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鹿児島一周の旅を続けよう。

われわれは曽木の滝を後にすると、西の霧島方面へ向かった。それから時計回りに大隈半島を南下する予定だ。

途中、飯富神社の仁王像に立ち寄る。こんな仁王だった。

次に見たのは伊邪那岐(いざなぎ)神社の仁王像で、こんな感じだった。

それとこんなの。

そしてその日は妙見温泉に泊まり、翌日最初に見に行ったのがこれ。霧島市隼人町熊野神社の仁王である。

みんなどうかしている。

なんなんだ、そのレモンみたいな目は。

「こういうのを見ると、変な顔の仁王だと思うかもしれませんが、私から見ると、鹿児島ってこういう顔の人いるなあ、って思うんです」

テレメンテイコ女史は言った。

私が鹿児島の仁王を見てきて感じるもうひとつの特徴は、上半身と下半身のかみ合わなさだ。

腰袴のところで切れているというか、子どもの頃ソフビの怪獣人形が好きでよく買ってもらったのだが、人形には手足が動かせるものと、お腹のところが回転するだけで手も足も動かないものがあって、この手も足も動かない人形は遊びづらかったのを思い出させる。もしこの仁王が動くとしたら腰のところで回転するだけで他は全然動かないに違いない。なんかそんな気がする。

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第20回 鹿児島2

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