ホーム 『日本全国津々うりゃうりゃ〈仕事逃亡編〉』宮田珠己 第18回 宮崎2・3 Page 5

本殿なのか管理小屋なのか、内部に弘法大師像が祀られた平屋があり、そこにあった説明書きによれば、岩岡保吉さんは29歳のときに四国遍路をして、そのときに高鍋に八十八ヵ所を作ろうと構想し、これを作ったのだそうだ。米穀販売業で成功したとあるから、道楽だったのかもしれないが、人生の半分をこれに費やしたその勇気、仮に人生がムダになっても悔いはないという、その決意が素晴らしい。

周囲はよく手入れされていて、石像たちが草に埋もれることもなく、眺めも広々として、普通の行楽地としても味がある。ほとんど観光客がおらず、ひとり占めできるところがまたよかった。

日本にB級スポット数あれど、ここは極上のスポットだろう。

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「日本全国津々うりゃうりゃ〈仕事逃亡編〉」宮田珠己
第18回 宮崎2・3

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