ホーム 『日本全国津々うりゃうりゃ〈仕事逃亡編〉』宮田珠己 第16回 宮崎1 Page 5

それを今回見てみようと思った自分が自分自身でも少し意外だったけれど、よくよく気持ちを整理してみると、神様のお面を使った舞が見たかったというのが最大の理由のように思う。

私は昔から、お面や仮面に興味があった。これまではただモノとしての異形さ、異世界っぽさに惹かれていたのだが、それをつけて舞うことでいったいどんな世界が作り出されるのか、そういう観点で見てみると、神楽も面白そうに思えたのだ。

高千穂の夜神楽では神面のことを「おもて様」というらしい。「おもて様」が舞うところを見たい。

われわれが神楽宿に到着したとき、舞っていた4人の男たちはみな素面だった。

私は縁側にあがって、「おもて様」の登場を待つことにした。

おもて様
おもて様

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「日本全国津々うりゃうりゃ〈仕事逃亡編〉」宮田珠己
第16回 宮崎1

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