30冊近い著作があり、その中でも『東南アジア四次元日記』は2007年に第三回酒飲み書店員大賞を受賞しました。予定調和ではない、ユニークなテーマと妄想力全開で書かれた旅行記が人気を博しています。

宮田珠己の著書

そんな宮田珠己の著書をいくつかご紹介します。

1.『無脊椎水族館』

タイトルからして著者の好みのカテゴリーが丸出しともいえる一冊です。彼は、水族館へ行くメリットは二つあると語ります。ひとつは、「自力ではなかなか見ることができない変な生き物が間近でみられる」。そしてもうひとつは、「陰気で孤独であっても、ありのままになじめる空間である」ということです。全国19か所の水族館で見られる150種類以上の海の生き物をなんとオールカラーで紹介しています。
この本で紹介しているのは、水族館のスターやアイドルであるイルカ、ペンギンではなく、館内をまわったときに最後に現れる無脊椎動物ゾーンにいる動物たちです。クラゲやイカ、イソギンチャクやウミウシなど、どこかで見たことのある生物だけでなく、いったい何の生物の仲間かわからないものまでもが紹介されています。この本は著者とその友人である人生の路頭に迷う営業マンの「ふたりのおじさん」のゆるい掛け合いが注目ポイントです。『へんないきもの』という本がベストセラーになる昨今、この本を読んでゆるい気持ちで水族館に行ってみて、水族館のアイドル達に隠れた不思議なカタチ、生態をもった無脊椎動物に注目してみてはいかがでしょうか?

2.東京近郊スペクタクルさんぽ

この本は、「Webでも考える人」にて連載された同タイトルに加筆修正を加えて2018年の5月に出版されました。
「宮田珠己の真似をしたくてもアジアに旅する時間なんてないよ!」という方もご安心ください。東京近郊でも旅行が楽しめるのです。東京発、非日常行きの「スペクタクルさんぽ」で息をのむような体験をしてみませんか?
ところで、タイトルの「さんぽ」と「スペクタクル」はいったいどんなつながりがあるのでしょうか。それは、近年テレビでも人気な、昭和レトロやノスタルジックさを感じてほっと一息つくような「街散歩」ではなく、もっと刺激を求めた東京近郊の奇想天外なものに出会うことで、なんと「さんぽ」と「スペクタクル」を融合させてしまった「旅行記」がこの著書です。この本は、いつでも手が届く「散歩」を、長い休みを取らないと味わえないような「旅」に変えてしまうアッと驚く「スペクタクル」が感じられるスポットを数多く紹介しています。

この本で取り上げられているのは、町の下にひっそりと存在する地底湖、隠れキリシタンの秘密の神像、源流から河口まで1時間半で歩ける原初の川、ジェットコースターのようなモノレール(※湘南モノレールのことです)、稀代の天才彫師の神社彫刻、火山の噴火口を探検したゴンドラなど、東京近郊に存在するにもかかわらず普段の生活では出会うことのできない体験ができるスペクタクルなスポットたちです。

特に湘南モノレールに対する情熱は熱く、読者からは通勤で使っているのに気づかなかったという声まであり、本書の注目ポイントの一つにもなっている。この"ジェットコースターのようなモノレール"は、YOUTUBEで検索するとなんと大船駅から湘南江の島駅までのGoPro動画までもがアップロードされています!著書内でも「江ノ島に行くなら、鎌倉大仏は省略してでも湘南モノレールに乗るべき、」とまで述べられています。この本を読んでから現地に行って体感するか、遠方の方はYOUTUBE動画を見てそのスペクタクル感を実際に味わってみてはいかがでしょう。

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