ホーム 『日本全国もっと津々うりゃうりゃ』宮田珠己 第2回 長崎──2. ランタンフェスティバルは、はりぼてが重要 Page 3

われわれは孔子廟を出て、さらに中華街に向けて歩いていった。

中華街には、湊公園を中心にランタンがどっさり光っていて、気持ちはますます盛り上がる。

公園には関帝廟かんていびょうや特設のステージが設けられ、周囲には出店が並んで、その全体を取り囲むように、ランタンが並んでいた。

中をくぐれる門のランタンがある。天に駆けのぼる竜の巨大ランタンがある。

竜宮門
竜宮門

とりわけ関帝廟の天幕の下には、さまざまなランタンが密集して、まさに張りぼての内側に紛れ込んだような錯覚に陥った。

歴史上の人物や孫悟空などおなじみのキャラクターに混じって、熊やラクダやパンダといった動物のランタンが集めてある一画があるかと思えば、天井からいろんな海の生き物がぶらさがっている一画もある。

オットセイ
オットセイ

熱帯魚
熱帯魚

熱帯魚いいなあ。ランタンには海の生き物がよく似合う。

それぞれ、モチーフの特徴をよくつかんでいるが、そうはいっても全体の印象はチープで俗っぽく、そういうところがまた親しみやすい。

「三蔵法師が不気味すぎます」

テレメンテイコ女史が呆れていた。

西遊記の面々
西遊記の面々

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