学習障害(LD)の子供に勉強を教えるときのポイント

学習障害の生徒に対しては常識で判断してはいけない

「何でそんなこともわからないの?」

一生懸命教えてもわからない相手につい言いたくなる一言ですが、もちろんこれは禁句です。

普通に考えればわかるはずのことがわからない生徒はいます。

ただしその”普通”はあくまで教える側とその周りの常識なのであって、そんなことを言っても始まりません。

生徒目線に立った指導が必要なので、どう説明したら効果的か考えたり、生徒のペースに合わせるように気をつけています。

症状別に根気強い指導が必要

文章が読めない

学習障害と診断されている子供を教えるには本当に根気が必要です。

文字を読むのが苦手な子には音読をさせ、文章の読み方を教えねばなりません。

音読は普通単語ごとに区切って読むものですが、読字障害の子供は意味を飛ばして一文字ずつ切って読んだりします。

ですから文字のどこで区切って読むのかを教えねばなりません。

これができないと文章の解釈ができないわけですから、きちんと文章が読めるということは国語の基礎にあたる大切なことです。

文字が書けない

また、文字をきちんと書けないという子もいます。

単に字を覚えていないというのとはちょっと違って、漢字では他の字と意味を混同してしまったり、細部が全然違ったり、読めないぐらいにぐちゃぐちゃな字を書くのです。

小学校高学年になっても漢字どころかひらがなもしょっちゅう間違い、本人はそれに気づきません。

このような場合は文字をしっかり書く練習をさせ、細部まで見ることで改善をしていきます。

止め、はね、はらいは正確に覚えさせ、部首もしっかり書くようにさせます。

算数がわからない

数感覚というものが全くなく、数を理解することに難がある場合は算数の学習に苦労することになります。

簡単な数でも筆算で計算したり、数字が持つ意味がわからなかったり、数列から規則を見いだせなかったり。

算数が苦手な生徒は多いですが、その中でも算数を勉強していくために最低限必要な感覚がない場合は深刻です。

こんな場合は算数の学習進度をその生徒に合わせて、その子がついていけるペースで学習していくしかありません。

計算は機械的にできるようになるのですが、文章題となると作業の一つ一つが困難になるので、理解してくれるまでゆっくり説明することが大切です。

 

学習障害と言ってもさまざま

学習障害はいくつかの症状に大別しても、この子はこれ、ときっちり当てはまるものでもなく生徒ごとに見極めることが大切です。

文字が認識できていないから国語力全般に影響が出ている場合もありますし、書くことが苦手だから問題が解けない生徒もいます。

算数にしてもそうです。

国語力に難があるから文章題が全く解けない子もいれば、数感覚がないから解き方を丸暗記するしかなく文章題で苦労している子もいます。

また、全体的にゆっくりで周りの何倍も時間がかかってしまう子もいます。

その子がどういう傾向が強いかをしっかり見ていなければ、いくら頑張って指導をしても効果は出ないでしょう。

学習障害の生徒には個別対応が望ましい

学習障害の生徒の指導は集団指導では難しいです。

大多数の生徒のペースに合わせた授業進行で、置き去りにされていってしまうためです。

やはり、その子自身だけを見る個別指導のほうがよいでしょう。

お金は集団指導と比べれば、多くかかるかも知れませんが、ゆっくりでも確実な指導を希望するならマンツーマン、それも専門のプロに依頼した方が確実です。

もしくは、おうちでゆっくり我が子をみてあげるのもいいかもしれませんね。

自宅で学習できる教材(すららなど)を利用するのもいいでしょう。

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