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田辺青蛙

『モルテンおいしいです^q^』

第3回:シカゴへ到着しましたよ

成田空港から、11時間のフライトを終えてシカゴのオヘア空港に着いた。

外に出ると、青く澄んだ空の下ではためく万国旗が私たちを出迎えてくれた。

太陽の日差しが痛いほど強く、眩しい。

2人そろってアメリカの地で、最初に放った言葉は同じだった。

「暑い!」

「本当に冬にマイナス30度とかになんの? ってくらい暑い!」

「ここってそんなにカナダからも遠くない町じゃなかったっけ? マジ暑いよ!」

どうりで空港の人がみんな、日本と同じ半袖姿なわけだよなあと思いながら、外が寒いかもしれないと思い込んで着ていたパーカーを大急ぎで脱いだ。

そして、タクシーで宿泊先であり、SFイベントのワールドコンの会場でもある「ハイアット・リージェンシー・シカゴ」に向かった。


市内までは30分ちょっとくらいで、観光客だと思ってボラれたりしないかと、地図とメーターとiPhoneのGPS機能を交互に見ていたら少し酔ってしまった。

タクシーの運転手に「大丈夫か? 酔ったのならこれやるよ」と言われミントの葉っぱがプリントされたキャンディーをもらった。

別に物をもらったからというわけではないけれど、ぼったくりタクシーじゃないかと疑いながら、乗っていたことを少し照れくさく感じてしまった。

とくに料金は事前に調べていた金額と変わりはなく、少々あっけない感じもしたが無事ホテルに着いた。

ワールドコン会場となったハイアットホテル
ワールドコン会場となったハイアットホテル


ホテルには一目見て、あっ!こいつ絶対SFオタクだなと分かる人達が、わらわらと、ひしめいていた。

とくに変わった服装をしているわけではないのだけれど、何故かSFイベントのワールドコンに来ている人と、普通のホテルの宿泊客は容易に見分けがついたのだ。

ジーンズとTシャツ姿でも、なんかオタクっぽいオーラを纏っていると言えばいいんだろうか、どっか違うのだ。

年齢層は予想していたよりも高めで、ほとんどが30代の半ばからそれ以上のようだった。


私も遠目から見たらこんなかの一人なのかなあ……日本からわざわざ来てるってだけで、物凄いSFオタクだと思われたらどうしよう。

最近読んだSFは『銀魂』と『JIN―仁―』くらいだし、小説は『銀河ヒッチハイク・ガイド』と『華氏四五一度』……だけだし。

いや、でも別にみんなSFファンであるだけでエスパーじゃないんだ、私の読書量なんて見ただけでは分からないから別にいいかなっと、心の中で独り言を呟きながら、ホテルの地下1階にある受付でレジストレーションを済ませた。

「Seia Tanabe」と印刷されたワールドコンの名札を首から下げて、ぶらぶらとホテルと歩き回る以外とくにこれといってやることもなく、シカゴでの1日目が終わった。

ワールドコンの名札
ワールドコンの名札

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第3回 まずはタイトルを決めなくちゃ

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